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平原綾香 in 長野 [<九子の読書ドラマ映画音楽日記>]

 ★このブログを ライブ情報マガジン 「ライブフリーク」さんのブログに5つの平原綾香ファンブログの一つとして取り上げて頂きました。(4番目ですから2ページ目をクリックしてください。)勝手気ままに書いた文章を取り上げて頂き、心より御礼申し上げます

平原綾香は「平原綾香in 松本」であらかた書き尽くしたと思っていた。

ところが恐るべき天才平原綾香は、またひと皮もふた皮も剥けて長野市に降り立ってくれた。

今回は「ドキッ!」というのがツアータイトルだ。
何が「ドキッ!」だったのか、本当のところはよくわからないけれどひとつふたつあげてみると、彼女がステージ上で最初着ていた朱鷺色の美しい衣装をはらりと脱ぎ捨てて、キャミソールとペチコートを思わせる黒のミニのワンピース姿になった時。M氏をはじめ男性ファンは嬉しいドキッ!でたまらなかったと思うよ。( ^-^)

そしてそれから、舞台上のソファに腰を下ろして、ハイヒールを脱いで、黒レースの長ソックスを

慣れた手つきでおもむろにふくらはぎまで引き上げて、タップ靴に履きかえて紐を結いあげた時。

裸足に靴下を履くという動作が、あんなに色っぽいとは知らなかった。

まあ色白で華奢な体つきの平原綾香ならではの媚態なのかもしれないけれど・・。

彼女は見れば見るほど可愛らしいお嬢さんだ。
ところが今回、特に彼女が書く詞に注目してみると、たじろぐほどの強さと潔さに溢れていることに驚かされた。

 

まずは少し前に話題になったテレビドラマ「風のガーデン」の主題歌になった「ノクターン」と「カンパニュラの恋」

これは実は同じショパンのノクターンをモチーフにしてそれぞれ英語と日本語の歌詞を付けられた歌で、もちろんどちらも平原綾香の歌唱だが、日本語の「カンパニュラの恋」の歌詞はAyaka Hirahara によるものだ。

 


「ノクターン」

Love, true love is to ask nothing in return
You are my desteined soul mate
Your love, adoring eyes
We can see the light, because we know the darkness
Everything has meaning ,even the campanula in the wind

Each one of us has pain and sorrow
sheds a secret tear
But the drops of your tears will fall to the earth and
Welcome new life again and again with love

Love, true love is to ask nothing in return
Fated love that is meant to last
My love, your gentle gaze
A drop of your soul within me, that I adore
Everything  has an end, but we will be reunited

 

 英語詞も、少々言い古された感が有るけれども、悪くないと思う。

(日本人の方が作られたようなのでこれはこれで凄いと思う。)
詞中でカンパニュラは「風の中のカンパニュラにすら意味がある。」という具合に、「取るに足らないもの」という扱いを受けている。
そして二人の愛は、「全てのものに終わりはあるけれど、私たちは再び巡り合うのよね。」という希望の歌になっている。


ところがこれを平原綾香が紡ぐとどうなるか。

 

 

「カンパニュラの恋」

Love true love それは ただひとつ
あなたに捧げる愛
涙 散らして 離れてゆくあなたのぬくもり
白く 白く咲いたカンパニュラの季節

いつの日にか 果てしない空は
短い夏をさらってゆく
甘さも痛みも 風に吹かれて
ベルのように揺れる花が 時を数える


Love true love いつか 私が愛した あなたの声を
忘れられる日はくるの?
My love この胸に
あなたが住んでしまったから
きっと どれだけ季節が廻ったとしても

My love かえる場所は
ふたり過ごした カンパニュラの刻(とき)
そっと 降るはずのない雪が舞う

 

Love, true love..「ノクターン」の英語詞では決まり文句のように「見返りを求めない愛が本当の愛」と言うのに対して、「カンパニュラの恋」ではずばり一言、「本当の愛とは、ただひとつ、あなたに捧げる(わたしの)愛」と言い切る。

平原綾香の詞の凄さは、こういう思いっきりのよさ、腹をくくり、自分を投げ出す強さにあると思う。

次に出てくる「 涙 散らして 離れてゆくあなたのぬくもり」
「涙 流して」でも「涙 枯らして」でもなくて「涙 散らして」というのが凄いと思う。
この文面では涙 散らすのは素直に読めば男の方だと思う。
男が涙を散らすんだよ。どんだけの修羅場だったんだ!

