福袋の話 [<学校の話、子供たちの話>]
N子の話題をしばらく書かなかった。
書きたくてうずうずしていたのだが、「書いちゃダメ!」と彼女に釘を刺されたからだ。(^^;
だが今回だけは、お正月の無礼講ということで書かせて頂く。許せ!N子。
思えば久しい間、九子は福袋に縁がなかった。子供がまだ小さくてお金がかからなかった頃には、若かった出来すぎ母と競うように衣料品の福袋を良く買った。
考えてみると、あの頃が九子の金運の頂点だった。( ^-^)
今では、福袋など宝くじと一緒で、九子にとっては贅沢品である。
金欠病の我が家にあって、九子以上にお金にシビアなのがN子である。
そのN子が元旦に早起きして福袋を買いに行った。
あの雪の中、1時間半も並んで、なんと太っ腹にも1万円の福袋を買ったのだ。
彼女がその店を選んだのは、例によって友達の影響である。友達は、大きな家電やら衣料品やらを去年そこの福袋で手に入れたらしいのだ。
遅い元旦の朝食を食べ、年賀状もM子がすっかり家中の分を分けてくれたもう昼近くの頃になって、やっとN子は大きな袋と大きな箱を重そうに手にして帰ってきた。
「わあ~、すごいじゃん、その箱!」と言いかけたが、良く見るとそれは電気製品の箱にはとても見えない。今の時期、長野の家にはどこにも一つや二つ転がっている5kg入りのりんごの箱だった。(^^;
「重かったぜ~。この格好で電車乗るの恥ずかしかったんだよ。福袋は手に食い込むし、りんごの箱は邪魔だし・・・。」
「電話くれれば迎えに行ってあげたのに・・・。」
「そうしたら、よっぽど良いもんが当たったと期待されちゃうから止めといた。」
この辺の感覚が、彼女の場合少々普通と違う。(^^;
「それでどうだったのよ、福袋。」
「えっ、まあね。可も無く不可も無しかな?」
その可も無く不可も無しという福袋には、りんごの他にもうひとつ食料品が入っていた。早速それを見つけ出して早々と頬張っているのが末娘M子である。(^^;
当たったのは鯛焼き5個。朝ご飯も食べずに並んだN子が3個、残りがM子の胃袋に入り、20分もしないうちに福袋の中から消え去った。
でもまあ、良い。彼女達の胃袋の中に、福が届いたのなら・・。(^^;
そういえばもう1点、テナントの中華料理屋で食べられる餃子1皿600円也の券と、同じく靴屋の割引券、2500円以上お買い上げ毎に500円割り引き券という券も5枚。
だけどこういうのって、使えそうで実は使えない。餃子1皿だけ食べて引き上げるというのも、なんか悪い気がして日本人には出来ない芸当だし、500円割引と言っても2000円は持ち出しだ。
まあそう言う訳で、袋の中身のほとんどを占めていたのは衣料品だった。
衣料品と言っても、コートやジャケットといういかにも値の張りそうなものは皆無で、セーターが2点と厚手のポロシャツが1点。
どう考えても彼女向きではないジミ~な配色のその3点、しめて定価で2万3千円也は、次々とおじいちゃん、おばあちゃんとM氏の手に・・・。(^^;
「その福袋、ママが買ってあげるからもう一度買いに行っておいでよ。」九子も普通の母親ごかして(^^;言ってはみるものの、彼女の決意は変わらない。
(と言うか、彼女の強情さを知ってたから、大枚一万円をあげるなどと心にも無い事を言ったのかも・・・。M子になら言わなかったね。(^^;)
「お金は要らない。福袋2度買うなんて意味が無い。それに、この福袋が当たりじゃなかったっていう訳じゃない。可も無く不可も無しだっただけ。」と案の定N子は譲らない。(^^;
結局彼女の手に残ったのは、18900円也の値札の付いた羊の敷物のみ。
それだって、ソファーなど無いN子&M子の部屋では、可哀想に羊君も三つ折りにされてこたつ布団の下で苦しそう。(^^;
お正月番組で、○ツヤの「銀座のOL福袋」1万円也の中身を見せていた。
春物の淡い綺麗な色のトレンチコートと、もう少し厚手のコート。ジャケットにもなりそうなシャツやセーターなど、どう考えても五万円~十万円は下らない商品が入っていた。
この話は、口が裂けても絶対にN子にゃあ言えない。(^^;
N子が取ってきたりんごは、それからしばらくの間、我が家の食卓を飾った。
よりどりみどりある中で、N子の「わたしのりんご」についての思い入れは強かった。
信州では、新鮮さが失せてぼさぼさした食感になったりんごのことをりんごが「ぼける」と言う。
ぼけ老人と同じ感覚かもしれないね。(^^;
今年もはじめのうちは暖冬との事で、常温で保存した場合「ぼける」りんごが多かったように思う。
