白骨温泉入浴剤事件 [<九子の万華鏡>]
信州はただっ広いから、白骨温泉と言われて即「地元」という感覚は無いが、一応同じ信州人として、一言思いついたことを書いてみようと思う。
ワイドショーで最初にニュースが飛びこんできた時は、驚いたのなんのって!
九子も是非1度行きたかった白骨温泉の乳白色のお湯が、実は!うちでも使ってる「○○温泉の湯」みたいなもので着色されていたとは!!
具体的には草津温泉で売ってる瓶入りタイプの入浴剤だったとか。
つまり、白骨温泉のお湯イコール草津温泉の湯だったと言う訳だ。
これではみんな怒るのも無理が無い。
ここへ来て、「温泉組合がやったこと」と知らぬ存ぜぬを決めていた安曇村村長が経営する旅館でも入浴剤を入れていたという事実も判明し、ますます酌量の余地は無い気がする。
すっぱ抜いた週刊誌の写真では、夜の闇の中で、係員がひっそりと瓶の中身を注ぎ込んでいた。
どんな思いで入れていたのだろう?
後姿から多くは読み取れないが、8年も前からと言うことだから、最初のうちこそ良心の疼きがあったに違いないが、もうすでに日常化された動作として、花に水でもやるような感覚だったのかもしれない。
考えてみると白骨温泉とは、おどろおどろしい名前だ。
「はっこつ」ではなく「しらほね」と若干柔らかな表現で呼ばれていようとも、名前の与える衝撃は大きい。
その衝撃を和らげる役割を長いこと果たして来たのが、実は乳白色のお湯であったのではないか?
「単純硫化水素泉。湧出時は無色透明だが空気に触れると白くにごり、その色は天候や気温の違いによって変化するという。」(HPより)
たとえその下に白骨化した死骸が横たわっていようとも、全てを包み込んで満々と湯をたたえる神秘の温泉・・なぜかそんな印象を持ってしまう。
長野市の近くにある七味温泉なども、七変化(しちへんげ)の湯として名高いが、白骨温泉の知名度には遠く及ばない。
温泉のお湯に白い色がついている、しかも露天風呂に・・・というのは、これは「売り」に違いない。
何しろ露天風呂が無いと客が来ないと言うご時世である。
かく言う九子の親戚も、長野駅前でやってるビジネスホテルの屋上に露天風呂を作ったくらいである。
競争の激しい温泉地で、一番お金を落としてくれる女性客は狙い目であろうし、彼女達が喜びそうな温泉地は確かに繁盛している。
うら若き女性にとって「露天風呂の乳白色のお湯」は、見られる事への羞恥心を半減させてくれて、しかも露天風呂を存分に楽しめるとあっては、これはもう即、「買い」である。
その「売り」であり「買い」であったものが、ある日突然変わってしまう。
湯量が少なくなったので、源泉を変えた。
変えたとたんに、今まで乳白色の湯だったものが、なぜか透明に近い色に変わってしまった。
それなら「白骨のお湯はもう乳白色ではありません。透明になっちゃいました!」と宣言してみるか?
だけど、そうしていたら今頃どうなっていただろう?
今回の事件で、当然の事ながら宿泊客のキャンセルが相次いでいると言うが、理由は全部が全部、裏切られたことへの不信感だけなのだろうか?
ひょっとすると、「お湯が白くないのなら、つまんないからやめるわ。」という人だって、中にはいたのではないだろうか?
温泉旅館というのは、夢を売る商売だ。
究極の癒し、究極の居心地の良さを追求して、他との差別化を図る。
長い努力の結果、ようやく「白骨の白いお湯」がみんなに定着して来た。
当然透明の温泉のほうが主流な訳だから、珍しい白いお湯は重要なセールスポイントだ。
セールスポイントであるばかりではなく、それは人々の心の中に「白骨温泉のイメージ」として住み着いてしまった。
たまに考えることがある。
小泉純一郎という人が、もしあのヘアースタイルでなかったら、もしあの風貌でなかったら、驚異的な支持率を得ることが出来たであろうか?
たかがイメージ、されどイメージ。
女性はイメージに弱いとは、良く言われる言葉である。
女性に限らず男性だって、相手が美人だととたんに態度が違うだろうが!(怒)(^^;
イメージとは、
広辞苑によると・・・心の中に思い浮かべる像。全体的な印象。心象。
日本語大辞典によると・・・人が心の中につくる姿、形象。
つまりは、実物とは違うってことなのだ。
虚像であるべきイメージばかりが一人歩きをして、本来の実像の方の肩身が狭くなる。
果ては本来の姿を変えてまで、イメージに迎合しようとする。
競争の厳しい観光業界にあって、人々は温泉本来の姿を守ることよりも、イメージを守ることの方を選択した。
それを愚かしいと笑うのは容易い。
選ぶ側の方ももうこの辺りで、実体の無いイメージなどという化け物に振り回されずに、本物を見抜く目、本物を愛でる目を養っておきたいと、切に思う。
ワイドショーで最初にニュースが飛びこんできた時は、驚いたのなんのって!
九子も是非1度行きたかった白骨温泉の乳白色のお湯が、実は!うちでも使ってる「○○温泉の湯」みたいなもので着色されていたとは!!