だけど結局男は去っていく。別れをどれほど辛がろうと、男の決断は去ることだったんだ。
九子に言わせれば、どう言い繕おうったって最後には去っていく男のぬくもりなんかさっさと忘れて、他の男に乗りかえなさいよって!(^^;;

でも彼女はtrue loveを信じ続ける。

「いつの日にか 果てしない空は
短い夏をさらってゆく
甘さも痛みも 風に吹かれて
ベルのように揺れる花が 時を数える」

この4行が表す途方も無い年月の経過。もしかしたらたった4日間の恋の出来事を終生胸に秘め続けた「マディソン郡の橋」のフランチェスカみたいに生きるつもりなの?


そして次の二小節で、英語詞では裏方だったカンパニュラ(つりがね草)がにわかに表舞台に歩み出る。二人の思い出の場所に咲いていた可憐な花という具合に。


「my love この胸に
あなたが住んでしまったから」

この「あなた」の声の艶っぽさと、パーカッションのリズム、たまらないよね。

九子は平原綾香さんよりもずっと長い間生きてきたけれど、この胸にあなたが住んでしまったなんていう言い方も、状態も、幸か不幸か知らなかったよ。(^^;;

でも言われてみてわかった。それは大変な事だね。。忘れるなんて絶望的だね。

でも彼女はreunited=再会など望まない。
望むかもしれないが、漫然とただ待ってなど居まい。

会えればよし、会えなくともまたよしという諦観が「降るはずの無い雪が舞う」に見て取れる。


かえる場所、ふたり過ごしたカンパニュラの刻(とき)に思いを寄せながら、これからも前を見てひたすら歩み続けるのだろう。

それが彼女の下した最終決断なのだ。

 

 

平原綾香は本当に可憐なお嬢さんに見えるが、その意志の強さたるや物凄いものがある。
この写真でも横顔にその片鱗が見えはしないか?

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一人の世界に住む九子にぴったりな歌を探していたら、こんな歌があった。

「私という名の孤独」
タイトルはなるほどぴったりだが、彼女の詞の中身にはとてもじゃないけどついていけない。

 

 


私と言う名の孤独

作詞:Ayaka Hirahara
作曲:Edward Elgar

もし、この世界がモノクロなら
すべてがもっとシンプルかしら
もし、言葉に Yes-No しかないのなら
あのとき No と言えたかしら

教えて 森にたたずむ木よ
どうしたら あなたのように すべてを受け入れられるの

風に吹かれて 雨に打たれても あなたは何も言わずに
耐えて 壊れて 力尽き果てても また新しい芽を出すの

愛と怖れを2つ並べたら
迷わず愛を選ぶだろう

光か影か どちらがいいか 聞かれたら
きっと どちらも大切だと答えるだろう
自分を守る手をどけたら 太陽がそっと差し込んだ

何にも負けない本当の強さは きっと弱さから生まれる
どんな過酷な運命でさえも 私が選び 越えてゆく

自由に 無邪気に 夢を見たい
迷わず 素直に 今を生きたい 私と言う名の孤独と共に

風に吹かれて 雨に打たれても 私はそうよ 何も言わず
耐えて 壊れて 力尽き果てても また何度だって立ち上がるわ
風に吹かれて 雨に打たれても 私は私を生きてゆく

 

 

そもそも「愛と怖れ」の二者択一は、九子には痛みを伴う選択だ。

愛でなければならない事はわかっていても、怖れのあまり道を踏み外しそうだから。

「光と影はどちらも大切」などという利口な答えもすぐには出て来ない。


「何にも負けない本当の強さは きっと弱さから生まれる
どんな過酷な運命でさえも 私が選び 越えてゆく」

最初の行で、弱虫の九子は少しほっとするのだけれど、自分の中に「どんな過酷な運命でさえも私が選び 超えてゆく」というそれほどの強さがあるとはとても思えない。

きっと九子はそういう逞しい生き方をして来なかったからだ・・・と言い訳して、平原綾香の生まれた環境を思い返してみる。

彼女だって、日本で生まれた普通のお嬢さんだ。九子同様、食べられなくて困ったり、お金の心配などしたことの無い満ち足りた日本人の一人として育ってきたはずだ。

それなのに、彼女はなぜにこうも強いのか?

