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耐震診断 [<薬のこと、ダメ薬剤師のこと、家のこと>]

九子は自分のことをすごくツイテル人間だと思う。そう思う理由はたくさんあるのだが、必要な情報を割合見逃さないというのもその一つだ。それもその時に限って、偶然見てみたら重要だったという事が多い。

この間も回覧版が回ってきて、ふだんならほとんど読まずにハンコだけ押してお隣に回してしまうのに、その日に限って目を通してみたら、回覧版に入ってた「広報ながの」に無料耐震診断の広告が出ていた。
なんでも昭和56年以前に建てられた建物なら無料で耐震診断してくれるという。

笠原十兵衛薬局の建物は店舗に住宅が併設されていて、建てられたのは昭和どころか明治25年。明治24年に善光寺一帯に大火があって仁王門なんかも焼けてしまったのだが、それに巻き込まれて焼けた後、15代笠原十兵衛が建てたものだ。

実は東日本大震災の後、度重なる地震に心配になって出入りの業者さんに耐震診断の相談を持ちかけてみたところ、「明治25年?診断するまでもなく危ないですよ。」と、いかにもお金かけても無駄な話と言わんばかり。
それを無料でやってくれるって言うんなら、頼んで見る価値ありだよね。( ^-^)

早速「広報ながの」をコピーして、申し込み書を市役所に送る。
ご丁寧にも「二年程前に、信州大学工学部の土本教授と研究室の学生さんが長野市の登録建物に推薦するための調査に見えました。補強できるものならなんとか補強したいと思います。」という一筆までしたためて・・。

その一筆が効いたのか、翌日朝一番に連絡が入る。住宅併設の店舗であることが条件で(店舗のみだと不可)、その確認が取れたのですぐにも調査員に連絡するとのこと。


お盆が開けた次の日に調査員さんはやってきた。
実は17日の午前11時頃と連絡が入った時、さすがの九子も部屋を少しばかり片付けることを考えた。
お盆開けの17日一日かけて片付けたら、とりあえずはまあ、とっ散らかってる感じはやわらぐのではないか。(^^;;

「18日じゃだめでしょうか?」と言う九子の声が届くことはなかった。「じゃあ17日でお願いします。」電話はすぐに切れた。

考えてみれば一日かけて一部屋や二部屋ちょっとばかり片付けてみたって、調査は家中なのだ。
ボロはすぐ出る。(^^;;

であるからして調査員さんは、ほとんどいつもと同じ状態の九子んちを見て行ったわけだ。

我が屋の居間を見た時に、調査員さんは「ええっと、ここは納戸ですね。」と言った。
無理も無い。黒光りした太い天井柱に添って、何十着もの衣類のかかったクリーニング屋のハンガーが並ぶ。
テレビだってあるんだよ、パソコンだってあるでしょと言ってみても、衣類を掻き分けないと見えないんだよねえ、これが。(^^;;

見る部屋見る部屋天井に渡されたポールから洋服類がかかっているので、なんと納戸の多い家だろうと調査員さんは思ったに違いない。

何しろ片付けられない九子であるので物を捨てられない。その象徴が衣類である。
見るに見かねたM氏がハンガーをたくさん買って、突っ張りポールを渡してくれ、そんな訳でどの部屋にもどの部屋にも衣類がかかっている。

その上整理整頓が下手なので物が部屋に溜まる。溜まるのは物だけではない、ホコリもだ。(^^;;
九子の寝室に至っては、洋服の他に本まで積んである。それもおびただしい量だ。


使わない部屋が無駄に多いわがやに半ばあきれながら、調査員さんはよく見て下さった。

例によって九子はいつもの言い訳を言った。
「母がいる時はもっとずっときれいな家だったんですよ。私、母になんでもやってもらった一人娘で、掃除も嫌いでやらないもんだから、散らかっててすみません。」

明日にも補強しないと危ないですよと言われることを覚悟していたのだけれど、言われたことはこうだった。

「なかなか立派なおうちです。こういう家を見る機会は私もそうそうありませんよ。建てられた当時はかなりお金をかけて作られたお家でしょう。大黒柱もけやきでしっかり出来ていますから、すぐにどうこうという事はないと思います。ただ、壁の少ない部分に壁を作るとか、斜めに材木で補強するとか、やり方はいろいろ有ると思いますので考えてみましょう。9月中に結果がでますから、その結果を見てから更に精密検査をされることをお薦めします。精密検査も無料で出来ますし、見積もりも出て来るし、いざ工事となれば市からの補助金も出ます。
いやあ、良いおうちですよ。大事にお使いください。それでは、これで。」
気を良くした九子が調査員さんに雲切目薬をさしあげたことは言うまでも無い。( ^-^)


