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依存症の国アメリカ [<薬のこと、ダメ薬剤師のこと、家のこと>]

アメリカのドラッグ事情よりつづく)
そもそもmariaさん問題にしていた事は、強そうに見えるアメリカ人も薬に頼らなければ生きていけない弱さを抱えているのだろうか?と言う事だった。

>また親は親で、子供の精神的変化を理由にすぐに病院に連れて行く、その子供がたとえ反抗期であっても、親はそれを受け入れられないらしく、病院へ、そして病院は精神病棟へ転送。そしてその子供は精神安定剤を投与され、その薬がないと不安になる身体になってしまう・・・。

>以前に聞いた話では、本当に小さい頃から精神安定剤を飲んでいる子供たちは、成長していくと、薬漬けになり、心に不安を抱くので、気持ちを楽にしてくれるドラッグに魅力を感じ、手を出してしまい、罠にはまっていくことも多いそう。

これらの話では、アメリカの抱える悩みの深さが浮き彫りにされている。

確かに不安は誰にでもある。だが、悩みながらもそれを何とかうまく処理していくのが人間であると思うのだが・・・。

白色人種は痛みに弱いともよく言われる。
知人の歯科医師も「白人は痛がってすぐ大声で騒ぐから治療しにくい。」と言っていた。

そもそも痛み止めの代表格バッファリン(アスピリン)の常用量は、アメリカ人は日本人の3倍程と言う話も聞く。

日本のが一錠300mg位だから、アメリカのは1000mg、つまり1gか?
とても錠剤にはならない量だ。
その上胃の方も丈夫なんだろうなあ。(^^;


それに比べて日本人は我慢強いと言われる。
痛みに対しても、不安に対しても、そういうものに対する閾値(いきち)が高いのかもしれない。(閾値とは刺激に反応する最初の量。閾値が低いほど敏感に反応する。)

痛みに弱いのも不安に弱いのも仕方が無いが、だからと言ってあまりにも薬に頼り過ぎるのも日本人の感覚からすると違和感がある。

がまん強いのがすべて良い訳ではないが、日本人の場合、痛みや不安や、自分にとって不愉快な刺激がきた場合、とりあえず耐えてみようという自然の思考回路が働いているとしたら、それは防衛本能としてはなかなか優秀なことなのではないだろうか。


先日のハリケーンカトリーナの被災地でも、一時帰省を許された人々が大人はおろか子供まで、我先にと銃を買う場面が放映された。

彼らはもう銃依存症になっているとしか思えない。

たぶんもう20年も前、ハロウィーンの夜に知人宅を訪れた日本人留学生服部さんは”Freeze!(凍れ!→じっとしていろ!)”を”please!"と聞き間違えて庭から進入しようとして射殺された。

当時freezeなどと言う言葉を知っている人はかなりの英語通だけであったと思うが、この事件により九子みたいなもんでも、この言葉はしっかりと脳裏に刻み付けられた。

服部さんを撃った人は、きっと銃依存症のアメリカ人だったに違いない。
彼にして見れば「動くな!」と言ったのに近づいてくる人物に対して極度の恐怖心を抱いた。そして気がついたときには引きがねを引いていたのだろう。

もちろん銃社会アメリカでは、敵は常に銃を所持している。
銃に対しては銃で臨むしかない訳だから、そうするなと言っても簡単な事ではない。

しかしハリケーンの被災者がまずいの一番に欲しがるものが銃であるというのは、日本人の理解を超えている。

こうしてみると、アメリカ人は大口をたたきながらなんと弱いのだろうと思ってしまう。

薬が無いと不安で不安で仕方が無いアメリカ人。
心の問題すべてが、脳の化学物質の伝達ひとつで片付くわけが無いのに・・・。まず自分で何とかしようと考える事が先ではないのだろうか?

銃がないと身を守れないアメリカ人。
そもそも、健康器具のCMでおなじみの極度に贅肉をしぼった筋肉質の肉体を崇めたてるのもアメリカ人の特徴だっけ。

身体を鍛え、さらに銃で武装してまで戦う敵は一体誰?

残念ながらmariaさんによれば、矛先は案外弱者だったりする。

こう考えるとアメリカは、弱い人間は生き残れない社会なのだろうか?
そうでなければこんなにも人々が強くなりたい強くなりたいと望むはずは無い。
ハリケーンの被災者も社会的弱者だった。
アメリカは強さを目指すあまり、弱者を切り捨ててきてしまったのだろうか?