やはり彼女の中に有る「音楽が大好き」という強い強い気持ちがそうさせるのではないのかな?

音楽家に限らず、芸術家と呼ばれる人々は孤独だ。
何が良くて何が悪いのか。何が好きで、何が嫌いなのか。
まずは自分の価値観というのをゆるぎなくしておかねばならない。
それがゆるんでしまったら、自分の寄る辺が無い。

他人が言うことなんかどうでもいい。頼るべきは、自分自身の美意識だけ。
そしてそれらのすべてをひっくるめて人が「才能」と呼ぶごつごつした魂(たましい)の塊(かたまり)だけが彼らの武器だ。

日々訪れる新しい刺激の中で、「変わらない自分」を振りかざしてたった一人で戦っている。
プロともなれば金銭の心配もしなければならない。

そうやって目標をひとつひとつ越えていく。

まさに「私が選び、越えてゆく」という戦いを毎日のようにしている訳だ。


「自由に 無邪気に 夢を見たい
迷わず 素直に 今を生きたい 私と言う名の孤独と共に」

これはまさに音楽家平原綾香の理想の生き方なのではないのかな?

自由に、無邪気に、何物にも捉われず、世の中に流されず、夢だけを見て、迷わず、素直に、今という一瞬に生きたい。

これらは芸術家たちに一番似つかわしい生き方のように思う。

そして「私という名の孤独と共に」は、芸術家でなくとも少しだけ真似ることは出来ると思う。


九子がついついしてしまう自分を他人と比べること。
誰と比べたって、九子さん、あなたが一番下手!(^^;;

他人と比べるから自分が弱くなる。

私は私、他の誰とも違う、かけがえの無いたった一人の私。
「私と言う名の孤独」って、きっとそういうことなんだと思う。

 

平原綾香にはその上まだ、性格の良さという更なる美点も有る。

彼女と一緒にフラメンコギターを弾いていた人は、彼女の大学の先生だった人だそうだし、宮川彬良とか小田和正とか、ちょっとでも一緒に彼女と組んだ人はみんな彼女が大好きになってこれからも彼女のために何かしてあげようと思うのだそうだ。

それはよくわかる。
彼女のステージの終わり方は凄い。

たった一晩、いや数時間、空間を共にしただけの客席に向かって、最大限の礼を尽くす。
三階席の上のほう、隅っこのそのまた隅っこの席に至るまで、投げキスをして手を振り続ける。
それがまったく嫌味ではない。
素直に溢れる心からの行為だから、皆感激する。そしてまた、平原綾香を見に来たくなる。

 

こうやって平原綾香に魅了されて、ショパンのノクターンはピアノ曲としてではなく、彼女の詞とテレビドラマの物語と共に、新たな形で私たちの心に根付きつつある。


いつか読んだdaimuranさんの「ドイツ歌曲」の話を思い出す。
daimuranさんも言わずもがなの世界の中で一人戦う偉大な芸術家でいらっしゃる。


平原綾香が表現してくれる古典音楽の新しい解釈は、もしかしたら「ドイツ歌曲」に匹敵するような偉業なのではないでしょうか?

daimuranさん。 
いつでもお答え待っておりますので、よろしくお願い申し上げます。m(_ _ )m 

 

★ブログ「ママ、時々うつ。坐禅でしあわせ」 頑張って更新中です。是非お読みくださあ~い。(^-^)


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daimuran

美空ひばり。素敵ですね。
by daimuran (2012-08-25 00:51) 

daimuran

ブログ上で正々堂々とコメントを求められると、
正直驚きますし、何より困ってしまいますね。
それが率直な感想です。
by daimuran (2012-08-25 00:54) 

九子

daimuranさん、こんばんわ。
名指しで・・・すみません。(^^;;

えーと、私が聞きたかったのは、平原綾香が詞の無いオリジナルの楽曲に詞を付けて歌っている訳ですが、そういう形は「ドイツ歌曲」という在り方とどこが同じでどこが違うのか?という、まさに素人の考える質問の訳です。