それにしても良いこと言ってもらったなあ。こんなに汚い家なのに・・・。(^^;;

まあでも言われた通り、少なくとも明治25年に建った当初は立派だったに違いないと思わせる飾り障子やら飾り窓やらの贅沢な遊び心は確かに感じられる。
気の毒に、ホコリにまみれて誰も目を止めないけれど・・。

それと一番九子が地震で壊れて欲しくないのは、古い店と祖父が有名な宮大工さんに頼んで作ってもらったという善光寺の正確なレプリカのお仏壇だ。それだって、まずは家が壊れないってことが重要なのだ。

調査員さんは誠実そうだった。「あのうちはエライ散らかってて・・」なんてことは金輪際人にもらさない感じだった。
まっ、本当のことだから言われてもしかたないけど・・・。(^^;;



その日の夜、居間には畳の広さが目立った。それでもこれでも散乱していた雑誌類を片付けたからだ。
畳が見えると、また坐禅でもしてみようかなという気になった。

九子はこの頃また坐禅をはじめたのだ。ウツの最中はどうしても坐禅がうまく行かないことがわかっているので坐る気になれない。
ウツが一段落するとまた、そろそろ坐ろうかという気になる。

あれっ?九子さん、いつもは活禅寺の方に向かって坐るんだよねえ。今日は正反対にテレビの前で坐ってどうしたの?
よほどテレビが有り難いの?(^^;;

えっ?テレビ見ながら坐っちゃうの?しかもテレビはお得意のQVCじゃないですか!
あっ、その商品なかなかいいねえ!それにいつもの4割引って書いてあるよ!

それにしても坐りながらしっかり見てるねえ、って言うか、見ながらよく坐れてて、さすが!
(さすがって言うな!(^^;;)

言うまでもなく坐禅は半眼と言って、目を開けるでもなく閉じるでもない状態で坐る。
もちろん音は聞こえるし、テレビを見ようと思えば見られるのだ。

だけどさあ、買いたいものいっぱい見ながら、それで本当に雑念が払えるの?無心になれるの?

まあ九子クラスにもなるとねえ・・・と言いたいとこだけど、そんな訳ないじゃん!
たまたま座禅をしようと思いたった時間が、どうしても見たかったQVCの番組とかち合ったというだけの話!(^^;;


実は九子の後ろでは、M氏がいつものようにパソコンのスロットゲームをやっている。毎日毎日、よくもまあ飽きないよ。 そんでも本人に言わせると、年とったせいでこの頃若い頃ほどの情熱が無くなって困るって言ってたけど、いやあ、それどころか!
それだけ出来れば恥の上塗り・・じゃなくて、欲のかきすぎってもんよ。(^^;;

彼こそは九子の上を行く修行の達人だ。
だって彼の頭の中は儲けてやろうっていう邪念でいっぱいなんだよ。それなのに頭を真っ白にしないと出来ないスロットなんかよく出来るもんだ。彼の頭の中で無念無想と煩悩が両立してるなんて信じられない!

パチンコにしろ、スロットにしろ、頭ん中を無の境地にするためにM氏が費やした時間の多さたるや、九子の座禅の修行の比ではない。
やっぱりそれだけの努力の賜物かしらね。
(それと注ぎ込んだお金もね・・。(^^;;)

ご先祖さま!こんな将来の18代笠原十兵衛M氏と18代店主九子ですが、これからもご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m


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Cecilia

実は我が家も耐震診断してもらわなくてはなりません。借家なのですが、古い建物(明治ではなく昭和ですが)で、大家さんから依頼された業者から都合の良い日にちを教えてくれと言われています。今朝もポストに入っていました。忙しかったので連絡も出来ていなかったのですが、(一回目は家にいる時だったので挨拶だけで、「またお返事ください。」で終わりました。)
ゆっくり片付けなければとても業者さんに見ていただける状況になりませんが、もう先延ばしできません。これから電話する予定です。でもなるべく片付ける時間を稼ごうと思います。
九子さんにとても親近感を抱くことが出来る記事でした。(笑)





by Cecilia (2011-09-13 09:42) 

九子

Ceciliaさん、こんばんわ。( ^-^)
いえいえ、ceciliaさんに親近感抱いて頂けるほど九子のダメさ加減はハンパじゃありません。(^^;;

でも、耐震診断はやっておいたほうがいいですよ。
うちはつい最近結果が来て最悪の0.7以下、「いつ倒壊してもおかしくない」なんて結果になってしまいました。更なる検査を受けなきゃいけないのですが、気が重いです。
by 九子 (2011-09-13 23:19) 

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