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ポルノグラフィティ in Nagano [<九子の読書ドラマ映画音楽日記>]

ポルノグラフィティ IN 長野

まさか当たるとは思わなかった。ダメもとで応募したら当選通知が来た。M氏は演歌にしか興味がないので(^^;;、友人のYさんと聴きに行った。長野市へは8年ぶりの二人だそうだ。

一番最初にポルノグラフィティを知った時、どうにも名前が嫌だった。
十数年前の「ポルノ」という語感は、特に九子のような昭和世代にはいやでも「日活ロマンポルノ」などといういかがわしい映画群を連想させ(^^;;、若々しい三人組み(当時は三人だった)にどう考えても似つかわしくなかった。

いや~しかし、今日は浮いてたなあと我ながら九子は思う。(^^;;
観客は学生さんや若いOLさんがほとんどで、彼女たちはなんとなく統一感のあるいでたちだ。九子より若いYさんも赤いペディキュアが可愛いらしい馴染んだ服装をしている。
中で九子だけが一生に一度のコンサート、じゃなくて、今はライブと言うんだよね(^^;;のためにめかし込んで来ているって感じの構えた衣装。ジュエリーなんぞも着けている。

浮いてたと言えば初めの曲が始まって、みんなが立ちあがってすぐにノリノリで拳を突き出した時、ああ場違いな場所へ来てしまったとやや後悔した。

でもまあ一人だけ座ってるのもなんなので(^^;;、九子も立ちあがってみんなに合わせて拳を突き出していると、そのうちだんだん彼らが造り出すギラギラとしたエネルギーに同化されてしまう。

実はポルノの曲は、しっかり聴いたのは初アルバムだけ。特にサウダージだけはいやになるほど聴いた。だけどそれ以後、最近の例のテレビドラマ「宿命1969-2010」の主題曲になった「瞳の奥をのぞかせて」まで、はっきり言って聴いたこともない曲ばかりだし、聴いていてもタイトルと曲がどうも一致しない。

そうそう、サウダージには苦い思い出がある。
あの時九子はハイというか軽躁状態だったと思われる。
サウダージに酔いしれた九子は、サウダージの詩がいかに素晴らしいかを絶賛し、何人もの知人に、ほとんどふだんメールしないような人にまでメールを送りつけてしまった。

特に「涙が悲しみを溶かして溢れるものだとしたら、その滴ももう一度飲み干してしまいたい。凛とした痛み胸に留まり続ける限りあなたを忘れずにいられるでしょう。」が良かった。
なんて凄い才能だろうと思った。

それにしても突然そんなメールが来たら、みんな驚くだろうな。

先日の日記に登場したUちゃんさんなども被害者の一人であった。(^^;;

なんだかんだ言ってもポルノグラフィティは凄い!
九子はどちらかというと晴一の詩の美しさが際立つ彼らのバラードが好きなのだが、ボーカルの昭仁の声が以前はやけに金属的に思えて、苦しそうに歌っている印象が強かったのだが、2時間半まったく同じ声で歌い切っているのはよほど声の訓練を積んでいるんだろうと感心した。彼がボーカルを勝ち取った訳がよくわかった。

昭仁は今では作詞も作曲も手がけていて、二人の曲を聴き比べる楽しみもある。

ポルノグラフィティが自分たちはロックバンドだと宣言しているのを今回初めて知った。

実は長男Rがロックをやっている。彼がやってるのはヘビーメタルというギンギンのヤツだが、彼が九子の車にCDを一枚置いていって、それがヨーロッパのロックバンドの
RING OF FIRE
というバンドのだった。
このバンドが凄い!こんなにきれいな旋律でもロックなんだ!っていうのが九子の第一印象だった。
中に一曲、なんと日本語の「さくら」が入っていた。言うまでもないが森山直太朗のでもなく、河口恭吾のものでも、ケツメイシでもない文部省唱歌の「さくらさくら」というあれだ。

オペラ歌手が歌うような腹式呼吸のきれいな声で歌われるさくらと、欧州の楽器であるピアノ演奏の見事さは、日本人が忘れている日本の美しさをまたひとつ外国人に教えられた気がした。