「ドイツ歌曲」の何たるかもわからないので、もしかしたら全く的外れな質問なのかもしれませんが、意図するところを汲み取られてお時間のある時にお返事頂けましたら幸でございます。
by 九子 (2012-08-25 12:08) 

九子

美空ひばりは、ある年齢にならないと良さがわからないみたいです。
私も若い頃はどうして母が「うまい」というのか、全くわかりませんでした。

彼女の歌う英語曲は凄いですね。言葉が出来ないはずなのに、サードやカーヴの「ー」の発音や「th」の発音が本当に正しくて美しい。凄い耳を持っているんでしょうね。

でもやはり、心に残るのは歌詞の力でしょうか。
by 九子 (2012-08-25 12:14) 

マチャ

平原綾香さん、素晴らしいですね。
音楽だけでなく、人間的にも素敵だと思います。

このところツアーには行けてませんが、秋のイベントの
平原さん家のコンサートに参加できそうです。
親子、姉妹での共演、楽しみです。


by マチャ (2012-08-26 11:18) 

九子

マチャさん、コメント有難うございます。
おっしゃるとおり、彼女は人間性も含めて本当のアーティストだと思います。

今回、彼女の詞の力、改めて再認識しました。
自分が書いた詞で自分が歌えるということの大きな力がわかった気がします。

平原さん家のコンサートですか。良いですね!確か地元でいらっしゃるんでしたっけ。だからそういう特別なコンサートが出来るんですね。うらやましい!

お姉さまは私が見る限りいつも共演していらっしゃるみたいですが、お父様もというのは珍しいですよね。ネットで見ると綾香さんはお母様似でしょうか。
(お父様に似ないでよかったみたいな・・。(^^;;)
by 九子 (2012-08-26 16:23) 

moz

惑星? でしたっけ、木星の曲に詩をつけて歌われていましたよね。
ショパンのノクターンも同じようにして歌われているんだ。
こうやってクラシックの曲に新しい命を吹き込んでくれて、また多くの方がクラシックの素晴らしさを知ってくださるのは嬉しいですね。
その意味でも平原さん素敵だし素晴らしい方だと思います。 ^^
No.1 にならなくても良い~、みんなそれぞれのNo.1って確かスマップが歌っていたと思いますが、それでいいのかなって思います。
かけがえのない自分ですよね。
そして、九子さんのようにまじめな方ほど、自分を卑下されるから、そういう方ほど、そう思われたほうがよいと思ってしまいます。 ^^
by moz (2012-08-29 13:18) 

リンさん

素敵な詩ですね。
ご本人が作詞をされているとは知りませんでした。
歌も上手いし、性格も可愛らしい人ですよね。
by リンさん (2012-08-29 15:14) 

youzi

こんばんは♪
『のほほんな日々』では大変お世話になっています。
あまりブログの更新ができていませんが、
『ル・ププランな気分』と言うサブブログを始めました。
どうぞ、よろしくお願いします(╹◡╹✿)
by youzi (2012-08-29 20:26) 

九子

mozさん、こんばんわ。
あっ、ジュピターのことですね。衝撃的なデビュー曲でした。( ^-^)
クラシックの元歌は「木星」なんですか?
私、レアなCD持ってまして、それがダイアナ妃のお葬式のCDで、そこで演奏されていてびっくりしました。

平原綾香は本当に天才だと思います。彼女が古典音楽の世界をもしかしたら変えていくかもしれませんね。

>そして、九子さんのようにまじめな方ほど、自分を卑下されるから、・・

あっ、これは根本的な間違いで、実物見ないとひどさはわからないんですよ。(^^;;
by 九子 (2012-08-29 22:13) 

九子

リンさん、こんばんわ。

平原綾香さん、、本当に凄い人です。
私、彼女のような歌詞はとてもじゃないけど作れないもの。

あの若さで人生を何回も経験してきたみたいな感じ。本当に凄いと思います。

凄いと言えばリンさんだって。あの軽妙なおかしみのある文章は天から降って沸いてくるの?


by 九子 (2012-08-29 22:19) 

