向上心 [<ダメ母のすすめ・・・・新米ママへ>]
人間年をとると円くなるとよく言われる。本当だなあと九子もそう思う。
(まっ、九子の場合はまだまだ若いんだけど・・。(^^;;)
長男が生まれた時、自分ではそんなつもりはなかったのだけれど、彼にはかなり厳しく接してしまった。
男の子だし、友達の多い立派な人間になって欲しかった。
人前で彼を叱りながら、良いお母さんやってる自分に酔っていた事もある。
もともとが辛抱強くない母親なので(^^;;、自分のストレスを発散するために叱ってしまった事などしょっちゅうだ。
3歳まで甘いものを食べさせなければ甘いものをそんなに欲しがらなくなるから良い歯になると聞いて、可哀そうにRは3歳までパンにジャムもつけさせてもらえなかった。
そんなにしたのに、彼の歯は虫歯だらけだった。(^^;;
長男が2歳半、次男Sが6ヶ月の時、ジョン先生の友達の緑色の目の美しいアメリカ人メアリーさんが、薬局で生まれたばかりのSを抱き上げながら「坐禅はいいよ。」と勧めてくれた。
彼女はニューヨークで坐禅をやっており、長野へ来てからは活禅寺にも数回参禅していた。
当時軽いうつ状態がようやく治りかけていた九子は、大学時代鎌倉の円覚寺でうまく坐禅が組めずに失意のうちに3泊の接心から帰ってきた苦い経験があるにも関わらず、引き寄せられるように活禅寺に向かったのだ。
そして以来二十三年間、九子は坐禅におんぶされ、どうにかこうにか世の中を渡ってきた。
朝の坐禅を終えて家に帰ると、子供たちがみんな仏様に見えた。
幸せでたまらない九子には全ての物が美しく輝いて見えて、こんなに愛らしい子供たちを叱る必要など何も無いと思えた。
だから次男Sから下の子供たちは、ほとんど九子に叱られずに育った。(おばあちゃんには叱られていたが・・。(^^;;)
長男Rと末娘M子は8歳違いだ。
九子に一番叱られたRは「こんな事してもM子が叱られないのは不公平だ!」と不満を口にする。
もちろん叱らなくなった原因で一番大きいのは坐禅を知ってあんまりイライラしなくなったからだと思うのだが、わずか8歳だが自分が年をとった事も見逃せない。
まあ言ってみれば叱るのが面倒になった、叱るほどの事は無いと思う場面が多くなった、子供に甘くなったというのが正直なところだ。
若い時には理想が高いが、年をとると自分の分というのもわかって来るし、ナンバーワンじゃなくてオンリーワンっていう手もあるぞみたいな事にもきっと思い至るのだろう。
まあそれより何より、エネルギーが無くなるっていうのもあるよね。(^^;;
5人の子供たちのうち、長男はまじめ人間に育った。
叱られて育った割にはグレもせず、まともに優しくていい人間に育ってくれた。だが、欲を言えばなんというか遊びがない。融通が利かない。叱って委縮させてしまった弊害が出ているかもしれないとすまなく思う。
二番目以下末娘までの4人は、ただでは転ばないタイプ。(^^;; まあ、世の中を渡るには心配なかろうと思わせる。
結果だけを見れば、長い人生何があるかわからないのだから、叱られて母親の愛情にも不安を感じてびくびく育つより、叱られずに育って自分に自信がつく方がいいのかなとも思う。
九子は昔、向上心のある男(ひと)が好きであった。
一人っ子ゆえ兄貴願望も強かったので、なんでも自分よりも優れていて、頼りない自分を引っ張ってくれるような男の人がいいと思っていた。
そして、九子が人知れずお熱をあげていたのは・・・・・。
なんか言うのが恥ずかしいが、郷ひろみさんであった。今で言うところのHIROMI GO ね。( ^-^)
彼は当時アイドル歌手としてデビューしたが、ごたぶんにもれず歌唱力はそれほど優れているわけではなかった。とにかく、顔が良ければ何はなくても売れる時代であった。
ところが!・・・である。
彼の歌は、どんどんうまくなっていったのだ。
相変わらず、女の子の着るようなフリルの付いたひらひらの洋服は来ていたが、張りのある声は声量を増し、「おっ、これは!」と思わせるのびやかな歌声に変わって行った。
なんでも毎年渡米しては、歌やダンスのレッスンを積んでいるそうだった。
いつの間にかそののびやかな声量のある声に九子は魅せられるようになった。
九子が生涯で行った数少ないコンサートのうちのひとつが彼のコンサートだ。
数万円払ってホテルのディナーショーに行く事も考えたが、ケチな九子は最終的に何分の一かの出費ですむコンサートの方を選んだ。
そのコンサートすら、記憶力にも記銘力にも難のある九子の脳みそにわずかの間はしっかり刻み付けられていたのだとは思うが、今となっては当時ですらかなり若作りだと違和感のあった彼の顔が大写しにされたファンクラブの入会書とその日のチケットが残るばかりである。
(やっぱディナーショーにしとけばよかったのかしら・・。(^^;;)
確かに彼は、今でも毎年新曲を出し、変化を重ねながら芸能界でしぶとく生き残っている。
常に新しいものに挑戦し続け、進化し続ける中身とは正反対に、外見は三十数年来みじんも変っていないように見える。これって、同世代からしてみるともの凄いことなのだ!
