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ミロのビーナスの信大附属中学校 [<学校の話、子供たちの話>]

考えてみると、それはいつからそこにあったものだろう。

九子が信州大学教育学部附属長野中学校に入学した古(いにしえ)の頃
(^^;、もう体育館のステージの上に、そのミロのビーナス像は君臨していた。

どこの中学校のステージにも、いつもそれがあるのだろう・・・くらいな感覚で、別段不思議とも思わずに3年間を過ごした。

長い年月が流れ(^^;、九子の5人の子供達が次々に、場所も変わって新しくなった信大附属中学校に入学して、母親として我が母校へ再び足を踏み入れた時、あの時のまま、あの場所にあった彼女に再会した。(記憶の中ではステージの左側に鎮座していたと思われる彼女は、こんどは右側に移動していたが・・・)

その後子供達がさまざまな高校へ散らばって行き、いろいろな学校のステージを見たが、ミロのビーナス像にはどこでもお目にかからなかった。

その時点で始めて、あのビーナス像は信大附属長野中学校特有のものであったのか!と思い当たった。(信大附属松本中学校ではどうなんだろう?)

考えてみると、中学校の美術室ならいざしらず、ステージにビーナス像があるというのも不思議な話だ。一度誰かに聞いてみたいと思うが、今の校長先生より多分古い昔を知っているはずの九子が(^^;知らない訳なのだから、期待薄ではある。
万が一その謎をご存知のどなたか、いらっしゃったら御一報頂けますか?( ^-^)

九子が推測するに、美術室に置くために買ったものが、想像以上に背が高くてどの教室にも入りきれず、仕方なくなくステージに置かれた・・・なんてとこが、案外真実だったりするんじゃないかと思うのだが・・・(^^;

信大附属長野小学校ももちろんそうだが、附属中学校へいらっしゃる先生方は皆、エリート中のエリートだ。そしてそれを裏付けるように、5人の子供達の5人の担任の先生は、優劣を付けがたいほど皆素晴らしい先生だった。

前にも書いたが、信大附属小学校で根っこを育てられたものの、お勉強の方はあんまり育ってないかもしれない(^^;子供達が全体の半分を占めるこの学校で、中学校へ入った途端急激に難しくなる学習についていけない子供達を、それでもなだめたりすかしたりしながら、試験で入ってきた優秀な子供達と同レベルに引き上げようというのは、これはかなりの高度な熟練技かもしれない。

信大附属中学校の試験というのは、教科書を通り一遍にやっていたのではだめで、重箱の隅をつついたような問題が出るので、かなり周辺の中学とは違い難しいのだそうだ。事実塾へ行っても、附属の子だけはまとめて別クラスにされることがほとんどだ。

つまりそれだけ「手作り」の問題が出るってことだ。

これはたぶん附属小、中学校に共通して言える事だと思うが、とにかく先生方の仕事量が格段に多い。研究授業の前ともなれば、ほとんど夜なべで仕事をし、学校へ泊まりこむ生活が当たり前だと聞く。

そのために作られるレポートの厚みがまたただものではないらしい。
教育ということは、ひたすら書いて記録することなのだなあと思わされる。

そんな激務の先生方であるが、30代後半から40代前半の働き盛りのせいか、疲れ知らずでいつもエネルギッシュだ。このエネルギーを九子がどこで感じるかというと、たまに聞く機会のある先生方の合唱でだ。

卒業式などで先生方が卒業生に歌って下さる男声合唱の素晴らしさは、本当に例え様が無い。(信大附属小中学校の担任の先生は、9割9分男性である。)
あったっかくて、大きくて、たくましい。

人間、声に覇気が現れるというのは真実である。

合唱と言えば、附属中学校では音楽集会というのをやっていて、新入生の母親がはじめて全校生徒により歌われる「大地讃頌(だいちさんしょう)」に触れる時、皆、我が子の成長に感激するのである。
720人が声を揃えて歌うその響きを、皆さんにも是非聞いて頂きたい。
( ^-^)

とにかく合唱というのは、男性の声が力強いと迫力が全然違う。
昔から非行や不登校が少ないと言われ、「荒れていない学校」と定評のある附属中学校ならではの、男子生徒の声の美しさである。

・・・とここまでは、附属中の先生方に進んで見せたい日記・・・なんだけどお・・・。

これを書こうかどうしようか・・・でも、九子の中で鮮烈な思い出なんだよね。
ええい!書いちゃえ。(^^;

それはたまたま九子が、子供の忘れ物を届けるか何かして放課後学校へ出かけた時のことである。

九子が見かけたもの、それは異様な光景であった。

たぶん有名などこかのお偉い先生が、学校の訪問を終えられてこれからお帰りになるというところであったのだろう。

玄関から出て行かれるその先生の進む道の先には、一体いつの間に集まったのか、先生方が両側に分かれて一糸乱れぬお見送りである。

「白い巨塔」に描かれる、大名行列を髣髴(ほうふつ)とさせる回診シーンはつとに有名だが、「紺色の巨塔」とでも言うべき、先生方の縦社会ぶりというのを垣間見た思いがした。

これから先は、九子の素人考えである。どうか読み飛ばして頂きたい。

先生というのは、ただでさえ大変な職業だ。

昔はみんな、無条件で先生を尊敬していて、先生の言うことは誰もが従っていたから、まだ楽だったかもしれない。刺激も少なかったし、社会も単純だったから、育てやすい子供が多かったのかもしれない。でも、今は違う。

PTAの力が強くなり、強いお母さんにたじたじの先生方が大半かもしれない。
いっこうに減らない不登校や非行に頭を抱えていらっしゃる先生方も多いと思う。

先生方のストレスは、頂点に達しているのではないか?

そんな中、レポートの厚さとか、大名行列の数の多さとか、そんなことで神経すり減らしたんじゃたまんないよなあと、九子なら思う。

信州教育を背負って立つ優秀でやる気のある先生方が、せめて病気にならずに、いつまでもエネルギッシュに、3年間を附属中学校で過ごして下さることを心から祈る。

あっ、読み飛ばしてって書いたけど、万が一附属中学校の先生方読んでいらしたら、最後の一文だけはしっかりと記憶に留めてください。

(もうすぐ卒業のN子はともかく、残っているのがあのM子な訳であるから、せいぜい媚のひとつも売っとかないと、卒業も怪しいという、切ない母心が隠れていることを、どうかわかって下さいまし・・・(^^; あっ、決して、決してごますりではありません。本心ですので、念のため。( ^-^))
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