九子

youziさん、こんばんわ。
サブブログを始められるのですね。是非お寄りしたいと思います。
ご連絡ありがとう。( ^-^)
by 九子 (2012-08-29 22:24) 

youzi

こんにちは♪ いつもありがとうございます。
「ル・ププランな気分」にもご訪問くださり、
ありがとうございました。
歯の治療の事でも色々教えていただき、
噛み合わせを治さないと先には進めないと言う事になり、
噛み合わせから診てもらう事になりました。
詳しい事はメールを入れますね。
by youzi (2012-09-03 12:59) 

九子

youziさん、お返事遅れてすみません。
新しいブログまで、凄いですね。私は一つで容量いっぱいです。

歯の治療、信頼出来る先生が見つかられたみたいで良かったですね。
結局は診て下さる先生次第ですから、先生を信頼されるのが一番かもしれません。

また何かありましたらセカンドオピニオンくらいならM氏がいかようにも・・。(^^;;
by 九子 (2012-09-04 17:48) 

DM

わたしは平原綾香というアーテイストを2008年のクリスマスに初めて知りました。彼女のノクターンを聴いたのがきっかけです。ドラマ「冬のガーデン」の見事なドラマの最後に、雄弁な音楽と言葉を聴かせてくれる歌手に驚いたというのがいきさつです。でもこの声は以前にも聴いたことがありました。やはりフジ系列のドラマ「優しい時間」という番組です。いずれもDVDを手に入れて、何度も拝見していますが、本当に素晴らしい作品でした。平原綾香というアーテイストは、音楽のなかに、ドラマやメッセージを持ってくる。雄弁なドラマ作品が終わった後に、もう一度そのドラマと釣り合うようなドラマ性を秘めた歌を聴くことになるのですが、若いアーテイストという感じではないです。以前彼女が美空ひばりの歌をそのまま歌っていたのを目にしたことがあります。本当に素晴らしかった。ひばりの歌も「ことば」が息づいています。天才の歌を現代の天才が歌ったとき、その音楽やことばの扱いは互角で、ただ時代だけが違うような気がしました。彼女は極めて日本的な素晴らしさを秘めたアーテイストであり、外国の歌手とは比べてもしかたありません。それはひばりさんも同じことですね。ましてやドイツ歌曲などを引き合いに出すようなことも必要ありません。ただただ、我々にとって素晴らしいという、その思いだけです。
彼女の歌は、大竹しのぶさんの空気を引き込み、鬼気迫るような名演や、緒方拳さんの死を前にした覚悟の演技の前で、見事に雄弁で、こころを打つことができる。そういうアーテイストは、この才能の宝庫である日本人の中でも群を抜いていると思います。そして彼女の歌の中には、一種の浄化の気を感じます。ひとのこころを溶かし、癒すオーラのようなものです。わたしは彼女の声と歌詞にある、このメッセージ性にとても共感しています。音楽とはかくあるべし、です。
by DM (2012-09-06 11:03) 

九子

わあ!DMさん、お返事首を長くしてお待ちしておりました。( ^-^)

私、今までのブログはすべて起承転結の形で完結させて来たつもりだったのですが、これひとつがDMさんのコメントを頂けないことには終われなくて、ずっと気がかりでした。お返事、本当に有難うございました。

平原綾香は「ノクターン」を聞かれてからなのですね。あっ、その前がある。どちらにしてもドラマの主題歌としての彼女の歌を聴かれた訳ですね。

「ノクターン」の中のreunited-再生という言葉は、今思うとドラマの中の中井貴一演ずる父親が癌で余命いくばくも無いという筋書きがあって、始めて生きてくるものだったんですね。

私はDMさんのように英語の歌詞がすっと頭に入ってこないので、どうしても日本語の「カンパニュラの恋」の方に惹かれてしまいます。

言葉って本当に大切ですよね。言葉が無かったら音楽の魅力は私の場合半減してしまいます。もちろん音の魅力だけで感激できる演奏もありますが・・。

>天才の歌を現代の天才が歌ったとき、その音楽やことばの扱いは互角で、ただ時代だけが違うような気がしました。

私も一度東京ドームで平原綾香さんが美空ひばりを歌うのを聞いたことがあるのですが、私の場合は「平原さん、うまいけど若いな。」みたいな感想で(^^;;、。すみません、私自身の年齢の問題ですね。

平原さんは日本的なんですか?英語も完璧だし、世界に通じるアーティストだから「極めて日本的」とは思いませんでした。

「ドイツ歌曲」を持ち出したのは違っていたかもしれません。
言いたかったのは、もともと歌詞の無い音楽に歌詞をつけて歌う意味ということを伺いたかったのです。

でも、あれこれ言わないで
>ただただ、我々にとって素晴らしいという、その思いだけです。
というのがお答えだと思ってよろしいでしょうか?

