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リタリンをADHDのお子さんに飲ませるに際して参考にして頂きたい事 [<薬のこと、ダメ薬剤師のこと、家のこと>]

ADHDのお子さんをお持ちの複数のお母様から、リタリンを服用させているけど大丈夫かしら?というお話を頂いた。



時あたかも九子はアメリカのドラッグ事情に憤慨している時期だったので、余勢を駆って簡単に「じゃあ、次はリタリン特集を書きましょう!」と安請け合いをしてしまったのを少々悔いている。



リタリンは、たぶん日本では唯一と言ってよいADHDの薬である。

実はそう言い切る事に問題が無いわけではない。



実はリタリンはADHDの薬として正式に認められている訳ではない。

日本でリタリンの適応が正式に認められているのはあくまで、ナルコレプシーという過眠症と、抗うつ薬で効果のない難治性のうつ病のみなのである。



リタリンをADHDに使用するのは、あくまでも適応外投与。

つまりADHDの正式の薬と認められている訳ではないが、経験的に効果がある可能性があると考えられて、医者の裁量で投与されるのだ。



どちらにせよ、ADHDのお子さんにリタリン以外の選択肢があまりないと言うのは残念ながら事実のようである。



九子が見たアメリカのサイトでリタリンはさんざん叩かれていた。

九子はそれをそのままここに書かせて頂くつもりである。



ただし声を大にして言いたいのは、九子の英語力の限界により、このサイトがアメリカ全体の中でどういう位置を占めるかという事がわからない。



言えることは、リタリンの副作用を述べ立て、政府と製薬会社の癒着を指摘し、ひいてはADHDという病気自体が存在しない可能性にまで言及しているこのサイトは、この医師は、アメリカの中で極めて少数派であるらしいと言うことだ。



サイトの中で自らこの医師は「私以外の医師は、私と考えを異にする。」と書いてある事からもそれがわかる。



(心ある方はヤフーアメリカで”ritalin”と検索して1番と2番をご覧下さい。

"Ritalin Information: Side Effects, Cautions, Alternatives"

"Death from Ritalin"

それぞれ別の二人の医師の考察が書かれていますが、ここでは区別せずに書かせて頂きます。)



九子が若い頃、日本には高橋コーセーという人がいて、重箱の隅をつつくみたいな事をして些細なことをさも危ないみたいに吹聴して大衆の不安を煽っていると、父などは毛嫌いしていた。



もしかしたら九子が読んだこのサイトは、そういう類のサイトなのかもしれない。

そういうことを頭の片隅に置きながら、鵜呑みにしないで読んで頂きたい。





まず驚いたことにリタリンは、実は九子と同じ位の年だった。(^^; 

1958年生まれ。

50年にもなんなんとする年月ADHDにも早い時期に適応されていながら、当時リタリンが投与された子供達の様子がどうも良くわからない。



そして製造会社は現在でも「リタリンを長い間服用した場合の安全性と有効性は確立されていないので、注意深く観察するように・・。」と言う一言を必ず医者に申し添えるそうである。



これは製造会社の怠慢以外何物でもない。

だって50年、あんたたち何やってたのよ!



それとも事実を発表することにより、今アメリカ一国で百万人もの子供達が飲んでいる(いや、飲まされている)ドル箱薬をみすみす手放さなければならなくなるのを恐れているとしか思えない。



(ちなみにアメリカ一国のリタリン消費額は世界の9割だそうです!)





リタリンを長期連用した際の副作用のひとつ、それは皮肉なことに「イライラと、多動」だそうである。

(リタリンをご存知ない方のために言っておくと、リタリンは「イライラと多動」の薬です。)



そもそもリタリンは、多動で、興味の対象が次々に移って、教室で手に負えない子供達を「静かにさせる」薬である。

この薬が治療薬ではなく、あくまで対象療法薬であることはたぶん飲ませている医師もお母様方も十分ご存知の事だろう。



リタリンは飲ませると確かに効果があるそうである。

たぶん数時間、長ければ4~5時間、子供達は人が変わったようにひとつのことに集中し、席を立ったりしなくなる。



しかし効果は長続きしないから、効果が切れるとまた追加して飲むことになる。

こうやって毎日飲ませつづけているうちに、だんだん薬を増やさないと効果が現れないようになる。

つまり耐性が出現する。



ドラッグホリデーと言われる休薬期間(普通は学校の無い週末)は、なんとかだましだまし体を薬に慣らさないようにして、耐性が作られるのを予防するためにある。



では逆に、リタリンで効果があったからと言って、だからこの子はADHDであると言えるのか?