普段通りに冬の気温が低ければ、りんごは3月半ばくらいまではシャキシャキと新鮮なままで食べられるはずなのである。
N子のりんごは、なるほどN子が強調する通り、パキッと歯が折れそうなほど堅いりんごだった。
N子みたいに、若い、青い味がした。( ^-^)
頑張って寒い中福袋を買いに行ったN子は、鯛やき三個をほおばるとしばらくしてから気持が悪いと訴えた。いくらお腹が空いてたとは言え、身体が冷えきってるところへ鯛やき三個はキツかろう。
思う間もなくトイレに駆けこむN子。
福も当たったかもしれないが、福じゃないものにも当たっちゃたのかな?(^^;
書きたくてうずうずしていたのだが、「書いちゃダメ!」と彼女に釘を刺されたからだ。(^^;
だが今回だけは、お正月の無礼講ということで書かせて頂く。許せ!N子。
思えば久しい間、九子は福袋に縁がなかった。子供がまだ小さくてお金がかからなかった頃には、若かった出来すぎ母と競うように衣料品の福袋を良く買った。
考えてみると、あの頃が九子の金運の頂点だった。( ^-^)
今では、福袋など宝くじと一緒で、九子にとっては贅沢品である。
金欠病の我が家にあって、九子以上にお金にシビアなのがN子である。
そのN子が元旦に早起きして福袋を買いに行った。
あの雪の中、1時間半も並んで、なんと太っ腹にも1万円の福袋を買ったのだ。
彼女がその店を選んだのは、例によって友達の影響である。友達は、大きな家電やら衣料品やらを去年そこの福袋で手に入れたらしいのだ。
遅い元旦の朝食を食べ、年賀状もM子がすっかり家中の分を分けてくれたもう昼近くの頃になって、やっとN子は大きな袋と大きな箱を重そうに手にして帰ってきた。
「わあ~、すごいじゃん、その箱!」と言いかけたが、良く見るとそれは電気製品の箱にはとても見えない。今の時期、長野の家にはどこにも一つや二つ転がっている5kg入りのりんごの箱だった。(^^;
「重かったぜ~。この格好で電車乗るの恥ずかしかったんだよ。福袋は手に食い込むし、りんごの箱は邪魔だし・・・。」
「電話くれれば迎えに行ってあげたのに・・・。」
「そうしたら、よっぽど良いもんが当たったと期待されちゃうから止めといた。」
この辺の感覚が、彼女の場合少々普通と違う。(^^;
「それでどうだったのよ、福袋。」
「えっ、まあね。可も無く不可も無しかな?」
その可も無く不可も無しという福袋には、りんごの他にもうひとつ食料品が入っていた。早速それを見つけ出して早々と頬張っているのが末娘M子である。(^^;
当たったのは鯛焼き5個。朝ご飯も食べずに並んだN子が3個、残りがM子の胃袋に入り、20分もしないうちに福袋の中から消え去った。
でもまあ、良い。彼女達の胃袋の中に、福が届いたのなら・・。(^^;
そういえばもう1点、テナントの中華料理屋で食べられる餃子1皿600円也の券と、同じく靴屋の割引券、2500円以上お買い上げ毎に500円割り引き券という券も5枚。
だけどこういうのって、使えそうで実は使えない。餃子1皿だけ食べて引き上げるというのも、なんか悪い気がして日本人には出来ない芸当だし、500円割引と言っても2000円は持ち出しだ。
まあそう言う訳で、袋の中身のほとんどを占めていたのは衣料品だった。
衣料品と言っても、コートやジャケットといういかにも値の張りそうなものは皆無で、セーターが2点と厚手のポロシャツが1点。
どう考えても彼女向きではないジミ~な配色のその3点、しめて定価で2万3千円也は、次々とおじいちゃん、おばあちゃんとM氏の手に・・・。(^^;
「その福袋、ママが買ってあげるからもう一度買いに行っておいでよ。」九子も普通の母親ごかして(^^;言ってはみるものの、彼女の決意は変わらない。
(と言うか、彼女の強情さを知ってたから、大枚一万円をあげるなどと心にも無い事を言ったのかも・・・。M子になら言わなかったね。(^^;)
「お金は要らない。福袋2度買うなんて意味が無い。それに、この福袋が当たりじゃなかったっていう訳じゃない。可も無く不可も無しだっただけ。」と案の定N子は譲らない。(^^;
結局彼女の手に残ったのは、18900円也の値札の付いた羊の敷物のみ。
それだって、ソファーなど無いN子&M子の部屋では、可哀想に羊君も三つ折りにされてこたつ布団の下で苦しそう。(^^;
お正月番組で、○ツヤの「銀座のOL福袋」1万円也の中身を見せていた。
春物の淡い綺麗な色のトレンチコートと、もう少し厚手のコート。ジャケットにもなりそうなシャツやセーターなど、どう考えても五万円~十万円は下らない商品が入っていた。