向上心というのは、若さの同義語かもしれない。
このくらいでいいや!と思ったらそこで終わり。常に新しいものを身につけるために、絶えず努力を重ね続ける。
その人知れず行われるたゆまぬ努力と、それをし続けることが出来たという事実に対して、人々は感嘆し、賛美するのかもしれない。
ところがどっこい、理想とは裏腹に、九子が結婚したのは向上心のかけらもない?^^;;M氏であった。
そして、それが正解だったのだ。( ^-^)
へたに向上心なんぞがあると、くつろげるはずの家庭がくつろげないではないか!
だから・・という訳でもなかろうが、Hiromi Goは二度の離婚を経ていまだに独身だ。
先日ある人からHiromi Goのとんでもない噂を耳にした。
その人のお嬢さんは美貌に恵まれ、実はモデルをしていて芸能界の周辺に居る。
その人を、実は九子はあまり好きではない。実際、顔を見るのはおろか、声を聞くのもいやだった時期も長い。
20代も半ば、美しい盛りの彼女の娘は、どういう経路でかHiromi Goと接点を持った。
そして彼女はこう言い放ったと言う。「この頃毎日のように(Hiromi Goから)電話がかかってくるの。わずらわしくって・・。」
その刹那、九子の長年のアイドルHiromi Goは、がらがらと音を立てて崩れ去った。
若い女の子なんかに現(うつつ)を抜かしちゃって、向上心の無いHiromi Goなんて、最低の低!なによっ!!
もしかしてそれが九子の親友のお嬢さんであったなら、また話は違っていたかもしれないことなど気付かぬ九子であった。(^^;;(^^;;
郷ひろみ
[アイドルはHiromi Go!]
九子さん、こんばんわ。
ブログ終了から一年、最近になってやっと元気が出てきました。やはり私にはPCに向かって文章を書く頭脳労働より、肉体労働が合っていそうです。
私は中学時代から、アイドル歌手に一度も興味を持った事が無く、紋次郎、S&G、吉田拓郎、S・スタローンのファンと渡り歩いて、やはり渋めの中年の「おじ様」に心魅かれる傾向にあるようでした。
24歳頃、同僚の方から譲り受けたチケットでTVの公開録画の歌謡ショー(言い方が古いですね)に行った事があります。余り興味も無く行ったのですが、Hiromi Goが歌って踊るのを見た時、自分でも驚くほどの行動をしてしまいました。
舞台のかぶりつきまで行って、Hiromi Goに歓声を上げていたのです。会場は興奮状態で、集団催眠にかかったようでした。
動物は子孫を残すために、より良い遺伝子に魅かれるの当然なのでしょう。都会の香りのする洗練されたHiromi Goは、輝いて見えました。
でもその後Hiromi Goのファンになったかと言えば、一夜限りの夢のように、あっけなく忘れ去ってましたが・・・。
Hiromi Goは我が家の隣町で生まれ育ったらしく、Hiromi Goの芸能界デビュー後、ふるさと凱旋公演で隣町の小学校の体育館まで見に行ったという思い出話をご近所の同世代の奥さんに聞いた事があります。
確かおばさんと言われる方は今でも隣町在住と聞きました。
若い美人のお嬢さんに魅かれるのは、芸能人として自分を磨く為にも必要なのでしょう。
Hiromi Goのファンでもない私はそう割り切れますが、九子さんが「向上心の無いHiromi Goなんて、最低の低!なによっ!! 」と怒るのはファンであればこそでしょう。
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by おみつ (2008-09-20 20:36)
[おみつさん!!( ^-^)]
わあ、お久しぶり!