答えは否である。

リタリンを飲むと、どんな人にも同様の効果が現れるのだそうだ。

くだんのアメリカの医師が「そもそもADHDという障害自体が存在するのかどうかすら明瞭ではない。

もしかしたら興味の対象がたくさんあって、とても活発な子供達の能力を大人たちがゆがめている可能性もある。」と指摘するのも無理からぬことである。








九子がリタリンを連用する際に一番不安に思ったのは依存性であった。もとは覚せい剤の親戚である。



やめられなくなるのが怖い!



ところがアメリカのサイトで彼らが問題にしていたのはこういう事だった。

(以下の資料は、リタリンをすでにお子さんに飲ませていらして、読みたくない方はとばして下さい。







①脳に対する作用
アンフェタミンとメタンフェタミンは、永続的で不可逆的な(もとに戻らない)脳への損傷を与える。

それは生化学的な機能障害、脳伝達物質の受容体の消失、脳細胞の死を伴う。
メチルフェニデート(リタリン)に関しては、同様の短期的作用は認められるものの、長期的な不可逆性に対しては結論づけられてはいない。

②注意深く投与されていても少なくとも8%に深刻な副作用
注意深く投与されても子供の半数になんらかの副作用が出て、そのうち8%は深刻である。

③動物実験で精神刺激薬は恒常的で不可逆的な心筋を弱める作用がある。
12例以上のリタリン服用による心停止の報告があるが、これらの急性の症状は実は薬によって引き起こされた・・・・・・・・たぶん高血圧の合併症によって引き起こされた可能性がある。

心筋を弱める作用は長期連用の危険性を示しこれから研究の余地がある。

④精神刺激薬は成長を阻害し、服薬をやめたときには異常かつ過剰な成長を促す。この成長阻害は成長ホルモン循環の阻害の結果である。

食欲の阻害(これもリタリンの作用)とは別に、成長ホルモンが阻害される事による脳を含むすべての臓器の成長が阻害される。

そこでリタリンを年間を通して飲んでいる子供達や長年にわたって時に応じて飲んでいる子供達は、たとえドラッグホリデーの期間薬をやめていても、成長の回復は望めないかもしれない。
そして、リバウンドによる異常な成長は、それ自体が異常である。臓器の構造および機能についても同様である。

服薬による種々の成長の阻害とリバウンドは、現在の我々の科学的理解の範疇を超えており、非常に注意深く見て行かなければならない。

⑤精神刺激薬は一般的に種々の精神障害を引き起こす。
たとえば無気力、鬱状態、強迫障害、不眠、動揺興奮、そしてひどい場合には躁病。
薬物の血中濃度は服用と服用の途中では弱まるので、行動は普通の場合、薬物を服用する前よりさらにひどい多動を示す。

医師は多くの場合、リバウンド、退薬、薬物依存を含むこれらの副作用の幅広さに気づかない。
その結果、精神刺激薬を投与されている多くの子供たちは新しい精神障害を引き起こしたと誤診され、さらに新しい薬物を投与される。

彼らは多くの場合抗うつ薬、抗不安薬、鎮静薬、ひいては抗てんかん剤や最近ではリスペリドン(統合失調症の薬)を投与される。実際のところ彼らに本当に必要なのは精神刺激薬の投与をやめる事であるのに・・・。

⑥子供に投与する臨床実験を組み合わせた動物実験の多くの場合で、次のような精神刺激薬のメカニズムが示された。どのように精神刺激
薬は行動を制御するのであろうか?

薬物は、動物および子供達を3つの互いに関連しあう毒性のあるメカニズムによりあたかも良くなったようにみせかける。

Ⅰ)精神刺激薬は動物や子供達の自発的な自分の意思にもとづいた自立的な行動(社会化も含む)を弱める。このためおとなしく受身的で孤立的、極端な場合はロボットのようなもしくはゾンビのような同調性を示す。
ゾンビのような症状というのは大げさなようだが、アーノルド博士とジョンソン博士は彼らの本の章の中で少なくとも3回はゾンビ様症状を体験したと述べている。

Ⅱ)精神刺激薬は動物および子供達に強迫行為、すなわち執拗にひとつの行動を続けさせる効果がある。
これは異常な集中力と持続力を服薬中の子供に与え、普通の子供がふだんなら避けたり嫌がったりするような退屈でうっぷんが溜まるような仕事であっても、服薬中の子供はするようになる。