この話は、口が裂けても絶対にN子にゃあ言えない。(^^;
N子が取ってきたりんごは、それからしばらくの間、我が家の食卓を飾った。
よりどりみどりある中で、N子の「わたしのりんご」についての思い入れは強かった。
信州では、新鮮さが失せてぼさぼさした食感になったりんごのことをりんごが「ぼける」と言う。
ぼけ老人と同じ感覚かもしれないね。(^^;
今年もはじめのうちは暖冬との事で、常温で保存した場合「ぼける」りんごが多かったように思う。
普段通りに冬の気温が低ければ、りんごは3月半ばくらいまではシャキシャキと新鮮なままで食べられるはずなのである。
N子のりんごは、なるほどN子が強調する通り、パキッと歯が折れそうなほど堅いりんごだった。
N子みたいに、若い、青い味がした。( ^-^)
頑張って寒い中福袋を買いに行ったN子は、鯛やき三個をほおばるとしばらくしてから気持が悪いと訴えた。いくらお腹が空いてたとは言え、身体が冷えきってるところへ鯛やき三個はキツかろう。
思う間もなくトイレに駆けこむN子。
福も当たったかもしれないが、福じゃないものにも当たっちゃたのかな?(^^;
[最近は買ってません。]
九子さん、おめでとうございます。
鏡開きも終わった頃に遅いですね。
すみません。
福袋、うちも娘たちが小さい頃は親戚の人に
ブランドの福袋って絶対お得よ。
って言われ、買った事がありますよ。
うちは毎年、お正月の1日から実家に帰るので、
義姉に頼んで、デパートの福袋を買ってもらったりね。
1点でも気に入ったものがあるともと取れるものね。
でも最近は、買ってないです。
娘一人一人の個性がはっきりしてきたからね。
家電の福袋もいいっていうけど、それも買ってませんね。
でも若いってバイタリティーが違うんだよね。
好きなことには寒い中、1時間や2時間並ぶのもなんとも思わない。
私なんて、並んだり、人ごみの中に出かけたり、バーゲンの
ワゴンのなか、探し出すのきらいだもの。
by チョッコ (2005-01-12 09:52)
[チョッコさん!]
こちらこそ、今年もよろしくお願い申し上げます。( ^-^)
>でも若いってバイタリティーが違うんだよね。
好きなことには寒い中、1時間や2時間並ぶのもなんとも思わない。
私なんて、並んだり、人ごみの中に出かけたり、バーゲンの
ワゴンのなか、探し出すのきらいだもの。
まったくもって、娘達はエネルギーが違います。こんなぐうたらのエネルギー不足もいいところっていう母親から生まれながら、どうしてこんなにエネルギーあるんだろうと不思議に思ったりします。
ところで、チョッコさんはバーゲンハンターじゃあないの?
九子はお金さえあれば、今でも好きは好きかも・・。(^^;
ただ、押しが強くないので、ワゴンを探し出すのはだめだよね。
すぐ負けちゃう。(^^;
あ~あ、そういう生活が懐かしいです。( ^-^)
by 九子 (2005-01-13 00:00)
[バーゲンが嫌いじゃなくて]
私もね、バーゲンセールをしていると買いに行きたく
なるほうですよ。
ただ、そういうときに他の人の人だかりを見るとひい
てしまうの。
デパートやお店を見て歩くのは嫌いじゃないけど、人
の中をかき分けるようにして歩いたり、ものを探すのが
苦手なの。
バーゲンセールの終わりごろにもう人だかりがなくなっ
たころ、自分の好みのものがあって、しかも安いとなると
すごくうれしいよ。
「安物買いの銭失い」ってことばがあるでしょう。
ちょっと高いと思っても、自分の気に入った品物を
買ったほうが、これはあれだけのお金をはたいて買った
ものだから、大切に着なくっちゃってたいせつに着るじゃない。
通常の値段が半額になってたりすると、やっぱり買いますよ。
でも、ちらしを見て、これとこれは安いからって買いに
走る努力はあまりしませんね。
安いものを2個買うより気に入ったものを1個買うほうが
好きかな?
by チョッコ (2005-01-14 11:41)
[うん、うん!]
チョッコさんの買い物感覚に共感です。( ^-^)
ただ共感はするのだけれど、実際にやってる事と言えば「安いよ~!」
という言葉にはとっても弱い。(^^;
だけど最近はほとんど衣料品買わなくなりました。子供にかかるものね。(^^;
でも良くしたもので、買わなくなる頃にはあんまり欲しいと言う気も以前ほどは起きなくなっている。
人生、上手く出来ているのかも・・・・。
そうそう。高くても良いものを大切に使う人がおしゃれなのよね。
肝に銘じとこう。(^^;
by 九子 (2005-01-14 21:05)