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再び、東京五輪がやってくる! [<正統、明るいダメ母編>]

2020年のオリンピックが東京に決まった!
へえっ!たまげた!

決定直前になって原発の汚染水問題が浮上し、「IOC委員は皆この問題に神経を尖らせていて、安倍首相はブエノスアイレスに行くだけ無駄」という人まで現れて週刊誌の見出しを飾り、そんな中では勝ち目なんか無いと思っていた。

まあ、でも何事も負けるよりは勝つほうが断然嬉しい。( ^-^)
特に日本中が元気を無くしている時だったから、希望と夢のかたまりのようなオリンピックが首都東京にやってくるのは大歓迎だ。

7年後、九子にとっては4回目のオリンピックとなる。
特に長野冬季五輪は、まったくスポーツに縁の無い九子が、地元開催という訳で、丸2週間ボランティアとして選手村にまで踏み込んだ感慨深いオリンピックとなった。

しかも今回のオリンピックが決まった9月8日は、九子の○○回目の誕生日だ。

橋本聖子さんみたいに、「聖子」なんて名前を・・とまでは言わない。
だけど九子じゃなくて、せめて五輪の五をとって「五子」・・くらいつけても良かったかもね。(^^;;


安倍首相が言っていた。
「東京オリンピックの時、私は10歳でした。」
考えてみると、それはそのまま日本の歴史だ。

「五輪開催などまだ早い!」と反対意見も根強かったという中で開催された1964年の東京五輪。敗戦国日本は、世界の中でまだまだひよっ子の小学生くらいに見られていた事だろう。

そして1972年の札幌五輪。いくら夏と冬が違うとはいえ、わずか8年の間隔で同じ国でオリンピックが開かれたことになる。

安倍首相は時に弱冠18歳。日本はまだまだ若いながらも、青年期の力強さで世界に羽ばたこうとしていたに違いない。

それから長野五輪までは、かなり間がある。長野五輪開催が1998年。札幌からもう26年が経っていた。

安倍首相は44歳になっている。44歳と言えば、不惑を超えて、人間として脂の乗りきった充実期だ。
だが、わが日本は、バブルがはじけて「失われた20年」と言われる下り坂で喘いていた。

それでも、最初はさして期待されなかった金メダルを、モーグルの里谷多英選手やスピードスケートの清水宏保選手が取った辺りからにわかに活気づき、団体スキージャンプ陣の大活躍で頂点に達する。
白馬の同じ会場で目の当たりにしたあの時の興奮と胸の高鳴りを、九子は一生忘れない。


そして二度目の東京五輪の開催が2020年。安倍首相はその時66歳だ。

「安倍さんは次のオリンピックの時、どんな立場で会場にいらっしゃると思われますか?」と聞かれて、首相でいるかどうかには口を濁し、「間違いなく選手じゃあないと思いますよ。」と答えたのには、さすが、はぐらかし方も上手になったと感心させられた。( ^-^)

安倍さんの年からイッコ引いたのが九子の年齢だ。
(この時点で、さっき○○回目の誕生日・・ってわざわざ伏字で書いた意味はまったく無くなる。(^^;;)

次回オリンピック開催時66歳の日本。もう若くは無い。だけどまだまだやれる!
平均寿命85歳と言う時代に、最後の一花とか死に花とか言う言葉は使うまい。
もう一度日本が再生するために、オリンピックをプレゼントされたと思いたい。


きっと誰もが感じたことだと思うけれど、招致団の投票直前のプレゼンテーションは本当に見事だった。

高円宮妃のフランス語での津波支援感謝に始まり、(彼女は若い頃4年間フランスに住んでおられたのだそうだ。)猪瀬都知事、竹田JOC会長(皇室評論家?の息子さんのほうがこの頃有名だが)、フェンシングの太田選手、滝川クリステルさん、水野氏(スポーツのミズノ㈱会長)パラリンピック選手の佐藤真海さん、そして安倍首相。(順不同)

言葉と言うのは、うまかろうが、へただろうが、心を込めることは、また別次元の問題なんだ! と言う事を、これほど見せ付けられたスピーチは無い。

たとえば猪瀬氏の英語は、お世辞にもうまいとは言えない。
それであっても、あの普段ぼそぼそと無愛想にしゃべる猪瀬氏が、あれだけ大きな身振り手振りで、満面の笑みでオリンピックへの夢を語ることはかつて無かったし、彼の並々ならぬ決意を感じた。

滝川クリステル嬢は、ただそこに居てくれさえすればいいという可愛らしさでありながら、「お・も・て・な・し」などというAKB張りのジェスチャーまでサービスするのだから、IOCのおじちゃま、おじいちゃまたちにも受けは良かったと思う。( ^-^)