平原綾香さんの声にある「癒すオーラ」に関しては、私もその通りだと思います。癒すだけではなくて、勇気ももらえますよね。

DMさんの感性は、私たちが普通に見ているテレビドラマなどにもこうやって大きく反応されるのですね。そんな見方が出来たらどんなに素晴らしいかと思いました。
by 九子 (2012-09-06 15:25) 

あずーる

九子さん、お久しぶりです♪
お知らせありがとうございます。秋の人恋しい季節に嬉しいです。

先によんだ記事のコメントは後にして先にここにかきますね。

平原綾香さん、私も大好き。といっても音楽音痴の私は感覚でそうおもうだけなのだけど、ジュピターや「風のガーデン」のカンパネラの恋で知りました。この2曲は大好き。


比較に「マディソン郡の橋の恋」がでてくるとは・・・
クリント・イーストウッドとメリル・ストリープが演じる恋おもいだしました。
ロバート・デニーロとメリル・ストリープの「恋におちて」にもちょっと似てる?
このごろ、時々みるNHKのドラマ「はつ恋」をおもわせます。こっちは配役があんまり好きではないけど。


>何にも負けない本当の強さは きっと弱さから生まれる
どんな過酷な運命でさえも 私が選び 越えてゆく

これってすごいよね。
私は過酷な運命にあったことないし弱いとこばかり。
そんな弱い自分でも、自分で選らぶとなんとかなるんですよね。

この曲、今も原発震災で苦しまれている人のはげみになるといいなぁ。



by あずーる (2012-09-23 11:43) 

九子

あずーるさん、コメント有難う!( ^-^)

平原綾香、M氏が発端なんですが、本当に凄い才能です。
とにかく歌がめちゃうまい上に、ああいう歌詞が書けるんだもの。

マディソン郡の橋、たしか長野にツタヤが始めて出来た時に買ったんだと思う。
たった4日の恋の話を心の中に一生秘めておくなんて、なかなか出来ないことだよねえ。

「恋に落ちて」は見たことないので、いつか見てみたいです。( ^-^)

>私は過酷な運命にあったことないし弱いとこばかり

あずーるさんは自分の信じる活動をみんなに広める強い人だと思うよ。
でも、3.11みたいな過酷な目にあったら、やっぱり自信ないよね。

>この曲、今も原発震災で苦しまれている人のはげみになるといいなぁ。
確かh平原綾香の「love story」という曲が 被災された方々へ捧げる曲だと聞きました。

http://www.youtube.com/watch?v=3IKg0bWIaD4&list=FLfWaIDPamoUkuAyG8BM15rQ&index=5&feature=plpp_video
by 九子 (2012-09-23 15:20) 

Hirosuke

平原綾香「ジュピター」誕生の裏話
  ↓
第6章 神々の誘惑(2) Planets 【I】 [中2時代 1979]
http://hironagayuusuke.blog.so-net.ne.jp/2012-02-03-1

1977冨田勲シンセサイザー編曲
Album『惑星 Planets Ultimate Edition』
4.木星Jupiter the Bringer of Jollity 快楽をもたらす者

6:50に原曲にはない何かが起きる!
http://www.youtube.com/watch?v=bZMYvk_N6Q8&feature=related

by Hirosuke (2013-05-07 02:28) 

九子

hirosukeさん、御返事遅れてすみません。
リンク辿って読ませていただきました。

富田勲さんって、凄い人なんですね。原作者のホルストの遺言を無視しちゃって、呪われたりしなかったのかしら・・。(^^;;
まだ生きていらっしゃるみたいなので、大丈夫だったんですね。( ^-^)

美しい曲をご紹介頂き、有難うございました。( ^-^)
by 九子 (2013-05-09 22:57) 

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