具体的には草津温泉で売ってる瓶入りタイプの入浴剤だったとか。
つまり、白骨温泉のお湯イコール草津温泉の湯だったと言う訳だ。
これではみんな怒るのも無理が無い。
ここへ来て、「温泉組合がやったこと」と知らぬ存ぜぬを決めていた安曇村村長が経営する旅館でも入浴剤を入れていたという事実も判明し、ますます酌量の余地は無い気がする。
すっぱ抜いた週刊誌の写真では、夜の闇の中で、係員がひっそりと瓶の中身を注ぎ込んでいた。
どんな思いで入れていたのだろう?
後姿から多くは読み取れないが、8年も前からと言うことだから、最初のうちこそ良心の疼きがあったに違いないが、もうすでに日常化された動作として、花に水でもやるような感覚だったのかもしれない。
考えてみると白骨温泉とは、おどろおどろしい名前だ。
「はっこつ」ではなく「しらほね」と若干柔らかな表現で呼ばれていようとも、名前の与える衝撃は大きい。
その衝撃を和らげる役割を長いこと果たして来たのが、実は乳白色のお湯であったのではないか?
「単純硫化水素泉。湧出時は無色透明だが空気に触れると白くにごり、その色は天候や気温の違いによって変化するという。」(HPより)
たとえその下に白骨化した死骸が横たわっていようとも、全てを包み込んで満々と湯をたたえる神秘の温泉・・なぜかそんな印象を持ってしまう。
長野市の近くにある七味温泉なども、七変化(しちへんげ)の湯として名高いが、白骨温泉の知名度には遠く及ばない。
温泉のお湯に白い色がついている、しかも露天風呂に・・・というのは、これは「売り」に違いない。
何しろ露天風呂が無いと客が来ないと言うご時世である。
かく言う九子の親戚も、長野駅前でやってるビジネスホテルの屋上に露天風呂を作ったくらいである。
競争の激しい温泉地で、一番お金を落としてくれる女性客は狙い目であろうし、彼女達が喜びそうな温泉地は確かに繁盛している。
うら若き女性にとって「露天風呂の乳白色のお湯」は、見られる事への羞恥心を半減させてくれて、しかも露天風呂を存分に楽しめるとあっては、これはもう即、「買い」である。
その「売り」であり「買い」であったものが、ある日突然変わってしまう。
湯量が少なくなったので、源泉を変えた。
変えたとたんに、今まで乳白色の湯だったものが、なぜか透明に近い色に変わってしまった。
それなら「白骨のお湯はもう乳白色ではありません。透明になっちゃいました!」と宣言してみるか?
だけど、そうしていたら今頃どうなっていただろう?
今回の事件で、当然の事ながら宿泊客のキャンセルが相次いでいると言うが、理由は全部が全部、裏切られたことへの不信感だけなのだろうか?
ひょっとすると、「お湯が白くないのなら、つまんないからやめるわ。」という人だって、中にはいたのではないだろうか?
温泉旅館というのは、夢を売る商売だ。
究極の癒し、究極の居心地の良さを追求して、他との差別化を図る。
長い努力の結果、ようやく「白骨の白いお湯」がみんなに定着して来た。
当然透明の温泉のほうが主流な訳だから、珍しい白いお湯は重要なセールスポイントだ。
セールスポイントであるばかりではなく、それは人々の心の中に「白骨温泉のイメージ」として住み着いてしまった。
たまに考えることがある。
小泉純一郎という人が、もしあのヘアースタイルでなかったら、もしあの風貌でなかったら、驚異的な支持率を得ることが出来たであろうか?
たかがイメージ、されどイメージ。
女性はイメージに弱いとは、良く言われる言葉である。
女性に限らず男性だって、相手が美人だととたんに態度が違うだろうが!(怒)(^^;
イメージとは、
広辞苑によると・・・心の中に思い浮かべる像。全体的な印象。心象。
日本語大辞典によると・・・人が心の中につくる姿、形象。
つまりは、実物とは違うってことなのだ。
虚像であるべきイメージばかりが一人歩きをして、本来の実像の方の肩身が狭くなる。
果ては本来の姿を変えてまで、イメージに迎合しようとする。
競争の厳しい観光業界にあって、人々は温泉本来の姿を守ることよりも、イメージを守ることの方を選択した。
それを愚かしいと笑うのは容易い。
選ぶ側の方ももうこの辺りで、実体の無いイメージなどという化け物に振り回されずに、本物を見抜く目、本物を愛でる目を養っておきたいと、切に思う。
[イメージ]
コメント2号のNuitです。(笑)
ああ、Yahooで記事のタイトルだけ見たのですが、あれは「白骨温泉」のことだったんですね。
その昔、安い値段で撮影モデルをやった思い出(?)のところでもあります。
ん、確かに。小泉サン、スポーツがりだったりしたら似合わないだろうなあ。(頭の形も悪そうだし)
by Nuit (2004-07-16 23:12)
[やっぱり・・・。]
女優さんと言っても、ひょっとしてコメディー系ということもあるし・・・となかなか言いあぐねておりましたが、撮影モデルと伺って、やはり美形でいらっしゃるのですね。( ^-^)
「頭の形」・・・。さすがお母さんの発想ですね。( ^-^)
私の新米ママ時代は、うつ伏せ寝奨励の頃で「女の子はポニーテールの似合う頭に・・」と、みんなこぞってうつ伏せ寝にしていました。
それなのに・・・。
女の子誰もポニーテールなんかやりませんわ。(^^;
by 九子 (2004-07-18 11:18)