So-net無料ブログ作成

義理人情の話 [<九子の万華鏡>]

以前子供たちが毎週楽しみにして見ていたNHKテレビの「新撰組」で、やがて切腹する運命にあった山南敬介が言った。



「この国を動かすのは、思想や考え方などではなく、人と人とのつながりではあるまいか?」



さほど真剣に見ていた訳ではない九子が、なぜこの言葉に強く引かれてメモまでしておいたか・・・。



もちろん日記の材料にする予定だった訳だが(^^;、江戸の終わりに新撰組の優秀な頭脳が、現代にもなお通ずる日本人の本質を見抜いていた事に驚きを隠せなかったのである。

(まあ、言わせていたのは脚本家の三谷幸喜氏だったのだが・・。(^^;)





またもや選挙 の話で恐縮だが、「日本人は思想ではなく友情に投票する」と名言を吐いた九子の旧友の話を持ち出すまでもなく、やはり私達は、情の部分を打ち捨てて、主義思想だけで誰かに投票すると言う事は苦手のように思う。



たとえば九子が住む長野一区では、古くは外務大臣等を長く務めた故小坂善太郎氏が、そして続いてその息子さんの小坂憲次氏が、ずっと長野の自民党の顔だった。



小坂憲次氏は、内なる力を秘めた品の良いおぼっちゃんという風で、末は総理大臣も狙える器とも言われ、女性票もがっちり握っていた。



その小坂憲次氏が、自民党から新進党に鞍替えした時(これは同じ県内の元首相、羽田孜氏の引っ張りがあった事は周知の事実だが・・・。)、父などは「日本は二大政党にならないから良くならないんだ!憲次さん、良くやった!」と誉めそやした。



ところが小坂憲次氏は、次の選挙では再び自民党に戻ってしまった。



もちろん九子は、小坂氏が節操が無いなどというつもりは毛頭無い。

それどころか、九子は今でも個人的に小坂憲次氏の大ファンであるし、特に美人妻のまり子さんの甲斐甲斐しさには、いつも心打たれている。



小坂氏にしても苦渋の決断だったと思われる。



当時宿敵と言われた若林正俊氏が参議院に移り、一区には自民党の議員が一人も居なくなってしまった。



最低一人は自民党議員が選挙区に居ないと、市町村長あたりが陳情したりする時に不便で仕方がないのであろうというのは容易に想像がつくし、また選挙区からの強い要望もあってのことだったろう。





こういう小坂氏の行動に対して、彼の支持者達はどう動いたか・・・?



もちろん、支持している小坂氏のことだから、彼がどうしようと変わらず支持し続けるのである。



欧米人のように、自分の思想に合わなくなると、支持しなくなると言う事は無い。



自分の思想(あればの話だが・・・(^^;)の方をなんとか折り合いをつけて、変わらず彼を支持し続けるのである。



これこそ山南が言った「人と人とのつながり」の力であろう。

いわば一蓮托生なのである。



考えて見ると、これは候補者にとっても大変居心地の良いものである。

いつも笑顔で握手をし、慶事弔事をソツ無くこなし、選挙になれば深々と頭を下げれば大抵、「あの人は如才ない人だ。」という評価を受けて、まあ、次の選挙は安泰である。



反対に、冠婚葬祭をおろそかにし、いつもは横柄な態度でふんぞり返り、選挙の時だけぺこぺこしていると・・・。



次の選挙の落選は、あらかた決まりである!(^^;



この間人々は、一切候補者の主義主張をうんぬんしていない。



いい人だから。悪い事しないから。気さくだから。感じがいいから。頼めばやってくれそうだから・・・。



きっと投票する時も、候補者の言う事よりも、彼や彼女を取り巻くオーラのようなものが決めてとなるに違いない。



これぞ世界もびっくり!日本の義理人情選挙の実態である。

そして投票している一人一人が、それが変だと気がつかない場合が多い。



この九子でさえ、と言うか、この九子ならこそというか・・(^^;、アメリカ人の友に指摘されるまで、自分がイデオロギーではなく、人柄で候補者を選んで投票していると言う意識はまったく無かった。



