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九子流、坐禅(座禅)の仕方 [<坐禅、仏教、お寺の話>]


◎この記事は、気が付いたところで少しずつ加筆する予定ですので、坐禅(座禅)がしてみたくなったらたまに開いてみて下さいね。( ^-^)



あなたは坐禅(座禅)をするために、お寺に行った事がありますか?



坐禅(座禅)の良さはなんとなくわかるのだけれどお寺に行くのは面倒と思っていらっしゃる方で、一度もお寺に行っていらっしゃらない方には、実はこれをあんまり読んで欲しくない。



一度はお寺に行ってみたけれどそう何回も行けないし、だんだん座り方も忘れてしまったなあと言う方に読んで頂きたいと思っています。



これはあくまでも九子流なので、あなたがお寺で教えて頂いたやり方がベストです。





坐禅(座禅)で一番大事な事、それは呼吸だ。

これは九子の言葉ではなく、活禅寺の無形大師も、その他の高僧も等しく言っておられるから紛れも無い事実だと思う。



あなたが行かれたお寺でも、いきなり坐禅(座禅)というのではなくてたぶん坐禅(座禅)の前にいろいろな儀式があったと思う。それらはすべて、それ自体の意義の他に、坐禅(座禅)の呼吸を正しくするための大事な準備という意味合いもあるのだと思う。





活禅寺での朝の日課は、水行、読経、坐禅という順番だった。



水行は冷水を男性は頭から、女性は肩から何杯もかぶり、文字どおり身体を目覚めさせる。

続く読経では、背筋をしっかりとのばして大きな声を出してひたすら経を読む。



読経が終わる頃には胸の辺りがなんともすがすがしい気持ちになって、それが次の坐禅(座禅)において良い呼吸が出来る基になる。



水行も読経も、坐禅(座禅)をする前のいわばウオームアップですが、家ではなかなか出来ませんよね。

かく言う九子も、夜だけたまに活禅寺に通うようになってから水行など何年もやってません。(^^;;

だから是非お寺におでかけ下さいね。





さていよいよ坐り方だが、まず服装はゆったりとしたもので。

ジーンズはきつくて足が組めないからダメ。ジャージなどが良い。

坐禅はいつでも出来るとは言うものの、本当は空腹時や満腹時、疲れている時などは集中力が途切れるので避けた方がよい。



それぞれの寺の作法にのっとって円座と呼ばれる丸いクッションのようなものの上に腰をおろすのだが、この円座の高さは高い方が良い。

なぜならある程度高さがあったほうが腰骨をまっすぐに立てやすいから・・。



座り込むとだんだん薄くなるので、中に真綿をたくさん詰めて再び高くするのが和尚さん流。



たまたま薄い円座しか見当たらない時はどうする?



円座の端の方に浅く腰を下ろす。すると体重で円座の後ろの方が持ちあがる。

これで腰骨はまっすぐに立ち易くなるはず・・。





坐禅(座禅)をする時は身体をぴしっとまっすぐにさせるといいうのは常識だけれど、身体のすべてに力が入っていたらとても長い時間は座れない。



絶対にまっすぐに立てていなければならないのは、背骨、特に腰骨。お尻を突き出す感じで腰椎をぐっと入れ、常にこの力を抜かない。

あとはどちらかというとゆったりとさせていた方が良い。



合掌はどこの寺に行っても大事な基本姿勢だと思うが、活禅寺の合掌は親指を鼻の頭くらいの高さにして、ひじを手のひらと直角に、手を合わせた時に左右のひじが180度の直線になるようにするのが正式だ。

しっかりやると、結構きつい。



合掌が、自然に苦も無く出来るようになれば、あなたも本物なのである。



坐禅(座禅)の体制を整える要所要所でこの合掌の形が入る。

身体と一緒に、気持ちも整うのがこの合掌だ。



円座に腰をおろしたら、足を組む。

両方の足をももの上に上げる事が難しければ片方だけでも良いが、なんとなくバランスが悪くて座り難い感じはある。もちろん慣れてしまえば問題ないとは思う。



足はなるべく足の指がももの付け根に触れるほどしっかりと上げるようにしたい。これもうまく座るコツのひとつかもしれない。



最初にするのが揺振と呼ばれるいわば準備運動。

身体を前後左右にしっかりと伸ばす。



大事な事はゆっくりゆっくりと伸びる限界まで身体をしっかりと伸ばすこと。

前後左右と言うと急いで聞こえるが、前屈三回後屈三回、左に三回右に三回・・みたいな感じで、それぞれを気持ちが良いと思うところまでゆっくりと静かに伸ばす。


★三回と書きましたが大事なのは身体がしっかりと伸びることで、時間をかけてしっかりとしてください。それともう一つ、揺身をすることで前後左右に偏りの無い身体の真ん中の位置=重心が決まるので、とても重要です。

