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似たもの同士 [<九子の万華鏡>]

昔から似たもの同士ほど仲が悪いとよく言うが、その通りだなあと思っている。

子供達の中でも自己主張の強い三男Yと次女M子はいつも喧嘩ばかりしていた。
そのM子は、要領がいいところ、計算高いところ(^^;;、手八丁口八丁なところなんかが出来すぎ母にそっくりで、母は何かと言えばM子を叱っていたし、M子の方もおばあちゃんに悪態ばかりついていた。

似ていれば似ているほど相手の欠点は自分の欠点として増大して見え、違っている部分はどうにも理解しがたい壁としてお互いの間に君臨する。そして少しでも相手が優れているとなると、真っ向から否定したくなる。

かくして近くて遠いアジアの三つの国、日本、韓国、中国に住む私たちも、あんまり仲がよろしくないらしい。


先日、面白い記事を見つけた。
日仏カップル特有! 危険度大な3つの議論
これによるとフランス人と結婚した日本人妻の、「これはお互い喧嘩になるからしゃべっちゃまずい!」という三つの質問のうちの一つが、中国人、韓国人、日本人・・・一番きれいな人が多い国はどこか?という質問だそうだ。

フランス人夫の答えはまあ常識的だと思う。それに対し「日本人が一番きれい」と主張する妻の答えはどうなんだろうか。

もちろん九子も日本人女性の一人として、日本人女性が一番きれいと言いたいし、そうであって欲しいと思う。

ただ冷静になって考えるならば、美の基準などと言うものは極めて曖昧であるし、とりあえず統計的に語ろうとすれば、正規分布というものの通りにどうしようもない不美人から絶世の美女までが順序よく並ぶはずであり、それはどの国であってもそれぞれの比率というのはほとんど変わらないと思う。

だから人口13億の中国に美人が日本の10倍居るのはあたりまえで、それと同じだけの見目麗しからぬ女性もいる訳だし、それなら人口が日本の半分の韓国はどうかと言えば、統計的な生まれながらの美人のほかに整形美人まで加わるというややこしさだ。(^^;;

ただし日本人が一番と言った日本人妻は大事なことを忘れていると思う。
美人という場合、欠かすことの出来ない脚の形。
日本人は、古来から続いた畳に正座という生活様式により、どうしてもふくらはぎに圧力がかかり、いわゆる大根脚になりがちだ。

昨今の欧米式のライフスタイルと食事の変化から若い女の子たちのスタイルは格段に良くなって、脚も長くすらりとしたし、オリンピックを見ていても体操女子やフィギアスケートの選手の体格が世界に劣ると言うことは決してない。(たぶん20年前は見劣りするなあと思って見てた人が多かったと思う。)

このあいだテレビのモーニングショーで韓国人と日本人の女性の脚は、ふくらはぎで2cm、太股では4cmも韓国人の方が細いと言っていた。

韓国社会は競争社会だけあって、女性も美しくなるために常にマッサージをしたり、子供の頃から背が高くなる教室に通ったり、並み並みならぬ努力をしている事も報じられていた。
その延長線上に美容整形手術があるんだろうな。

こうやって平均値というのを見せられると、やはり日本人の大根脚はDNAに組み込まれたものであって、10年や20年ではやすやすと変わらないのだなあと思わされる。

テレビで見るハーフの美人タレントさんもあんがい脚は日本人!って場合が多い。
大根脚のDNAはけっこう優勢なのかもしれない。

件のフランス人と結婚した日本人妻さんは、日本人女性の脚の形にはまったく触れていない。触れたくなかったのか、触れる必要が無いと思ったのか・・・。

でもミスユニバース世界大会などでは脚の形や長さなども評価の対象になるはずだ。
というか、大根脚の人がミスユニバース日本代表になったなんて聞いたことも無い。(^^;;

とにかく昨今のミスコンを見る限り、こう言っちゃあなんだが「えっ?あの人が!もっと奇麗な人いっぱいいるじゃん。」と思うような日本人が受賞していて、どうも美の基準というのを疑ってしまう。
とりあえず思うのは、「きっとこういう顔が西洋人受けする顔なのだろう。」という事ばかりだ。

考えてみると日本と言う国は四方を海に隔てられ、独自の文化を発展させてきた。
畳の上で正座をする生活はたぶん千数百年は保たれ、着物を着て帯を締めるのに胸は小さくつつましい方が良いとされ、胸の大きな女性はわざわざ大きな胸にサラシを巻いて小さく見せていたと言う。