しつこいようだが、主義主張は一切なくても、投票は出来てしまうのである。

そしてそれは、考えて見るととてもヘンテコなことなのである。



もちろん、日本国中津々浦々がそうである訳ではなかろう。



若い人々の多い都市部などでは、地域のつながりもそうそうないし、自分の主張にあった候補者を選ぶ傾向が強いのかもしれない。



特に若い人にはそうあって欲しいと九子は切に望む。



なぜなら、人々のこの主義主張の無さが、日本の舵取りの無さ、ひいては弱腰外交にまで影響を及ぼしていると思われるからだ。



良く言われる事だが、アメリカには討論の授業があって、自分の意見と異なる立場に回っても、その立場の人間として説得力のある主張をする訓練が子供の頃から日々なされていると言う。



日本にそういう討論の授業はどこにあるのか?



九子はもういい年になってから(^^;、長野外国語センターで始めて見聞きしたくらいだ。



まあそれでも遅すぎる事はないだろうが、鉄は熱いうちに打て!

どうせ訓練するなら、小さいうちがよいではないか。



訓練によって出来る事なのだから、出来ないよりは出来た方が良い。

そうすれば20年後には日本も、もっと強面(こわもて)外交も出来るようになるはずだ。



最後に、日本の常識は、世界の非常識!

究極の日本式選挙を紹介しよう。



日本は和の国である。調和の国である。

日本人の優れている点のひとつが、バランス感覚というものだそうだ。



言うなれば、「あちら立てればこちらが立たず」ではなくて、あちらもこちらも立てるのである。



早い話が・・・・。



小選挙区・・・「自民党」の候補。比例区・・・「民主党」。



ふつうあり得ません。世界の常識では!





あっ、決して九子がこう投票するってことではありませんからね。

(しないとも言ってないけど・・・・。(^^;)

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 2

近くの住人

[個人的な政治家への願い]
九子さん こんばんは 九子さんの真に迫る政治論を真摯に読ませていただきました。やはり二代目をとの声がかかるほどなんだなと感じました。個人的な思いを書かせて下さいませ。

私は自民党の内部に関して、もっと自民党が良くなるためなら
大いに改革されるべきだと考えています。

自民党に限らず、どの政党も改革に改革を重ねてほしいと思います。

国を改革する前に各政党議員一人ひとりを改革してほしいと個人的に思うこの頃です。

今度の9月11日は楽しみでもあります。奇しくも合衆国でテロのあった日・・・日本の審判が下る日。楽しみと言ったら語弊があるかもしれませんが・・・

小坂候補にお願いしたいこと。どうか心の教育を国政で訴えてほしい。宗教でなくともいいから、命の大切さ、他人への親切や感謝することなど、中高生の心を豊かにすること。道徳を超越した
教えを思春期の子供たちに教育する日本国になってほしい。

それも「鉄は熱いうちに打て」と思います。あくまで個人的意見としてです。失礼しました。

最後にこの掲示板で選挙に関する発言をしたのをお許し下さい。
by 近くの住人 (2005-08-27 22:34) 

九子

[全然大丈夫ですよ。( ^-^)]
こちらは何を書こうと一切自由の九子の日記です。
九子自身も、二大タブーと言われている宗教も政治も、好き勝手書いてる訳ですから、どうぞどうぞ何でもご自由にお書き下さい。( ^-^)

あのう・・。
私はポリシーの無い人間で、あの時に熱病に浮かれて立候補などしなくて本当に良かったと思っておりますので、どうぞその件に関しましてはここだけのお話ということで・・・。(^^;

心の教育。確かに大切なことですよね。明治の日本人には確かにあった気骨が、今の日本人には感じられませんよね。

小坂候補の中にも無形大師の禅の教えが流れていらっしゃいますから、きっとその辺のことも考えて下さると思いますよ。( ^-^)
by 九子 (2005-08-28 22:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0