揺身がすんだら、一度合掌。

合掌しながら、まっすぐに背筋が伸びているかの最終確認をする。


最後にもう一度お尻を突き出すようにして、腰のすわりを決める。



合掌した手を、自然に組んだ足の上におろす。

そして法界定印(ほっかいじょういん)と呼ばれる印を組むのだが、無形大師は確か、卵がひとつすっぽり入るくらいの大きさと表現されたと思う。



この印がいつまでたっても崩れないというのが、実はとても大事な坐禅(座禅)の極意なのだ。



最初は正しい卵型だったはずの印が、最後になると親指がすっかり下に落ちていたり、卵型が三角になっていたりというのが、まあ気合の入ってない、普通の九子の姿なのである。(^^;;



九子は皆さん御存じの通り、いつまでたっても初心者の困った仏教徒なのだが、ある時本気になって坐禅(座禅)の仕方を極めようとしたことがある。



うつ病が頻繁に起きるようになって、坐禅(座禅)がうまく組めなくなった時だ。



その時に九子の相談に乗って下さったのがK和尚様だった。



K和尚様御自身も、会社でうまく行かず人生に自暴自棄になっていたのを当時の無形老師と坐禅(座禅)に救われたのだそうだ。



K和尚は言った。「坐禅がうまく組めない時は、必ず姿勢が間違っているんだよ。姿勢さえ正しければ、こんなこと言っていいかどうかわからないけれど、数息観(すそくかん)なんか出来なくたって、ちゃんと良い呼吸が出来るよ。」



誰もが寝静まった夜の河原で、絶対に崩れない姿勢を極めるために一人黙々と何時間も坐禅を続けられたと言うK和尚の言葉は九子の宝物だ。



そのK和尚が、崩れにくい印の組み方として伝授して下さったのが次のやり方だ。



まず右手を指を全部伸ばして足の上に置く。その上に同じように指を伸ばして左手を重ねる。

ちょうど右手の中指の付け根に左手の中指の先が重なるくらいになるのがよい。



そのまま親指の頭を自然に合わせると、下が平らなきれいな卵型の印が組める。



このやり方を知ってから、なるほど印は崩れ難くなった。

気をつけるところが下の四本の指を常にまっすぐに伸ばしている事だけになったので、はるかに楽になったのだ。



それと、印を組む時の左右の腕は、身体にくっつけないのが良い。

ひじが拳こぶし一つくらい身体から離れるくらいが良いらしい。



法界定印はアンテナだと言う。

仏様の力を、宇宙のエネルギーを正しく受け取るために、印の形はいつでも正しくなけれならない。





足が組めて印が整えばほとんど姿勢は出来あがったも同然だが、K和尚は更にあごを引く事と、後頭部で天井を突き上げるような気持ちで座る様に言われた。

実はこの二つは一連の動作で、あごを引くようにすると自然に後頭部が持ちあがって高くなる。



ことさらにあごを引こうと力む事の無いように、和尚は「襟首のところで釣られているような感じで」と表現された。





そして目は半眼、あけるでもなく閉じるでもない状態にして視線を1メートルほど前に落とす。(★この位置に視線を落とす事によって自然に半眼になると言われます。)

この時顔は動かしてはいけない。



口は軽く閉じるが歯はかみ合わせず(大事!)、舌の先は上の歯の付け根辺りに軽くあてる。



たぶんこれで一応、坐禅(座禅)をする形は整ったはずだ。



さあ、次は呼吸だ。



本式の呼吸に入る前に、喚気一息(かんきいっそく)というのがある。



胸いっぱいに吸い込んだら息を止めてゆっくりひとつ、ふたつと数える。そしてゆっくりと息を吐き出す。

これを5回から6回繰り返す。



息を吸い込む時も、息を吐き出す時も、宇宙を吸い込み、宇宙を吐き出しているつもりで・・と教えられた。



さあ、これで準備は整った。



いよいよ坐禅(坐禅)の本式の呼吸に入る。数息観(すそくかん)だ。



K和尚も言われた数息観というのは坐禅(座禅)の呼吸の基本と言われる呼吸法で、ゆっくりと息を吸い、心の中でひと~つと数えながら息を静かに吐く。そしてまたゆっくりと息を吸ってふた~つと数える。



ひと~までで息を吸い、つ~と言いながら息を吐くという人もいる。

とにかくこれを十まで続けて、再び一に戻るのを繰り返すのだ。



数息観は初心者のための呼吸法だそうだが、実はこれが出来る人はかなりの達人なのだ。



九子のようにすぐに目をつぶってあらぬ事ばかり考えてしまう人間にはとてもじゃないが続かない。(^^;;



そう。目をつぶってしまうのが雑念というか妄想が起こる根元だ。



ずっと半眼でいられたら、つまり目が開いてさえいれば、妄想が湧いてくる頻度はぐっと減る。



九子だって23年間だてに坐禅(座禅)をしてきた訳ではない。

(へえ~っ。(^^;;)



どうすれば目をつむらずにすむかと言う事を研究した結果、ついに良い方法にたどり着いた。



なんだか疲れたので、それはまた次回へ・・。すみません。m(_ _)m


その2につづく。




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