Ⅲ)精神刺激薬は動物や子供の身の回りにあるものに反応する力を弱める。大きな音とか動きやひいては他人の存在そのものにまで及ぶ。
これは一見子供が落ち着いたように見えるが実は、環境への適応能力と認知の力を薬によってそがれている状態なのである。

つまり、精神刺激薬は子供や動物の基本的な自発性と社会性を弱め、さらには強迫行動を強めて外界の刺激から隔離させる作用をもつのである。

これらの薬物により引き起こされた作用は、言ってみれば同じ動作を飽くことなく繰り返す檻に入った従順な動物を作りだすのである。この作用は、子供に使われる事により、より扱いやすい子供を作りだすことが出来る。

精神刺激薬は大人達に子供達を支配させる。子供達は薬により彼ら本来の基本的な遊びたい、体を動かしたい欲求を押さえつけられ、合理的なしつけや無条件の愛情、学校における個人個人に適した段階的で適切な教育までをも奪われるのである。






いかがでしたでしょうか。

アメリカのリタリンの使われ方は凄まじいものがあるようですので(年間百万人、世界の消費量の9割)、それに対して警鐘を鳴らす意味もあって書かれているとも思います。



実はほっとした事があります。



私が読んだ資料の中で、一番、より中立で合理的な使い方であると思ったリタリンの使用方法は、リタリンの製造会社の資料室に問い合わせてファックスしてもらった中にありました。(薬の資料を集め易い事くらいが、九子が薬局薬剤師をしているメリットでしょうか?)





それを要約します。

山口大学医学部小児科が作った論文です。



★ コメントでみきさんよりご指摘がありました通り、これらの症例は知的障害を伴う児童へのリタリン投与の例です。

☆リタリンを使用することにより改善した4例
(母親の精神的負担とリタリンによる治療経験)
以下経過のみ示す

症例1
初診2歳11ヶ月リタリン開始3歳2ヶ月
(知的障害児の施設に通園中)
連日朝昼投与5mg→10mg

経過
頭つき、かみつきが減り、聞き訳がよく、扱いやすくなった。

養育者の反応
親がノイローゼ気味なのではないかという医者の対応に困惑していた母親が、親の話を信じてもらえた

ことと、子供の状態が改善したことにより、安心して育児に臨めるようになった。

症例2
初診2歳6ヶ月、リタリン開始3歳
当初連日朝昼投与10mg→20mg
多動からひきこもり状態になり、連日投与をやめ、気分がハイに見えた時だけ朝一回頓服投与(5mg)
副作用  ひきこもり

経過
当初リタリン10mgでは無効、むしろ多動が憎悪した。20mg投与で状況判断を自分でするようになり、不明瞭だが言葉が出現した。(言葉の遅れがあった)
人見しりの出現と同時に、母親にべったりの状態になった。
開始一ヶ月後でひどく活気が消失したため、状況に応じて頓用を行いながら知的障害児の通園施設に通園中。

養育者の反応
周囲の人や状況を理解した行動ができ、口頭指示がで入るようになり、監視の目も緩められるようにな

り、気持ちを落ち着けて寮育に専念できるようになった。

症例3
初診5歳3ヶ月、リタリン開始5歳5ヶ月
精神遅滞、もやもや病

連日朝のみ投与10mgにより、衝動の転導性を軽減し、幼稚園通園中。

経過
情動のコントロールが可能になり、集中力がつき学習効果も上がり、状況に合った行動が可能になった。

養育者の反応
かんしゃくによる泣きが消失したため、虚血発作を心配しなくて済むので安心して日常生活が送れる。

症例4
初診5歳6ヶ月、リタリン開始5歳8ヶ月
連日朝昼投与(5mg→10mg)

副作用・・特に無し

経過
保育園の評価として落ち着きが出てきた。かんしゃくが無い訳ではないが加減が出来る。

養育者の反応
ちょろちょろするが、扱いやすくなった。保育園でも落ち着きが見られると評価され、安心して登園させられるようになった。

(九子注:添付文書ではリタリンを6歳未満の子供に投与する事は認められていません。)

考察
注意の転導とそれに伴う多動は幼児期の子供達に認める一般的な行動特徴である。特に男子では一つの気質ともとれ、注意の欠陥転導とその結果起こる多動がどの程度であれば病的状態としてのADHDと捉えたらいいのかという指標は明確でない。

同様の理由で、どの程度の多動に対して治療的対応が必要かという薬剤の投与基準についての指針も無い。

発達障害の問題を考える際に重要なことは、障害をもつのは子供だが、障害による不利益を被る(と感じる)のは主たる養育者である親だという事実である。
(中略)