とにかくアメリカ人は待つ事が苦手で、すぐに結果が出ないとダメらしい。
長期的に見てどんな結末になるかと言う事は二の次で、とりあえずまず目先の結果が出れば良い。
その挙句が、ADHDの子供達100万人もがリタリンを飲まされているという現実なのだろうか。

日本の未来を悲観する人は多いが、アメリカ人はきっとこんなアメリカの未来をも楽観視している事だろう。それがまあアメリカの強さと言えない事も無いが・・・。

薬依存の国アメリカ。銃依存の国アメリカ。
九子のような弱虫にはとうてい住めそうに無い国である。

そんなアメリカでMariaさんはアメリカ人と結婚されたのみならず、日本人でたった3人という難関の救助隊員のお仕事をしていらっしゃって、9・11事件の折、崩壊したビルからうまく歩けない女性を助けながら奇跡の脱出をとげた英雄の講演も聞かれたという。

たぶん九子が知らない素晴らしいアメリカもたくさん見ていらっしゃる事と思いますが、日本人の日本人らしさを見失わずに今日も頑張ってくださいね。
( ^-^)

最後に、いろいろ書いたものの九子は決してアメリカを嫌っている訳ではない。
たくさんの移民達を受け入れる度量の広さと、愛すべき人達。

アメリカが本当の意味で強くなって、筋の通らない主張で日本を悩ます近くて遠い国々を牽制して欲しい・・・って、日本はいつまでたってもアメリカ依存症が抜けないのねえ。(^^;
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近くの住人

[よくわからないアメリカ人]
九子さん こんばんは
私の遠い親戚にアメリカ人がいます。正確にはU.Sですが、
アメリカ人の感覚はつかめません。半年メール交換しましたが
感性が違いすぎます。

私はこんなことで悩んでます。・・と書き込んでも全然別の情報を送ってきてそれに触れてくれません。

家族的なアメリカ人と聞いていたので家族を紹介しましたが、メールには全然それに触れていませんでした。

日本人ならうちの場合はこうなのよっていう話になるじゃないですか。それが政治、経済、イチロウの話に変わってしまう。

なんじゃこれ?これじゃーメール交換じゃなくて自分の主張を交換?するってことでしょうか。

アメリカ人にも個性がありますから・・・それともPCで翻訳した英語が通じなかったのかもしれません。

結局、続かなくなってしまいました。ブッシュ大統領と小泉さんもこれじゃ外交大変でしょうね。

それから「これあげるわ!」と英語で言ってくるじゃないですか
そこで日本人っていったん遠慮しますよね。
これ!だめですね。ホントにもらえませんでした。「ノー」と取られちゃうんですね。「イエスかノー」なんでしょうか?
遠慮した時、妙な顔をしてましたよ。

とにかく難しい・・・アメリカ人はよくわからないです。
別に自分の親戚を非難してるわけじゃなくて、その一端を話してみました。

ごめんなさい。そういう私も九子さんの話題に触れていませんでした。
合衆国は夜は外出は危険!逃げる時はハンドバッグを遠くに投げて逃げるのだそうです。そうしないと「バーン!」ですから・・
by 近くの住人 (2005-10-03 19:56) 

九子

[近くの住人さんの親戚はアメリカ人?]
どうりで近くの住人さんはバタくさい顔立ちでいらっしゃるのかも・・。( ^-^)


そうですよね。アメリカ人は確かに遠慮とか一切わからない人種のようです。そこ行くとカナダ人とかドイツ人イギリス人とかはなかなか日本人みたいな気遣いをしてくれる事があって、びっくりします。

それにしてもご親戚はアメリカ人の中でもまた変わってた部類かもしれませんよ。アメリカ人ほど多種多様な人種はいないそうですから、いい人悪い人、図々しい人、あっさりしてる人、きっといろいろいるのだと思います。

>ごめんなさい。そういう私も九子さんの話題に触れていませんでした。

いえいえ、どうぞお気遣いなく。( ^-^)
私の話しに関係無く、これからもいろいろおしゃべり聞かせて下さいね。( ^-^)
by 九子 (2005-10-04 16:23) 

maria

[こちらには初めてお邪魔します]
 九子さん、こんにちは。
いつも来ていただいているのに、こちらにはメッセージを残せず、失礼いたしました。

 今日の内容、もう私の言いたいこと、バッチリ書いていただいちゃいまして、スッキリしてます(笑)。

 アメリカに来てすぐに感じたのは、セラピストが多く、また通っている人が多いことでした。良いことなのかもしれません。でも裏を返せば、何でも話せる友人が居ない、って事なんじゃないかな、って思ったんですね。私たちのような外国人が母国語で違和感を話せないのなら、まだ話を聞いてもらうのに、効果的なのかもしれませんが、自国にいながらセラピストが必要なのは、やっぱり友達に全てを話せないんじゃないか、と思ったんです。日本でも増えてきているので、アメリカだけを攻めることはできません。もちろん日本も社会に出ると、同僚も結構敵だったりしますからね。退職すると本当に友達だったのかが分かると聞いたことがあります。

