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血液型ウイルス学 [<薬のこと、ダメ薬剤師のこと、家のこと>]

M子が今最後の実習で、国立医薬品食品衛生研究所というところに行っている。

遊び人の彼女がなんでそんなややっこしいところを選んだか・・。

あれはもうかれこれ8年前。
我が家にこんな事件が起こった。

M氏が土曜日ともなればほぼ一日も休まぬ皆勤賞で、車で20分ほどの彼の実家へ5人の子供たちをみんな引き連れて行っていたという話はおなじみだと思う。
ある時、そう、ちょうど今と同じような時期だったと思うのだが・・・。

帰ってくるなり、蒼白な顔でトイレに駆け込む者、我慢できずにその場に吐いてしまうもの、我が家はさながら戦場のような悲惨な状況に陥った。
実家でもらってきたロタウイルスが原因らしかった。

今騒がれているほとんどはノロウイルスで、ロタウイルスの名前はあまり聞かないが、M子によると、ノロウイルスは割りとゆっくり、24時間ほど経ってから発症し、ロタウイルスはすぐに発症するのが特徴だと言う。

実家から帰ってすぐに発症したところを見ると、やはりあれはノロウイルスではなくて、ロタウイルスだったのだろう。

同じように実家へ行ったのに、長女N子はまったく症状が出ずにピンピンしていた。次男Sは実家へ行っていなかったが、あの騒ぎの中で二次感染もせずに涼しい顔だった。
ダウンしたのは長男R,三男Y,次女M子、そしてM氏である。

九子はと言えば、ほとんどベットに寝たきり状態の年寄り二人をロタだかノロだかから守ることに精一杯だった。衰弱した彼らがウイルスにやられたらひとたまりも無い!

ただし今思うと、備えは非常に甘かったと言わざるを得ない。

アルコール消毒は効かない、次亜塩素酸を薄めて・・という知識だけは持っていたのだが、せいぜいが両親の寝ている部屋に入るときに手に次亜塩素酸を薄めた液をつけてるだけ・・みたいな。

その上、今のテレビでは吐しゃ物の処理の仕方までなるべく手を使わずに・・などと丁寧に教えてくれるが、当時はそんなことまでわからないから、手袋も使わずに素手で処理したり・・。

そんなざるみたいなやり方でも、両親は無事だった。特に父が乗り切ったのは奇跡のようだった。

だがその父も、以後そこそこ元気だったのに、その3ヵ月後にあっけなく亡くなる事になる。
こういうのが寿命というものなのだなあと、その時しみじみ思ったものだ。


ところで実家に行ったのに元気だったN子。実家には行かなかったが、いつ感染してもおかしくない状態だったのに感染しなかったSと九子。ここに何か共通点はないか?
逆に言えば、ウイルスにやられちゃったR、Y、M子、M氏の共通項は何か? 
実はあったのだ!

これこそ我が家におけるノロウイルス(本当はロタウイルスだが・・)都市伝説というやつなのであるが・・。


かからなかったSとN子は血液型B型で、九子はAB型。かかったR、Y、M子はすべてA型。M氏はO型・・・なのである。

「血液型人間学」

さっき、父がかからなかったのが奇跡と言ったが、父はA型、母はB型だった。

自分がかかって苦しんだウイルスを研究する機関に行ってリベンジしようとでも思ったか、M子はこの時期上記の研究所の、しかもノロウイルスの研究室に配属された訳なのだ。


都市伝説というのはご承知のように学問的裏づけとか根拠なんかが無いか乏しいものであるが、実はネットで血液型とノロウイルスのかかりやすさを調べている割合信用のおけるサイトがあって、そこでもノロウイルスにかかりやすいのはA型とO型で、かかりにくいのはB型とされているようだ。

まあ我が家のは症状は似ているがノロウイルスとは全く別物と言われるロタウイルスの結果だし、あんまり当てにしてもらっても困るわけなのだが、研究者の中ではそういう研究がされていることは事実で、結論を出すには早いがまあ様子見と言うことで認識されているらしい。

何でも血液型を分けているのが赤血球表面にある表面抗原というもので、それをとっかかりとしてノロウイルスが体の中に侵入するらしいのだが、A型とO型の表面抗原はノロウイルスが侵入しやすい形になっていて、B型のは侵入しにくい形なのだそうだ。

こういう研究の時になぜか端に寄せられるのはAB型だ。両方持ってるAB型はどうなのよ?と言いたいが、研究結果には載ってこない。とりあえず九子はかからなかったと言うだけだ。

それにしてもそういうのをちゃんと研究してる研究者さんがいるというのは驚きだ!

