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宝石の話 [<正統、明るいダメ母編>]

駆け足でウツが良くなって、現在少々ハイなのかはわからないが、最近ネットショッピングに嵌っている九子である。それもジュエリーなのである。( ^-^)


そもそも二十代、三十代の若い頃、宝石なんぞ買う人の気が知れなかった。
「宝石なんて一生いらない!」と思っていた。


それが若さが薄れ行くと共に(^^;;、薄れる事の無い永遠の輝きが貴重に思えてきた。


洋服はユニ○ロで誰かとかぶっていたとしても(^^;;、そこに光るアクセサリーがあれば、自己主張が出来る。
洋服はどんな高価な服でも古びてくると価値が落ちるが、宝石ならそこそこ価値は落ちないどころか、限り有る資源であれば逆に高くなる可能性だってある。
何より、娘に譲って代々身に付けて家宝にする・・・ほど高価なのには手が出ないにしても、形見に遺して使ってもらうくらいは出来る。


去年亡くなった九子の母が持っていた宝石は極端だった。
高いのは百万の上!
安いのは何千円!
肝心のその間の価格帯のがほとんど無いので、普段にはまったく使えない。(^^;;


そもそも母にとって宝石とは、身に付けて楽しむというよりむしろ、株と同じ投機の対象だったのかも。


それに昔はデザインそのものを楽しむという事よりも、どれだけ大きい高そうな石の宝石を身に付けているかがステータスだった時代だったのだから仕方ないか。


それにしても娘が二人いるんだからして、九子は絶対、ふだん娘達にも使える宝石を遺してやるぞ!
そんなこんなでネットショッピングのジュエラーに手を出したのは3年前位だったろうか。


当時から石に趣味があった(と言っても宝石ではなく鉱石だが(^^;;)M氏が見ていたのが、タイジェムというサイトだった。名前の通りタイにある宝石屋である。


ここは今では石そのものだけを売る店になっていて、ジュエリーの方は品数もびっくりするほど目減りして、「本当にこれで商売する気あるの?」という笠原十兵衛薬局状態になってしまっているが(^^;;、以前は指輪やらネックレスやらもそれはそれはすごい品揃えだった。


一時は単なる売買ではなくてオークションスタイルを取っていて、品物の値段が刻々と変わって行くのでサイトからなかなか目を離せず、世界中に競争相手が居る訳だから油断しているうちに買われてしまうため、薬局そっちのけで(^^;;嵌っていたこともあった。


まあいくら嵌っていたとは言え、先立つ物の量が量ゆえ、大盤振る舞いという訳にはいかない。
とにかくそのサイトばかりを見続けては目を疲れさせ、客に売るべき雲切目薬を自分で自家消費していたという訳だ。(^^;;


いつの頃からかタイジェムから指輪やら首輪やらが少なくなり、だんだん面白味が失せて来た頃に見つけたのがTODAYGEMだ。


こっちもどうやらタイの会社らしく、こちらは今でも豊富な量の宝飾品を扱っていて、九子も数点買ってみた。


確かに安い気はするが、日本のしかるべき宝石屋と比べると作りが雑なのは否めない。
それにこれでもかと石を強調するデザインで、要するに洗練されていない気がする。
そしてゴールドはせめて14Kくらいなら許せるのに、9K10Kが主流だったりする。


その上輸入品だから関税がかかる。
クレジットカードで支払いが済んだと思っていると、品物が届いた後に請求されるので損した気分になる。


それでもこれでも、輸入品の、たぶんそんじょそこらの人が持っていない品物となれば、いくら安物でも愛着は湧く。


到着したばかりの時、9Kの白っぽい輝きにみすぼらしささえ感じてしまった九子もそのうちすっかり慣れて、ふだんのホントどうでもいい服が少しでもマシに見えるように、善光寺郵便局なんかへ行く時には努めてはめて行くようにしている。


それも左の中指と薬指の二本の指にお決まりのようにはめていく。
(安物だからひとつだと貧相なのだ。(^^;;)


そのTODAYGEMもそろそろ見飽きた頃、QVCジャ○ンテレビショッピングで見た美しいその人と、その人がデザインするミステリアスセッティングなる爪止めのない特別な加工方法によりひときわ光り輝く指輪やペンダントに九子の胸は高鳴った。
爪が全く見えないので、2ミリ角の宝石のタイルが敷き詰められているように見える。


その人の名前は笠原真寿美さん。何やらどこかで聞いた事の有るような名字だが(^^;;、彼女はドイツ在住の世界中で活躍するジュエリーデザイナーなんだそうだ。


モデルさんもびっくりの透き通る白い肌と美貌に、自身のデザインによる品の良いジュエリーが美しく映える。
九子が早速ネットでサイトを探した事は言うまでもない。


時あたかもクリスマス目前のかき入れ時と見えて、ふだんなら庶民の手にも届く値段帯のがたくさんあるのに、20万はおろか30万、40万なんてため息ものもかなりあって、さすがにそれだけお金をかければこれだけゴージャスなのが手に入るんだわあと思いながら、気分はハイとは言え幸いにも自分を見失うことのない九子は、とりあえず分相応の値段のものだけを目で追って行く。


番組では「さあ、残り少なくなっております。今すぐお電話を。」とナビゲーターが叫んでいるが、「まあいいわ。慌てなくても。いざとなればネットで・・・。」と優雅に構えて最後まで番組を見続け、お眼鏡に叶ったヤツをクリックしてみたら、何と!


