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お弁当事件 [<学校の話、子供たちの話>]

  ★え~、ただいま九子、体調不良中!

 と申しましても、持病のウツではありませんのでご心配なく!

ちょっと風邪っぽい症状が長く抜けず、例によって怠け放題お昼寝しておりますので、やらなければならないこと・・と言っても大したことではありませんが、それがまあ積み重なっておりまして・・。

普通の人ならばこんな症状風邪とも思わず、朝飯前の小仕事で終わってしまうはずが、なんとも効率の悪い九子には遅々として進まないと言うわけであります。

そこで今回は、昔の日記を蘇らせてみました。

「ダメ母の証(あかし)日記」というタイトルと現実の日記がぜんぜん合わないわねえと思っていらっしゃる方も多いはずですので、まあ10年前は タイトル通りの日記であったというのをご確認くださいませ。

次回はまた新しいのを書けるでしょう。 たぶん! ( ^-^) 

おっちょこちょいの九子が、子供達のお弁当を作った時の失敗談など数知れず。お箸を入れ忘れる位は日常茶飯事。でもまあこの辺りは他の達人お母様方でもたまにはある失敗のよう。 

今まであった中で、これはちょっと誰もやってないんじゃないかと自信があるのが、次男Sと三男Yを捲き込んだ二段重ねお弁当箱事件。 

当時高三と高一だったSとYはそろって二段重ねの、それもぴったり同じサイズの弁当箱を持っていた。

今考えると、それが悲劇のはじまりであった。(^^;; 

その上、おしゃれなSは、ご飯は少な目、伸び盛りのYは、ご飯大好きと言う訳で、Sの二段重ねの浅い方にはいつもご飯が、Yの二段重ねの浅い方にはいつもおかずが入っていた訳だ。 

ここまで話せば勘の良い方は「はは~ん!」と思われると思う。 


その日九子は、だんだん形の変わってきたプラスティック製の弁当箱を上手に重ねる事だけで頭がいっぱいだった。この日に限って、脇目もふらずに弁当箱をただただ重ねていたのだ。 



お昼頃、毎月4万円近いバスの定期代をかけて中条村の中条高校まで通っていたYから電話があった。 

「だめよ。忘れ物なんて言っても、お店あるんだから届けてなんかあげないよ。」

何回か忘れ物を届けさせられた経験の有る九子は、剣もほろろにこう言いかけた。 


「そうじゃないよ!なんだよ、この弁当!上の段も下の段も両方メシばっかりだよ。」 


ふと、九子の頭をよぎる、朝の風景。

そう言えば、中身良く見てなかったなあ。 


そして次男Sに渡ったもうひとつの弁当箱の中身は、さしずめ・・。

上もおかず、下もおかず・・。(^^;; 

九子の中で、なぜか安堵の気持ちが湧きあがった。

上も下もご飯の弁当が、おしゃれなSのとこへ行ってたら今頃・・・。 

Yがご飯の方を持ってってくれたのはまあ、不幸中の幸い。(^^;; 


案の定不機嫌に家に帰り付いたSだが、「Yの方メシばっかりだったんだろう。俺んとこへそんなの来てたらぶっとばす!」という仮定形おどし文句の一言ですんだ。ほっ! 


当時高校生で何を話していいか気を遣いながらこわごわ話していた次男Sも、大学生になって家を離れた途端、普通に母親と話をするようになった。 


それにしてもあの一件はやはり「事件」というにふさわしい一件で、以降さすがの九子もよくよく学習し、その手の失敗は皆無である。( ^-^) 

つい最近になって、あの事件ほどではないが、破滅的な結果を招く可能性のあった事件が持ちあがった。 

今回の被害者は、M子であった。

今回も二段重ねの弁当箱で起こった。 

考えてみると九子が二段重ねばかり買うのは、おかずが少なくても見栄えがするからである。(^^;; 

今回はどうしたか。

おかずは、おかず入れに、ご飯はご飯入れにちゃんと詰めたし、お箸も入れた。 

では、何を忘れたか? 

二段を束ねるゴムをかけ忘れ、なおかつお弁当袋に入れ忘れたのである。 

なぜか知らんが、いつもたいしたお弁当作ってる訳ではないのに、出来あがりが娘の出かけるぎりぎりになってしまう。 
特にその日は「もう今日は完全に遅刻する~。」と娘はカリカリしていた。 

慌てた九子は重ねたままの、というか重ねただけの弁当をいつもお弁当袋ごと入れる手下げバックに入れて「ほらほら、お弁当出来たから、早くしなさいよ。」と娘を急き立てた。 

急いでた娘は、手下げバックのふたの上から箸箱があることだけを確認して慌てて家を飛び出した。 


それに気が付いたのは、少し遅く出ていくN子のためにゆっくりと弁当箱を重ねた直後だった。 

あれっ?ゴムと袋が二組もある!もしかして! 

そうですよ。そのもしかして!でしたよ。(^^;; 

九子の頭の中で最悪の光景が展開する。

急ぐM子の自転車かごの中で、跳ねあがり、揺れ動き、飛び散る弁当の中身。 

そして激怒するM子の顔。

ぞ~~っ。(^^;; 
M子の怒涛の第一声を想像して一日中生きた心地がしなかったのだが・・・。 

なんと!幸運は再び三度九子に味方し・・。

弁当は手下げ袋の中で微塵も動かず、M子は普段どおりの弁当を食べる事が出来たのである! 