その表面抗原の話が本当であれば、血液型の違いというのはもしかしたらわれわれが考えてるよりもずっと大きな違いなのかもしれない。

よく血液型を気にするのは日本人だけ・・などと言われて、まあそれも無理も無い!アメリカだったら、目の色、肌の色、紙の色、国籍など、ありとあらゆる違いがあるのだから、血液まで踏み込んで分けなくとも・・と安易に納得していたが、A型とB型では赤血球という大事な細胞の顔(表面マーカーとも言われてるらしい)が全く違うわけだから、A型好きな細菌やB型好きなウイルスがあるのだろうし、何と引かれ合う、何と反発すると言うことだけとってみても、さまざまな違いが出てくるわけだ。

特にA型 B型の根本を決める「顔」に差があるというのは決定的なことだと思うし、異なる血液を輸血されると血液が凝固してしまうという現象ひとつとってみても、これはかなり深刻な違いなのではあるまいか?。

ところで我が家にはもう一つ、血液型に関する都市伝説?がある。

我が家のB因子を持ってる3人、つまり次男Sと長女N子、それに九子の3人は、どう考えても話下手だ。
話下手というか、理論整然と話が出来ない。

3人に共通するのは、誰かに「○○は・・だよね」と言われると「そうそう。」と共感するのだが、自分から物の名前を並べて話をしようと思うと「なんだっけ?」ということになってしまうことが多い。

要するにテストで○×式は強いのだが、記述式は弱いタイプ。もっと言えばボケは出来てもツッコミが苦手タイプ。

そこ行くとA型はみんな理論に強い。

Rも九子があまりにも薬の名前を知らないのを馬鹿にするほど薬理に詳しいし、「ああ、それはこれでしょ!」と名前がすぐに出てくる。
Yも固有名詞にはめっぽう強く、空気読めない(KY)だから(^^;;、聞いてるほうが嫌になるほど蘊蓄を傾ける。
M子に至っては、4歳違いのYと小さい頃から口げんかばかりしていたのが幸い(いや、災いか?(^^;;)してか、今ではああ言えばこう言うの口達者で、こちらも最先端の薬の名前や知識が打てば響くように出てくる。

O型のM氏はその中間型かな?彼は努力家だから、もしかしたらどちらと判別できないのかもしれないが・・。

こういうのを見ていると、やはりA型因子には正確な記銘力を司る何らかの情報があり、B型にはそれが無いのか?と勘ぐりたくなる。(九子さんはA型も持ってるはずですが・・。(^^;;)

もちろんこれは我が家に特異的なケースで、たぶんA型、B型の中の一例に過ぎないと思う。
我が家の場合、B型因子はすべて出来すぎ母の因子であり、A型因子はすべて父の因子なのである。(M氏O型のため)

ちなみに父は市会議員をしていただけあって、名前の覚えも語いの多さにも自信を持っていた。
母は言葉に力はあったが、(その力で父を負かしていた。(^^;;)どちらかと言うと感性の人で、理論整然と言うのには程遠かった。

とにかく我が家のこういう特徴は、ノロウイルスが識別するおおもとの「A型」「B型」に派生する違いではなく、いろいろあるだろうA型B型の亜系というのか、その下のそのまた下の分類というのか、そういうレベルでの違いであろうと思われる。

だからまた別の家系では、同じ血液型でも我が家とは別の性格になるのだと思う。


小保方晴子さんという弱冠30歳の研究者が、新種の万能細胞を非常に簡単な方法で作り出すことに成功して今話題だ。

これはあくまで九子がテレビを見ていて理解した事なので間違っていたらお許し願いたいが、彼女が最初目をつけたのは、植物が飢餓状態に陥ると子孫を残すために自分自身を変化させると言う行動であり、この行動は長い間植物固有のものであり、動物では絶対に見られないと考えられていた。