「この商品はインターネットでは買えません。必ずお電話で御注文下さい。」だって!!


時間はと言えば、草木も眠る丑三つ時。
ままよと0120で始まる電話番号に電話してみたら、夜中も働いている女性オペレーターさん。
無情にも「あっ、お客様、申し訳ありません。その品物はたった今ソールドアウトになってしまいました!」


人間何が悔しいかと言って、タッチの差で欲しかったものが手に入らなかった時ほど悔しい事はない。
仕方が無い。丑三つ時故、粛々とベッドに潜り込んでみたが、なかなか寝付けない。


あきらめ切れない九子は、次の日もテレビショッピングを見続けては、あのペンダントにまさるとも劣らず、しかもお買い得のはないだろうかと目を凝らす。テレビが見えない場所に居る時は、同時進行のパソコン画面を穴のあくほど見つめる。


この姿はM子やM氏にも目撃され、心優しいM氏は「そりゃあウツが治った証拠だな。12月だし、結婚記念日もすぐだから、そのくらいいいんじゃないか。」
(結婚記念日のことなんか、これっぽっちも頭になかったよ。(^^;;)


M氏のお墨付きももらった九子は更に一日テレビとパソコン三昧を続けた結果、なあんと!
最初にタッチの差で品切れて「sold out」と表示されてたあのペンダントが「残りわずか」表示に変わっているではないか!


即座にダイヤルして、めでたく会心の笑みを浮かべる九子。
サイトをずっと見続けてて良かったわあ。テレビ見てるだけじゃわかんないもんね。( ^-^)
(まあ、それだけ薬局が暇だから出来ることなんだけど・・。(^^;;)


それにしてもキャンセルは受け付けないはずだったのに、誰かがまとまってキャンセルしたのかしら。
キャンセルが出た丁度その時パソコン見てたなんて、超が付くくらいラッキー!( ^-^)
(丁度その時だけではなく、四六時中見てたと思うけど・・。(^^;;)


その後も買えた品物を確かめたくてサイトを見続けていた九子。
すると半日くらいたった後、突然真寿美さんデザインのジュエリーのみが忽然と画面から消えていた!


そうか!注文が一杯になったから、もうこれ以上の注文を受け付けないんだ!


これから注文しようと思ってた人、残念だったわね。
にんまりと微笑む九子。(^^;;


あとは2月に品物が届くまで舌なめずりしながら待っているだけ。(^^;;


よく見たらQVCは世界中にあった。QVCアメリカ、 QVCイギリスとQVCドイツ。九子のパソコンのお気に入りには、早速それらのサイトが付け加えられた。( ^-^)

☆残念ながらQVCの国外サイトへは日本から発注する事は出来ないようです。


それにしても九子さんって、お昼寝して、パソコンして、テレビショッピングもして・・・。
一体いつ仕事するのかしら・・・。(影の声)


(^^;;(^^;;

QVC 笠原真寿美
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コメント 2

eiko

[あはは~~^^]
「一体、いつ仕事するのかしら・・・」
ホント、ホント^^優雅ですねぇ~笑

九子さん、私もどちらかといえば宝石にまったく興味がないけど
インドに出かけた時、イエローサファイアが幸運を呼ぶって
いうのを信じて買った所、今年はツキまくりの年でしたよ~

九子さんも真寿美さんデザインのジュエリーが届く2月から
運気が開花するかもよ~~
by eiko (2007-12-16 21:19) 

九子

[eikoさん!( ^-^)]
>インドに出かけた時、イエローサファイアが幸運を呼ぶって
いうのを信じて買った所、今年はツキまくりの年でしたよ~

わお~っ、すごいね!そのイエローサファイアの威力!
インドで買ったのが意味があるのかもね。

実は私も買ったのはサファイアです。誕生石なので・・。
今年はともかく、来年の娘の受験の頃届くので、幸運を呼んでほしいわあ。

この頃mixiさぼってたら、ログインするのにパスワード入れなきゃならなくなっちゃった。(^^;;
近々そちらもまたお邪魔しますねえ。( ^-^)
by 九子 (2007-12-17 11:53) 

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