そういう生活が綿々と数十年前まで続いていたこの国で、いわば美の基準が世界と違っていたこの国で、突然世界標準の美の基準を押しつけられてもなんだかなあと思ってしまうのは九子だけだろうか。

なんだかんだ言っても、脚はほっそりと長いほうがいい。胸は出来れば大きいほうがいい。
戦後生まれの九子は、いつもそう思う。

だけど畳の上で正座などしない生活で、胸を締めつける習慣の無かった韓国や中国の女性たちと脚を比べてうらやましがるのは、劣等感を持つのはもうやめようと思っている。(って事は九子さん、ずっと劣等感あったのね。(^^;;)

まずは現実を受けとめる。
日本人の伝統的な畳に正座の生活は、まっすぐな脚になるためには都合の悪い生活だった。まっすぐな脚というのは着物で脚を隠していた日本人にとってはどうでもいい事だった。
しかるにまっすぐな脚を良しとする西洋の美の基準がはびこったものだから、日本人にはほとほと分の悪いことになった。
仕方が無い。脚に関しては負けを認めよう。負けというか、基準に合わないことを認めよう。

どうしても変えられないことはあきらめる。
その上で、努力で変えられることは努力する。
これが賢い劣等感の解消法。( ^-^)


何を隠そう若い頃から胸が小さいのに劣等感を持ってた九子は(^^;;、ある時真顔でジョン先生に聞いたことがある。男の人にとって、胸が大きい女性はやっぱり魅力的なのかどうか。結婚するなら胸の大きな人を選ぶのかどうか。
(なんでM氏に聞かなかったかって?M氏の答えは端っから決まってるからだ。「あたりまえだ!」(^^;;)

ジョン先生の答えは一言。"That's a bonus!"
ボーナス!つまり報償。あったら嬉しいけど、無くてもいいもの。

いやあ、その瞬間なんだか胸の痞えがストンと落ちた気がした。
ボーナスかあ、さすがジョン先生はいい事言ってくれる!( ^-^)

実はジョン先生、その頃九子が5人の子供を出産した産婦人科の受付に居た女性と交際していた。
まあ九子が仲を取り持った訳だが(^^;;、その彼女が美人な上に日本人離れしたプロポーションの持ち主で、痩せてはいるが胸の大きな人だったのだ。

考えてみればジョン先生とM氏の答えの差は、満ちたりてる者の余裕と満ちたりない者の悲哀であったと考えられなくも無い。(^^;;

似たもの同士と言えばM氏と九子も似たもの夫婦とよく言われるが、似たもの同士の割りにはさほど仲が悪くも無い。異性のせいかもしれないし、似てるところが結構自分の長所だと思ってるからかもしれない。

トロいところ、人がいいところ(これに関してM氏は九子の比ではない。(^^;;)、お金に淡白なところ(小さなお金にはケチなのにねえ。(^^;;)なんかが似ていると思っている。


二人の違いの最たるものは根気強さだ。もちろんすぐ飽きるのが九子で、根気がいいのがM氏である。

そのM氏が、この頃広告紙でゴミ入れを折るのに凝り出した。
四角に四つに折り、三角形の紙飛行機みたいに折って縁を折り、正方形に近い物入れを作って卓上に置いておき、ミカンの皮やら落花生の殻やらを入れるあれである。

暇にまかせて何枚も何枚も、要りもしないのに折っている。
そこで九子が一言。

「Mさんさあ、そんなに折るのが好きなんだったら、雲切目薬のパンフレットもう残り少ないんだけど折っといてくれない?」(^^;;

単純作業の好きなM氏は、文句も言わずにパンフレットを黙々と折ってくれている。
九子はその脇でテレビを見ながらブログの原稿を書いている。(^^;;

似たもの同士であっても、立場が対等であるかどうかはまた別問題なんである。(^^;;(^^;;


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すけっと

nice!とコメントありがとうございます。
アスベスト水道水について、もう1記事書く予定です。
今後ともよろしくお願いします。
by すけっと (2010-09-15 04:31) 

九子

すけっとさん、こんばんわ。( ^-^)
ようこそお越しいただきました。m(_ _)m
すけっとさんはいろいろな事を研究していらっしゃるのですね。
とてもタメになります。

すけっとさん、もしよろしければ上のプロフィールを覗いて頂いて九子にメールを頂けませんでしょうか?
よろしくお願いします。

これからもよろしく。( ^-^)
by 九子 (2010-09-15 23:08) 

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