今回我々はリタリンの投与基準として、子供の問題行動の内容に加えて、養育者の不安を重視した。

即ち、子供の問題行動で精神的に追い込まれ抑鬱状態に追い込まれていた母親の主訴を解消する目的でリタリンを投与し、その後の患児の状態像の変化と母親の反応を検討した。

いずれの母親も児の行動の沈静化により、子供を見る視点に余裕が出現している。

また、子ども達も和らいだ母親の姿勢に対し甘えやスキンシップで交流を持とうとする様子が伺えた。

(中略)
リタリン投与の私案を示す。
リタリンは一定期間(2~3ヶ月)服薬後、症状の改善度合いを確認記録したのち、一旦休薬を行い、症状の再出現具合を検討する。

リタリン開始前にくらべ状況が改善していれば、イベント時の頓用で対応する。
その後数ヶ月ごとに減量、休薬を行い、症状の推移をみながら減量の方向を探る。





これはあくまでも著効例ですし、なんと言ってもリタリンを作ってる側の資料だということも忘れないで下さい。



長い長い文献に最後までおつきあい頂きありがとうございました。m(_ _)m



最後の最後に、私が尊敬する林公一先生の「Dr.林のこころと脳の相談室」より、この言葉をお送りします。



ADHDのお子さんをお持ちのお母様がた、本当に毎日血のにじむような努力をなさって子育てをされていらっしゃる事でしょう。



リタリンをお子さんに飲ませるか飲ませないかの最終的な判断をなさるのはあなたです。



今日の九子の日記が、少しでもお役に立つことを祈ります。





★ リタリンについての最新記事がこちらにありますのでお読み下さい。 依存のご心配をしていらっしゃるADHDのお子さんのおかあさん方にはほっとする内容です。( ^-^)
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びわこ

[劇薬なのですね]
長文執筆お疲れさま&ありがとうございました。

リタリンを処方してもらった身には
ものすごく勉強になりました。
自分なりに知ってるつもりでしたが
ここまでキツい薬とは知りませんでした。
薬というより
毒も少量なら薬になる、の類だと思って
付き合う方が間違いないみたいですね。

とは言っても幸か不幸か
私はリタリンを滅多に飲んでいない
(調子の悪い時に飲むと、ますます調子が悪くなる)
ので語れる立場でもないのですが。

それでも
上手く効いた時の絶好調っぷりは
あまりに魅力的だったので、
飲むのをすっかり止めようとは
(残念ながら、でしょうか…スミマセン)思いません。
より慎重であろう、と改めて肝に命じました。

しかし
九子さんの一連の記事を読んでいて
つくづく思ったのは。
薬害エイズは全然特殊なことじゃなくて
薬関係の世界ではむしろ当然なのだということ。
だから
仕出かした側に全然自責の念がないし
似た悲劇が量産され続けるのだということ。
怖いの通り越して呆れ果ててしまいます…
by びわこ (2005-10-12 23:01) 

九子

[おお、びわこさん!]
>とは言っても幸か不幸か
私はリタリンを滅多に飲んでいない

これ、私はよかったと思いますよ。
いくら止めたくないと思うとしても、少なくとも薬漬けの状態ではありませんから、上手に使ってる方じゃないかなあ。

ところでそんなに絶好調になるの?
やっぱりみんな欲しがるわけですねえ。

本当に薬は両刃の剣です。
副作用が問題になったり、効くと言われた薬が実は効かなかったり、命にかかわることもあるから、事は重大ですよね。

薬害エイズ、あれは問題外だと思います。
誰が考えても一番に責任を問われなければいけない人が無罪になって、死んでしまうまで罪を問われないなんて・・。絶対におかしいですよね。

リタリンも上手に使えば薬だし、依存しちゃえば毒になっちゃうと思いますので、びわこさんも賢く使ってくださいね。( ^-^)
by 九子 (2005-10-13 20:58) 