佐藤真海さん。よくぞこの人を見つけて来たり!
宝石のような笑顔とくじけない芯の強さが五輪を手繰り寄せる。

水野会長。知らないでいたら帰国子女だと思っただろう。
日本人には決して出来ないと思っていた眉も額も大きく動かすアメリカ漫画のような豊かな顔の表情と流暢な英語で、日本の企業戦士の心意気を示した。


今回のプレゼンテーションには 勝利請負人と呼ばれる人の存在があったのだという。

ロンドン五輪もリオデジャネイロも、彼がつかみとった。
ロンドンの国際スポーツ・コンサルタント会社創業者のニック・バレー氏だ。

大枚を叩いたには違いなかろうが、彼の起用は大正解だったと思う。

表情に乏しいと言われ、何を考えているのか掴み難いと評される日本人のプレゼンテーションを180度変化させたのが彼だ。


言うまでも無いが、心の中はその人以外にはわからない。
だからそれを伝える手段が必要になる。

日本語で'表現'。英語で'expression'。
この二つの単語を同じだと考えていたのが、今までの日本の失敗だった。

心の中、つまり表に表れない裏側にあるものをただただ言葉で表側に現す。
まるで着物を裏返すようになめらかな動作で、何の苦もなく・・。
それが日本人にとっての「表現」というものだった。
そして海外の人々と交流する際にも、その日本流を通していた。

英語の’expression'は少々違っていた。
'ex'はご存知のように’外へ’と言う意味だが、次に'press'という単語が入っていることでわかるように、少なからず強い力が加わるもののようだ。

エスプレッソというイタリアのコーヒーは、わざわざ圧力をかけて濃厚に抽出したものらしいが、′espresso'に通じるexpress'には もともと、「オレンジからオレンジジュースを搾り取るように力を入れて押し絞る」みたいな意味がちゃんとあったのだ。

だから彼らは、労を惜しまない。握手をし、ハグをし、最高の笑顔を作って、表情たっぷりに心のうちをさらけ出す。

努力をしないと心のうちを人にわかってもらうのは難しい。
特にもともと陸続きで、敵同士だった人々に心の中をわかってもらうのは至難の業であると、彼らは本能的に知っているのかもしれない。

だから、心の中を絞り出し、絞り出した心を100%生かすように、少々大げさなくらいに身振り手振りまで使って外に現す。

日本人は違う。あ・うんの呼吸やら、以心伝心とやらで、何も言わずとも分かり合える同胞だけを相手にずっと生きてきた。
それこそ、着物の裏側を表側に返すだけで、容易く、人々に気持ちを伝えることが出来た。

だが、それはあくまでも日本人同士のことで、世界に行ったら通じない。
それがわかったのが、前回の五輪招致失敗の教訓だったのだろう。

スペインのプレゼンテーションはスペイン語だったという。かの国も、日本と同様、あまり外国語は得意ではないのかもしれない。

日本人の外国語下手はきっとIOC委員の誰にもわかっていたのだろう。ジェスチャーが小さいことなんかも含めて・・。

そこを敢えて日本は、英語やIOCの第一公用語であるフランス語でプレゼンテーションを行った。
だから、うまいか下手かなんていうのはとっくに通り越して、’express'、つまり精一杯の心を絞り出す努力を感じて評価してくれたのかもしれない。

 

珍しくM子から誕生日プレゼントが届いた。
病院実習中の一宿一飯に対する恩義ということらしい。

プレゼントは芳しい匂いのするヘヤーオイル。ご丁寧にカードまで添えられている。

「・・・・・これからもハチャメチャな九子さんでいて下さい。
でももう少ししっかりしよう!」(^^;
(娘たちはM氏と九子を名前で呼ぶ。)

実は九子はヘアーオイルの代わりに、化粧落としのクレンジングオイルを髪に塗っていた。

だってさあ、要するに乾燥した髪に油分が補えればいい訳でしょ?

どうやら彼女はそう言うことをさして、「ハチャメチャ」と言ってる
らしい。(えっ?違う?そんなのは序ノ口で、もっと凄いのがいくらでもあるって??(^^;)

とにかくこれに関しては、ハチャメチじゃなくて合理的と言って欲しい。化学者としての薬剤師の知恵がそうさせるのよ。(^^;(^^;


娘に言われて初めて、自分はハチャメチャであるのか?・・・と悩む九子。
自分でも少しは自覚があったのよ。でも、子供に言われるとねえ・・・。

ほーら、悩ませちゃったでしょ?
一つ言われたら十気がつく細やかな心には、最小限の物言いで事足りるのだから,,,,。(^^;(^^;


M子さん。ママの言いたいことわかってくれましたか?