そうそう、XJAPANのYoshikiの才能にもうなった。以来九子は、ロックというものを見直した。
ロックバンドを標榜するならば、ポルノグラフィティという変てこな語感のバンド名も許せる気がした。

彼らのバックバンドの中に才能あるピアノ(キーボード)奏者とバイオリン奏者が居て、そのピアノとバイオリンの音色がイントロでまばゆい光を放っていた。

その音色を聴いた途端、やっぱり素晴らしいロックバンドにはクラシック音楽に使われる楽器とその才能ある奏者が必要なのだと確信した。


アーティストという目でしか見ていなかった彼らだが、2時間半を越えるステージを出ずっぱりに出て、息も乱さずに歌を歌い続け、新潟からバスで長野へ来て善光寺を見学した事を面白おかしく小話に仕立てて会場を沸かせ、一応アーティスト達をまとめる座長としての仕事もあるだろうし、体力、気力、社会性など全てにおいてパワフルじゃないと勤まらない仕事だと痛感した。

そうそう、いつ仕入れたのか長野の方言を入れた歌が一曲はさまっていた。たぶんこれはどこへ行っても定番メニューになっていて、その土地その土地の方言で地元を喜ばせるのだろうと思う。
歌ネットで曲名を調べたのですが最後までわかりませんでした。どなたかお分かりの方、お教えください。m(_ _)m)
今回のは信州の北と書いて北信地方という、たいてい長野市以北の方言を集めたものと思われるが、まあ、そんな事言うかなあというのも散見されたけれど、会場はとても沸いていた。
(この時ばかりは光り輝く歌詞ボードが大活躍だった。他の歌にも使って欲しかった。( ^-^))

中に、子供が高校になってクラスメートから仕入れて来て初めて知った須坂市中野市あたりの言い方で「するしない。」というのがしっかり入っていたのにはびっくりした。

このするんだかしないんだか怪しい表現は(^^;;、まあ言ってみれば「するんじゃない?するよね?」という意味で、語尾を上げて最後にクエスチョンマークが付くとよりはっきりすると思う。(それでもわかんないか?(^^;;)


それにしても会場の一体感は凄い!
初っ端から会場には「ハルイチー!」「アキヒトー!」という黄色い声が溢れていて、地味な長野の人間でもライブではこんなに叫ぶんだとびっくりして聞いていたら、やはり前の方の席は追っかけと言われる常連さんの席で、彼女達がすべてを仕切っていたらしい事がだんだん解ってきた。


ほとんどの曲では拳や指を突き出して応援?するのだが、中に二曲ほどさよならをするように手を横に振るのがある。

九子などは最初拳を突き出していて、前のほうが横に振ってるのを見て慌てて直したんだが(^^;;、最初からみんな当たり前のように横に振っていた。

ヒット曲「ミュージック・アワー」の時は、「ラジオネームピンクのウサギちゃん」のところで、指を揃えて「おいでおいで」みたいに手首を前に振って、ウサギの耳を演出すると言う念の入れようだ。

そしてフィナーレは各自が持っていたポルノグラフィティの名入れタオルを縦横に降り、それを空中に投げ出して次の瞬間、誰一人も間違えずにそれぞれの手の中に吸い込まれたのは圧巻だった。

九子はもちろんタオルなど無かったので出来なかったが、やってたら完璧に落っことしたのでやらなくて正解だったと思う。(^^;;

何度もライブに駆けつけた証拠に、こういう事が上手く出来るようになるんだろうな。
それが本当に本当のファンになるって事なんだろうな。( ^-^)

ライブ中に二人からお知らせがあったとおり、次の日からペプ○ネクストのテレビCMにポルノグラフィティが出ていた。気のせいか二人ともすごくイケメンに思えた。

あれっ?こんなにイケメンだったっけ?2階の最後列に近い方からじゃあいくらオペラグラス使っても顔がうまく見えなかったよ。こんなにイケメンだったのならしっかりファンクラブに入って、ステージに近い席、確保しとくんだった!!

ってこういうのが、良い子は真似しちゃいけない正しくないファンのなり方。(^^;;


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