 ともあれ、自信に満ち溢れたアメリカ人ですが、その自信はどこから来るのか、不思議でなりません。だって、自信というのは、『自分の力』を信じることだと思うのですが、彼らの自信と言うのは、なんか、自分は他の人とレベルが違うのよ、みたいな自信なんですよ。これはいつかブログに書いてみたいんですけど。謙遜がそもそもないでしょ、で、他の人をけなすようなことをよく聞きますよ。しかも影で。アメリカ人は陰口たたかない、って思うでしょ?でも日本より酷いかも。それじゃ、友達できないですね。

 弱者に対しても、一般的には、障害者には優しい国、と言われていますが、外国人や身体障害者をジョークのネタにするなんてことは、日常茶飯事。なので、こちらのコメディは見ていても面白くないことが多いんです。笑いのツボが違うというか、程度が低いというか。結局、アメリカ人はフレンドリーで、表向きがとっても良いんですね。

 とボロボロに言っていますが、だからと言って私もアメリカが嫌いなのではなく、可哀想だな、と思うことはよくあります。でも、他人が横で倒れたら、自分の家族のように助けられるのもアメリカ人なのです。結局、彼らは寂しいのかもしれませんね。

 長くなってしまったので、また来ます。
by maria (2005-10-05 12:29) 

近くの住人

[誤解でーす(汗)]
九子さん こんにちは

訂正します、言い間違いでしたね。

私の身体にアメリカ人の血が流れているんじゃなくて
私の家内の伯母がアメリカ人の奥さんなので、遠い親戚
という表現をしてしまいました。すみません。

私、生まれも育ちも信州信濃でございます。
私って「バタ臭いカナー???」
by 近くの住人 (2005-10-05 13:42) 

九子

[おお、Mariaさん!!]
>いつも来ていただいているのに、こちらにはメッセージを残せず、失礼いたしました。

いえいえ。お忙しい事良くわかっておりますので、気楽においで下さいね。来て頂くだけで嬉しいのですから・・。( ^-^)
あっ、今は休暇中?サンクスギビングホリデーでしたっけ?

Mariaさんにすっきりして頂ければ私としては本望であります。(^^;

>自国にいながらセラピストが必要なのは、やっぱり友達に全てを話せないんじゃないか、と思ったんです。

もしかしたら、プライバシーの受け取り方が日本人とは違って、立ち入った事までは友達に話さないのかもしれませんね。
(それだけ友人を信用してない?(^^;)

>アメリカ人は陰口たたかない、って思うでしょ?でも日本より酷いかも。

う~ん。とにかく生活して見ないとその国のことはわからないってことなんでしょうね。

Mariaさんもたまにホームシックになったりするの?
却って異国で暮らしてると日本の良さがわかるっていいますもんね。

>でも、他人が横で倒れたら、自分の家族のように助けられるのもアメリカ人なのです。結局、彼らは寂しいのかもしれませんね。

深いですねえ、この分析。なるほどと思いました。

これからも絞りたてのアメリカのお話、期待してますね。( ^-^)
by 九子 (2005-10-06 15:05) 

九子

[どっちかというと・・・]
近くの住人さん、そうでしたか。
伯母様がアメリカ人と結婚されていらっしゃるのね。

でも近くの住人さんはどちらかと言うとあちら系のお顔と思いますよ。
美形ですし。( ^-^)

今もそうだけど、若い頃もてたでしょう。( ^-^)
by 九子 (2005-10-06 15:08) 

あずーる

[こんばんわ♪]
九子さんの日記、興味深いトピックばかりなのだけど、なかなかカキコできないのだけど、今日はちょっとカキコしていきます。
カタリーナでは、モロに米国の貧困層がでてきましたね。
先進国の途上国問題といわれ、もう10年以上もまえから米国の貧困層とオーストラリア(こちらは、米国よりずっとマシですが)のことが問題になっているのだけど、日本のメディアではあまりとりあげられませんね。
バトンルージュ(服部くんがFreezeと銃でころされた所)で、銃を買いに走る白人の姿にはゾッとしたけど、自分もそこに住んでいて、同じ立場なら家族を守るためにそうしたかも。
私が米国にいたのは、1980年代だから、まだ米国が裕福だった頃。それから、どんどん貧富の差は開いて、Working Poorという人たちが多くなったり、金持ちは城壁の街にすんでたり・・・。
是非、このへんは、下記のブログに書いてるマイケルムーアのドキュメンタリー映画一度みてくださいな。