動物でもそういうことが起こるのではないかと考えた彼女が、「酸性の液に細胞を漬ける」という状況を考え出す。つまり植物の場合の飢餓状態に相当するものが、動物細胞を「酸性の液に漬ける」だった。

その結果、STAP細胞と呼ばれる新種の万能細胞が出来あがった。

彼女を見ていると、あんなにおしゃれな格好でよく実験が出来るなあとまず思う。九子じゃあ考えられないよ。
きっと何度も何度も大好きな実験を繰り返しているうちに、液をこぼしたり、何か落としたりという失敗を極力しないように手が、身体が慣れて行ったのだろう。
だからどんなおしゃれな服でも平気で着ていられるんだよね。

それから、実験中の彼女の顔が物凄く楽しそう!
徹夜してまで研究に没頭出来るのは、やはり「好き」が基本なのだろう。

こういう人の血液型は何型だろうとやっぱりとっても気になる。
皆さん、こういう人が自分と同じ血液型であって欲しいと思われてるんじゃありませんか?

今のところどこを見ても彼女の血液型に関する話題は出ていないが、ドッコイ!九子は彼女が絶対に九子と同じAB型であって欲しくない。

もちろん彼女みたいな優秀な人は九子なんかの対極にいて欲しいと思う気持ちもあるのだが、万が一自分の中に彼女と同じ血液が流れているとわかったとしたら「じゃあ、彼女とこの九子の落差はなんなんなのよ!」ってことになり、自分があまりにも惨めになるからだ。(^^;;

まあねえ。彼女だって九子ほど、怠け者のお昼寝好きだったら、絶対に今の発見はあり得ない訳だし・・。


それにしてもおお、嫌だ、嫌だ!実験なんて!
ノーベル賞なんかもらうより、毎日ぬくぬくコタツでお昼寝三昧の方が九子はず~っとず~っと嬉しい!(^^;;


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minsuke

九子さん、コメントありがとうございました。
またよろしくお願いします。
小保方晴子の話ですが、何でも成し遂げようとすると
それに払う犠牲は大きいでしょうね。
私も猫とぬくぬくしているほうがいいかな。^^;
by minsuke (2014-02-02 20:17) 

九子

minsukeさん、こんばんわ。
いえいえ。minsukeさんの仏様のお教えを広めようとされるご努力は凄いと思います。
毎回あれだけ長文で、しかもわかりやすい解説をお書きになれるなんて・・。
とても怠け者には出来ないことです。

ところでminsukeさん、ブログ左欄上部に「メールとお知らせ」がありますが、どうぞこのアドレスにメールを一本頂けませんでしょうか?

お待ちしています。( ^-^)

また、伺いますね。( ^-^)
by 九子 (2014-02-03 22:41) 

mu-ran

ABは天才ですね。ムーランより
by mu-ran (2014-02-07 20:55) 

九子

ムーランさん、こんばんわ。( ^-^)
天才は血液型関係ないと思います。

それよりも、伺っていいかしら?
例のベートーベンの話を書かれたのは2月3日の夜。現代のベートーベン騒動が起こったのは2月5日の朝。
何かピピッと感じられたのでしょうか???
by 九子 (2014-02-08 00:46) 

mu-ran

いえいえ。あの騒動を出版社の友人に聞いてからのことですよ。
ABの方は基本的に天才型でした。
今までの体験では。

by mu-ran (2014-02-09 20:05) 

九子

正直なお答えありがとうございます( ^-^)

そうでしたか。いいご友人ですね。
はぐらかしてしまうことも出来たのに、それをされなかったムーランさんもポイント高いです。(^-^)

ムーランさんの近くにはAB型の天才が多いのですね。
AB型はもともと少ないですから、ムーランさんのまわりにAB型が集まったことも、天才が集まったことも、やっぱり何か不思議ですね( ^-^)
by 九子 (2014-02-09 22:47) 

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