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番外編・・・うつ病あれこれ・・・その12 心の傷あと [<番外 うつ病編>]

番外編「うつ病あれこれ」を書くのも、そろそろ最後にしようと思っている。

まあ根が真面目と言うか、バカ正直というか、うつ状態が良くなっているのにうつ病の日記を書くことに罪悪感がある。
だからと言って100%大丈夫かと言われれば、多少不安もある。

うつ病日記を書く気分ではなくなった、うつ病日記を書くのに疲れた・・・とでも言うのが、正直なところかもしれない。

調子が悪かった時と今一番違うと思うのは、自分から話題を提供して話を始めるようになったこと。今までは、聞かれたことに反応するのに精一杯だった。
まあそれだけ、世の中の出来事に関心が出て来たってところかな?


うつ病が、誰でもかかる「心の風邪」と言われるようになって久しい。
確かに誰もがかかり得るありふれた病気であると言うことが、この言葉によって強調された。

だけどやっぱり、風邪とは違うんじゃないかな?
では何に一番近いか・・・?
う~ん、これは難しい。
少なくとも生命の危険があるという意味で、「心の肺炎」くらいにはして欲しい。


心はどこにあるのか?という議論が、いつもどこかでなされる。
脳の中枢にあると答える天邪鬼(あまのじゃく)もおいでだろうが、ここはやっぱり心臓に近い胸のあたり・・・・と答えたい。

なぜなら、そう答える根拠があるのだ。

2年半の間に、5ヶ月続くうつ状態を4度繰り返した話は以前にもしたが、その時、少なくても薬を飲んでいなかった時、あるいは飲んでも効いていなかった時、その感覚は突然やってきた。

それが来るのは必ず、うつ病が良くなる時であった。

ご承知のとおり、私のは典型的なうつ病と少々違う。躁病は経験していないが、うつ病の回数の多さや、うつ状態からの抜け出しやすさ、つまり「動きやすさ」は、うつ病と言うよりも躁うつ病に近いのだろう。

だから、これをすべてのうつ病患者の方が経験するとは思わない。
もしかしたら私のように、あんまり早く良くなり過ぎる者の痛みかもしれない。

それに、薬を飲み出して、うつ状態がかなり軽く抑えられるようになってからは、一度も来ていない。

うつ病真っ盛りの時にはわからない。
それなのに、これで治るなって思う時、(それはなんとなく自分でわかる。)その感覚は突然やってくる。

傷口に薬をつけた時のあの感じ。

痛いというのか、しみるというのか、とにかく心のざらつきがわかる。
こんなに心がささくれ立っていたんだ、こんなに荒れていたんだと・・・。

うつ病の治りかけの時期のわずか数分間、あれっと思うと、間違いなく胸のあたりがざらざらっとしている感触を味わう。

それがすぐに全く感じられなくなるところを見ると、荒れた心は元に戻っていくのだろうか。

PTSD(post traumatic stress disorder)は、「心的外傷後ストレス障害」と訳される。

心の傷は、トラウマになるほどの強いストレスばかりで起きるのではない。

うつ病で長い間不健康な状態にあっても、心には無数の細かい傷がつくのだと
私は頑なに信じている。


カテゴリー健康・メンタルヘルスから始めていらっしゃたお客様、どうもお越し頂き有難うございました。 12回に渡り「うつ病あれこれ」を書かせて頂きましたが、次回よりは他のカテゴリーからのエントリーになると思います。 前の日記はほとんど全て、もしかしたらウツ状態にあるあなたがお読みになるには、明る過ぎて不適当だと思います。 本当に元気になられて、明るい話題が欲しくなった時に、覚えておいて読んで頂けたら嬉しいです。 尚、右側マイカテゴリーのアーカイブより「番外 うつ病編」や、「ちょっ暗 ダメ母編」を探していただくと、あなたの今の気分で受け入れ易い日記を読んで頂けると思います。 一足お先にこのカテゴリーを抜け出しますが、またどこかで元気になったあなたにお目にかかるのを楽しみにしております。 あなたが一日も早く元気を取り戻されますように・・・・。
タグ:うつ病
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