九子

[ADHDのお子さんをお持ちの親御さんへ 1]
ADHDのお子さんがおいでとの事、さぞや大変な日常をお送りでいらっしゃいましょう。

リタリンの事は、たぶん私などより、使っていらっしゃるお子さんの親御さんの方がずっと本当のことをご存知と思います。

どのように効いて、どのように効かないか。

リタリンを飲ませるというのは、たぶんADHDの親御さんの数少ない選択肢のひとつだろうと思います。

だから、お子さんのためを思って・・・というよりもむしろ、親御さんの都合で飲ませていらっしゃる方があっても、私にはそれが悪いという事は言えません。

親御さんは、特に母親は、子供と一緒に過ごす時間が多い分大変疲れていらっしゃると思います。

そんなお母さんの気持ちが、リタリンをお子さんに飲ませる事で楽になるのであれば、それは意味のあることなのではないか・・・と思ってしまう自分がいます。

それは、つい最近、自分が経験した事からです。

状況は違いますが、私には年老いた母が居り介護が必要です。

その母が入院し、夜中手がかかるので付き添うように医者に言われました。

2週間ほど経って、こちらが疲れ切ってしまい、母に与えている夜の睡眠薬を強くして眠らせて欲しいと頼みましたが、医者は拒否します。

医者が言うには、強い薬を使うと昼間もボーっとするようになって本人のためにならないという事です。

本人のためにはそれが一番いい事なのはわかりますが、こちらがもう持たないのです。

ADHDのお子さんをお持ちの親御さんは、常にこういうジレンマに悩みながら子育てをされてこられたのだろうなあと思うと、本当にご苦労されたなあと思います。

とにかく今リタリン以外の選択肢が無いという事が一番不幸な事のように思います。

例えばお子さんがリタリンを使われて、その後服用を中止されたというお話の方が、私なんかには興味深く思われます。(こういう言い方はもしかしたら大変失礼かもしれませんが・・・。)

リタリンをどういう事情で止められて、(たぶんゆっくりと時間をかけて止められるのだと思いますが)止められた後と前とどんな風にお子さんが変わられたか・・。

もし身近にそんな方がいらっしゃいましたらそんなお話を是非お聞かせ頂けたら嬉しいと思います。

それとも、そんなお話をお聞かせ頂ける掲示板とかブログとかがありましたら、是非ご紹介ください。

そういうお話は、きっと現在リタリンを服用中のお子さんをお持ちのお母様方にも役に立つと思いますので・・。
by 九子 (2007-11-06 22:22) 

九子

[ADHDのお子さんの親御さんへ 2]
リタリンの事を書いても、ADHDという症状については無知な人間ですので、知らない事が多くてすみません。

でも、年齢とともにADHDの子供たちもそれなりに育てやすくなっていくという事実にはほっとさせられるものがありました。

たしかに子供たちは障害があろうがなかろうが、それなりに成長していきますよね。そういう中で、社会に生きる生き易さを身に着けていくという事は、本当に有り難いと思います。

うちの学習障害児のことを考えても、生まれてから高校の半ばくらいまであった額をぶつける自傷行為が、大学生になった今ではもう全くと言っていいほどしなくなりました。

そういうことを考えると、手のかかる一時期リタリンのお世話になる事もそんなに気にすることではないのかなという気もします。

もちろん、のんべんだらりと飲ませたり、休薬日にも飲ませるなんていうのは論外と思いますが・・。

それにしても使われる病院の先生方の認識では「リタリンは副作用もあまりないから・・」という事なのでしょうか。

少なくとも精神科でリタリンを処方してくれる医者を求めて渡り歩く半分依存症の患者たちのことをご存知で言っていらっしゃるのでしょうか?

ただ、もうひとつ、こういう考えがあります。

たとえば癌の末期に使われるモルヒネですね。
これは普通の人間が使うとご承知のように中毒になる大変危険な薬ですが、ひどい痛みをかかえた癌患者で中毒になる人はいないそうです。

つまり、薬は、本当に効くべき所を知っていて、効くべきところがある人間に的確に使えば、副作用が出にくいという事です。

もしかしたら、リタリンもそういう薬なのかもしれませんね。


<font color="red">
☆平成19年10月 リタリンはうつ病への適応を除外され、子供のADHD患者向けには別の名前で処方される事になりました。
 今まで依存症の不安に悩まれながらADHDのお子さんにリタリンを投与されていらっしゃったお母様方、ご安心ください。( ^-^)</font>
by 九子 (2007-11-06 22:35) 

みき

[症例はADHDではありませんね]
知的障害を伴う場合は、知的障害者(児)でありADHDではありません。また、2歳代でリタリンを処方するということが、考えられません。
とても適切な症例とは思えません。
by みき (2007-12-16 20:53) 

九子

[みきさん、コメント有り難うございます。m(_ _)m]
確かにご指摘の通り、症例はすべてADHD単独の症例ではなく、精神遅滞を伴う症例でした。今まで気付かずにおりましたので、指摘していただいた点には注釈を付けさせて頂きます。

有り難うございました。

そして最後に、みきさん、もしよろしければ九子に直接メール頂けませんか?トップページ上の赤い記者名か、薬局HPトップにメールアドレスがあります。

よろしくお願いします。
by 九子 (2007-12-17 18:22) 

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