遊びに来てくださって本当に有難う。( ^-^)
そうか!おみつさんも九州でしたよね。えっ?隣町?そんなに近かったんだ!
>動物は子孫を残すために、より良い遺伝子に魅かれるの当然なのでしょう。都会の香りのする洗練されたHiromi Goは、輝いて見えました。
なるほど!確かにい~。(DAIGO風に。(^^;;)
>若い美人のお嬢さんに魅かれるのは、芸能人として自分を磨く為にも必要なのでしょう。
これも本質的には確かにい~と頷きたいけど、やっぱり頷けません。まああの日を境にHIROMI GOとは縁を切ったので(最初からなんのご縁もございませんが(^^;;)どうでもいいことなんだけどね。
>舞台のかぶりつきまで行って、Hiromi Goに歓声を上げていたのです。会場は興奮状態で、集団催眠にかかったようでした。
確かにコンサート会場ってそんな感覚ありますよね。
まわりがみんな総立ちになってる時、九子は一人坐ってたりして、やっぱこれじゃまずいわと思って、次の時には会場に倣って立ち上がったりして・・。
せっかくお金払って見に来たんだから、ノラなきゃ損するみたいに思ってしまうんでしょうね。
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by 九子 (2008-09-20 22:36)
[ヒロミゴウ]
10年程前、近藤真彦の物まね芸人のバックバンドをやっていた頃、彼のハコのお店が、なんと、ヒロミゴウの「物まね芸人(ですよ、あくまでも!)」で有名なお方がオーナーのお店だったので、「?億?千万の瞳」を演奏したのが、ヒロミゴウさんとの遥かなる唯一の接点です。
ラテン風味を漂わせつつも、かなりガツンとロックなアレンジでした。
失礼しました。
的外れ反応で申し訳ございませんです~。
by gakudan (2008-09-21 08:14)
[オンリーワン!]
辞書をひけば、
「たった一つの、たった一人の」とありました。
向上心も自分の能力や性質などをより優れたものにしようとする心であり、その人によりそれぞれ行動も考え方も違うから、これこそオンリーワン!なのでしょうね。5人のお子様達も個性があってオンリーファイブですね^^
何が言いたいのやら(^^;
『Hiromi Goは二度の離婚を経ていまだに独身だ』
彼の場合、昔の初めての彼女からのショックが消えていないから
何度、結婚してもその傷が癒えない限り難しいように思えます。
九州の男は、家庭的なんです。だから、早く過去を切って
欲しいですね~
by eiko (2008-09-21 10:26)
[gakudanさん!( ^-^)]
>10年程前、近藤真彦の物まね芸人のバックバンドをやっていた頃、彼のハコのお店が、なんと、ヒロミゴウの「物まね芸人(ですよ、あくまでも!)」で有名なお方がオーナーのお店だったので、
gakudanさんはそんなこともなさってたんですね。
ヒロミゴウの物まね芸人というと、例の記憶喪失で有名になった方でしょうか・・。
もちろんgakudanさんはお仕事ですから大変なのでしょうが、傍目から見るといろんな芸能人の方ともつながりが出来て、面白そうなお仕事だなあなんて思ってしまいます。
>ラテン風味を漂わせつつも、かなりガツンとロックなアレンジでした。
元歌とはかなり違ったバージョンですね。
一度聞きたかったですう。( ^-^)
by 九子 (2008-09-21 23:10)
[eikoさん!( ^-^)]
>何が言いたいのやら(^^;
いやいや、おっしゃりたいことは充分伝わっておりますですよ。
( ^-^)
>彼の場合、昔の初めての彼女からのショックが消えていないから
何度、結婚してもその傷が癒えない限り難しいように思えます。
これは衝撃発言でした!
なるほど~。確かにい~。(^^;;
でももしそうなら、二人ともシングルなんだから結婚すればいいのにねえ。そうか。彼女の方がうんと言わないのか・・・。
>九州の男は、家庭的なんです。
これもびっくりです。亭主関白だとばかり思ってました。
ただ、奥さんは大切にしてくれそうな感じはありますよね。
by 九子 (2008-09-21 23:17)