<a href="http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=668637">http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=668637</a>
<a href="http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=625833">http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=625833</a>

日本は、同質社会だから、主張しなくても生きていけるけど、米国は主張しないと損する社会だから、しんどいですね。だから、精神科医に通う人も多いし、薬に頼る人も多い。ただ、言いたい事いうから、日本のように腹のさぐりあいっていうような事は少ないとおもうな。それから、欧米人の会話を大事にするのが私はすき。そして、特に米国やオーストラリアは多民族国家だから、いろんな考え型や生き方も認められているから日本のがんじがらめとは違うから、生きやすい。でも、住めば どんな国も、いいところも悪いところもあって、完璧な国なんてないと、つくづく思います。
(ごめんなさい。なんか長々とかいてしまいました。)
by あずーる (2005-10-11 23:07) 

九子

[あずーるさん!( ^-^)]
>私が米国にいたのは、1980年代だから、まだ米国が裕福だった頃。それから、どんどん貧富の差は開いて、Working Poorという人たちが多くなったり、金持ちは城壁の街にすんでたり・・・。

アメリカの貧しい人たちの事、今回のハリケーンでやっとわかったという感じでした。あずーるさんはまだまだアメリカが豊かだった頃にアメリカに住まれて貴重な体験をなさったのでしょうね。

アメリカのことも知らなかったけれど、オーストラリアにも似たような問題があることなど思いもよりませんでした。

こうやってみると、日本はみんなそこそこ豊かで、恵まれている気がしますね。

もちろん生き難い部分はあると思いますが・・。
特にあずーるさんみたいに日本以外で一旦生活した事があると、比較するから特にそう思うのかもしれません。

そういうものだと思って生活しちゃうとあんまり疑問にも思わないかもしれないし・・。

そういう意味では若いうちに海外で生活するってその後の価値観を形づくる上で大事なことかもしれませんね。


マイケルムーアの短編、いつかあずーるさんから教えて頂いてGyaoをデスクトップに置いてありますので、また良く見せて頂きますね。
( ^-^)
by 九子 (2005-10-12 23:40) 

あずーる

[こんばんわ♪]
九子さん、残念ながらGYAOのマイケルムーアのドラマ配信、今年はもうおわってしまったのですよ・・・
こんどは、たしかYahooだったと思うけど、ラリーキングという有名なおじさんの無料配信が始まるはずなので楽しみにしています。

私ね、海外に行く前は、何にも知らなかったし、意見もないぼぉ~とした子だったんですよ。^^
海外ですごすと、日本びいきになります。そして日本人であることを、とても意識します。それから、日本では見えなかったことも沢山見えます。やっぱり日本人だから、少しでも日本が住みやすい国になってほしいと願ってます。
by あずーる (2005-10-13 00:08) 

九子

[私も・・・。]
>九子さん、残念ながらGYAOのマイケルムーアのドラマ配信、今年はもうおわってしまったのですよ・・・
あっ、実はあずーるさんのお薦めで、以前どれか1話見た記憶があります。「マイケルムーアってこういう人か!」と思って(って、それだけ?(^^;)見てました。しっかり見たら面白さがわかったのに、残念です。

>私ね、海外に行く前は、何にも知らなかったし、意見もないぼぉ~とした子だったんですよ。^^

でもひょっとして若い頃はみんな同じかも・・・。
私もぼーっとしていて何も考えていない人でした。少し考える事を始めたのは、以前の日記にも書いた長野外国語センターのディスカッションクラスに参加したころかもしれません。

>海外ですごすと、日本びいきになります。そして日本人であることを、とても意識します。それから、日本では見えなかったことも沢山見えます。やっぱり日本人だから、少しでも日本が住みやすい国になってほしいと願ってます。

若いうちにどんどん海外へ行って実際に生活するメリットってこれですよね。あずーるさんみたいな人がこうやってブログを通じてどんどん発言されて、日本が少しでもましな(と言うか、今でもましな方だとは思いますが)魅力的な国になっていくといいなあと思います。

あずーるさん、陰ながら応援してますよ~。( ^-^)
by 九子 (2005-10-13 20:42) 

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