わかり合える人同士では感度は自然に上がるものだから、むしろ鈍感になりなさい。でも最低限のマナーは必要よ。そしてボリュームは控えめに…。

わかり合えない相手だったら、感度を上げて、ボリュームも上げて!
(だからちょっと疲れるのよねえ。)

これがプレゼンテーションばかりでなく、日常にも通ずる会話の作法だとママは思う。

そうすればママ並みの(えっ?)いい薬剤師になれる......かもね。(^^;


誕生日プレゼントありがとう
なんだかんだ言いながら、すごく嬉しかったよ。( ^-^)


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伊閣蝶

お誕生日おめでとうございます。
私は九子さんの一つ下になりますので、前回の東京オリンピックの折の全日本的な興奮には、子供ながらに胸を躍らせました。
とはいいつつ、ちょうどその頃、私の通っていた小学校の私のクラスでは赤痢が猖獗を極め、私も罹患して山の中の隔離病棟に移されていました。
聖火ランナーを見ることができなかった悔しさも、ともに思い出します。
思えば、前回の東京オリンピック招致が決定したのは1957年。よくぞ招致できたものと驚いてしまいますね。
今回の東京オリンピック招致は、私も恐らくダメだろうと思っていたのでびっくりしました。
福島原発事故の汚染水漏れ、安倍総理はいわば国際公約をしたようなものですから、真剣に取り組んでもらいたいものですね。
その意味では期待もしています。

それから、お嬢様からのお誕生日プレゼント。
カードとともに、これも心を打たれました。素敵なお子様をお持ちでいらっしゃいますね。

by 伊閣蝶 (2013-09-14 10:55) 

浅葱

お誕生日おめでとうございます。
私の歳は。。既にご存知ですよね。
前回の東京オリンピックは母のおなかの中にいましたので、
記憶がある以前の話です。

by 浅葱 (2013-09-15 11:50) 

九子

伊閣蝶さん、こんばんわ。( ^-^)
はい、はい。存じ上げておりますよ。
この年になると、特にネット上では自分より上を見つけるほうが困難で・・。(^^;;

赤痢ですか?その頃?
聖火ランナーが見られなかったのは本当にお気の毒でしたが、赤痢なんて自分の周りではあまり聞かなかったような気がしてびっくりしました。

>福島原発事故の汚染水漏れ、安倍総理はいわば国際公約をしたようなものですから、真剣に取り組んでもらいたいものですね。

本当にその通りですね!私も、これで安倍さんはうかつなことができないなって思いました。
オリンピックは夢にもなるし、目標にもなるし、本当にオリンピックが来て良かったですね。
( ^-^)

ところで、猖獗という言葉。初めて聞きました。しょうけつと読むのですね。昔だったら誰かに聞いていたところを、今はyahoo検索で簡単に出来て、いい世の中になりました。
( ^-^)

伊閣蝶さんには難しい言葉をたくさん教えていただき、感謝しております。

by 九子 (2013-09-15 19:15) 

九子

伊閣蝶さんへ、追伸!

>素敵なお子様をお持ちでいらっしゃいますね。

いいえ、いいえ。隣の芝生は青いとはよく言ったものでございます。(^^;;
by 九子 (2013-09-15 19:17) 

九子

浅葱さん、こんばんわ。おめでとうコメント有難う!( ^-^)

そうそう。前会のオリンピックにはまだこの世に存在していなかった人のほうがもう多数派なんでしょうね。(私もそう言って見たかった!(^^;;)

まあでも、幼いながら学校の授業中に図書館に集まって見たテレビの記憶は鮮明にあります。たぶん入場式だったと思うけど・・。選手の名前だって、今でもまだ覚えてたりするし・・。

考えてみると古き良き昭和のオリンピックに立ち会えたことは幸せだったかもしれません。
( ^-^)

女性の年は、たぶん忘れてます。( ^-^)
by 九子 (2013-09-15 19:28) 

北のほたる

いつもストレートな表現力、素敵ですね。
“燃える女は美しい!”(ちなみに、“燃える男は逞しい”ーーー今はそんな人いないか?)
by 北のほたる (2013-09-19 23:12) 

九子

北のほたるさん、こんばんわ。
しばらくご無沙汰いたしましたのに来て頂いて有難うございます。

ストレートと言って頂きましたが、気楽に書いてるだけでして、つくづく書くということは自由だと感じますが、その分慎重にしないといけないと思うことが多々あります。

北のほたるさんのお店はいつも多彩なゲストを迎えられて、多くのお客様を集められていらっしゃり、感心するばかりです。

もう少し近ければぜひお寄りするのに・・。( ^-^)
by 九子 (2013-09-20 23:15) 

mu-ran

お誕生日だったんですね。おめでとうございました!
by mu-ran (2013-09-21 03:29) 

九子

muranさん、ありがとうございます。( ^-^)

誕生日と言うと「もう要らないわよ。」と思っていたのはついこの間ですが、だんだんともしかしたら次が無いかも・・という年齢に差し掛かり、また有り難味を感じるようになりました。(^^;;

3時29分の書き込み。睡眠時間は足りていらっしゃいますか?( ^-^)
by 九子 (2013-09-21 19:54) 

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