今考えてみると中身がこぼれなかったのも不思議だが、毎日規則的に二段重ねの弁当にゴムをかけ、袋に入れるという半ば習慣化された一連の動作が、なぜその日に限ってなされなかったか。そして、その動作がなされない事に対して、なぜ疑問が生じなかったのか・・が腑に落ちないところである。 

まあそんなに難しく考える事も無い。

九子さんがやることだから、そんなもんでしょう。(^^;; 

と、いつも受けとめてくれているM氏と家族ののおかげで、九子は幸せに生きております。( ^-^) 


 


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浅葱

ふふふ、ちょっぴり笑わせていただきました。
私は、黒と青のサーモスのふたを取り違えて閉め、
そのまま気がつかないで娘たちに持たせてしまった事があります。
「わざとやった?狙った?」
帰って来た娘たちに爆笑されました。

1日の中でも寒暖差がありすぎて体調を崩す方が多いようです。
(かくいう私もですが)
お大事に。

by 浅葱 (2013-10-26 00:30) 

伊閣蝶

この時期は気温の変化が激しいこともあり、風邪にやられがちです。
かくいう私も、ちょっと喉と気管支がいがらっぽく嫌な感じです。
どうか、くれぐれもお気をつけ下さい。
ところで、お弁当の記事。
秀逸な文章に感心しました。
ご子息の困惑が何だか目に浮かんで参りました。
私も高校生時代は母が弁当を作ってくれていましたから、今更ながらに母に感謝の念を抱いております。
母親とは本当にありがたい存在だな、と。
by 伊閣蝶 (2013-10-27 22:40) 

ぼんぼちぼちぼち

風邪 お大事にしてくださいでやす(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2013-10-28 09:34) 

ぼんぼちぼちぼち

いずれも最悪の事態にならずに良かったでやすね。
それにしても高校生でお弁当を作ってもらえるとは何とも羨ましい!
あっしは中学から 昼はパン、夕は一人でレストランで食べてやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-10-28 09:41) 

九子

浅葱さん、こんばんわ。お返事遅れてごめんね。

>黒と青のサーモスのふたを取り違えて
うん。出来すぎ人間の浅葱さんにしたら、なかなか可愛らしい間違いです。( ^-^)
でも、いいよね。お料理が上手なお母さんを持つって。女の子にとっては、一生の宝ですよ!

きっとお嬢さんたちも浅葱さんに負けず劣らずの料理人なのでしょう。
かくして、食文化は確実に伝えられていく・・。

ひるがえって我が家は・・。(^^;;
by 九子 (2013-10-28 21:40) 

九子

伊閣蝶さん、こんばんわ。
急に寒くなったせいか、いけませんね。そちらもどうぞお大事に!

伊閣蝶さんのお母様なら、きっと気の抜けないしっかりとしたお弁当を毎日欠かさず作っていらしたのでしょう。目に見えるようです。( ^-^)

うちの子供たちは、きっと母親に辟易していたと思います。なんと迷惑なことばかりやらかしてくれるのだろうと・・。(^^;;
by 九子 (2013-10-28 21:47) 

九子

ぼんぼちさん、こんばんわ。
風邪はほとんど大丈夫!あとは怠け病だけ・・。(^^;;

そうか。そうでしたね。
ぼんぼちさんのレストランの記憶は、さびしいものだらけなんでしょうね。

慰めにもならないことわかってて申しますが、私、テーブルマナーと言うか、もともとが不器用なのでナイフ・フォークの扱いが拙く、緊張してるわけでもないのにヘマをして、すぐにこぼして、クロスを汚しちゃうのです。
だから上手な人がうらやましくて・・。

きっとぼんぼちさんは馴れていらっしゃるのでしょうね。
日本人でヨーロッパ人のように上手に美しく食べられる人を尊敬してる九子でした。( ^-^)
by 九子 (2013-10-28 22:01) 

moz

母の作ってくれた弁当、懐かしいです。うちは二段重ねではなかったので、そのようなアクシデントは幸い? 起きなかったのです 笑
でも、のり弁とか、たまに作ってくれた手作りハンバーガーとか、とても懐かしい。
お子さんたちも、きっと良い思い出になっているはず ^^v
でも、ゴムもかけないで、そのままちゃんと食べられたのは奇跡ですね 笑
by moz (2013-11-04 17:52) 

九子

mozさん、こんばんわ。( ^-^)
手作りハンバーガーのお弁当!すごい!
作る手間を考えたら、九子はお弁当になど絶対に持たせなかったはず!
mozさんのお母様、素晴らしいお母様ですね!( ^-^)

そうそう。本当に奇跡でした。たまたま汁物がなかった。たまたまぎっしりとおかずが入ってた。わかりませんが、そんなことが重なったのでしょうか?

その末娘も、今では母親のような冷凍食品ばかりのお弁当ではなく(^^;; 手作り感いっぱいのお弁当をつくっているみたいで、世の中まあ、よくしたものだと思っています。(^^;;
by 九子 (2013-11-04 22:00) 

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