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雲切目薬がミステリー小説に出ました! そして・・ [<薬のこと、ダメ薬剤師のこと、家のこと>]

雲切目薬を初めて注文して下さった方には、たいていその理由を聞いている。店で買って下さったのか、どなたかのご紹介なのか、
何かの記事で読んだのか。大部分の方々がこのうちのどれかの理由である。

ところが!
そのメールに書かれていたことは驚きを通り越して卒倒しそうだった。

理由) 内藤 了著 「Zero 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子」(角川ホラー文庫) の中に出て来たので使ってみようと思って。

その上この本、そんじょそこらの本ではなかった。今もフジテレビで番宣が入るが、7月12日(火)夜9時から(次週より10時)の、今をときめく波瑠さん主演の
「On 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」の原作というではないか!

えっ?ってことは、雲切目薬がテレビに出るの?

もちろん九子はすぐに原作本を買ってみた。薄くて読みやすい本だ。アマゾンレビューによると、この「Zero」は未発売の「One」の序章だそうで、
この2冊が揃って1冊扱いらしい。

ZERO  猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

ZERO  猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 内藤 了
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/06/18
  • メディア: 文庫




つまり、雲切目薬がテレビに出るとしてもすでに撮り終えているだろう現シリーズ「on」じゃなくて、次のシリーズということになるのかな。

内藤氏はここ2、3年でめきめき力を付け、上記テレビドラマの原作となった藤堂比奈子シリーズ「on」で日本ホラー小説大賞の読者賞を取った。
えっ?そんな凄い人なのに、長野じゃ誰も知らないよ。だって、コンビ二なんかには置いても無いし。ああ、大きな書店に行けばあるのだろうか?


いつもならおどろおどろしいホラー小説など敬遠してしまう九子だが、雲切目薬が出ているとなったら話は別だ。

確かにテンポが早く、読みやすい。

その上、内藤了氏の郷土愛が本の隅々に満ちあふてている。
まず主人公藤堂比奈子の帰省先だが、もちろん長野市で、それも横沢町という善光寺の西隣。内藤氏が通い、九子も通った高校の通学路でもある。
新幹線が金沢まで延びて新しくなった長野駅で如是姫像が低くなったとか、善光寺の梵鐘が4時に鳴ることなど九子は長い間忘れて暮らしていた。

結局彼の溢れ出る郷土愛のおかげで、雲切目薬は取り上げられたのだ。
もっとも主人公比奈子が一番頼りにしてる小道具は、八幡屋礒五郎の七味唐辛子の小缶だ。上京する時、亡くなった母親が「進め!比奈子!」と書いてくれたその缶をいつもポケットにしのばせていて、気合を入れる時にはガムに振り掛けたり、そのまま舐めたりと言う風に使われる。

雲切目薬は少なくとも比奈子が自分用に買ったことになっている。用意していたお土産が不満な同僚に、自分の分の雲切目薬をあげることにする。
ところがここで出てくる雲切目薬は30年前の」「善光寺雲切目薬」。つまり、しみてしみて目も開けられない雲切目薬なのだ。

比奈子が止めるのも聞かず勢い良く点けてしまった同僚は、長いこと予想だにしなかったしみさ加減で目も開けられない。、おそるおそる目を開けてみるとぱっちり視界は開け、「なるほど!これぞ雲切だ。」という具合に出してもらっている。

内藤了氏はものすごく才能のある作家さんだ。わずか数年でここまで登り詰めたというのもそうだが、最初書いていたのはもっと古風な題材だったのに、応募する賞に従って書き方を変えて書いているような印象だ。本当に凄い作家さんがよくぞ長野市に生まれてくれたものだ。

この上はテレビに出してもらえるかどうだけど、八幡やさんみたいな大会社なら金銭面の相当量の貢献は期待できるだろうが、メリットの無い雲切目薬では難しい気がする。でも、ここまで来たのだから、最後まで期待してみていよう。( ^-^)

九子のこんなどうでもいい紹介を読んでいる暇に、どうぞ角川ホラー文庫を手にとって見て下さいね。
そして7月12日(火)夜10時、フジテレビも忘れずに。

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伊閣蝶

雲切目薬が小説とテレビドラマに取り上げられたとのこと!
大変うれしく、興奮しながら拝読いたしました。
もちろん長い歴史の中で培われた実績もモノを云うのでしょうが、なによりもその素晴らしい効果にこそ、こうして取り上げられた所以があるのではないかと思います。
雲切目薬を取り上げたことで、きっと作品そのものの質も大きく向上することでしょう。
良い機会なので、私もこの作品を読んでみようと思います。
by 伊閣蝶 (2016-07-08 12:58) 

九子

伊閣蝶さん、こんばんわ。お返事遅れてすみません。
いや、そんな。雲切目薬が出たからといって質が上がるなどという事はまったくありませんが、内藤氏は凄く力のある作家さんらしく、2年ほどの間に5、6冊のシリーズを書き、この7月23日にもzeroに続くoneが発売されるそうです。

テレビにするには早く書ける作家さんが必須だと思うので、その条件に内藤氏は見事に合っていたという事だと思います。

いずれにしても長野出身の作家さんが出てくれて、彼の郷土愛のおかげで雲切目薬が本に載ったというのは本当に凄いことだと思います。( ^-^)

よかったらご覧ください。読みやすいと思います。ホラー小説なので、少々グロテスクな場面もありますが・・。
by 九子 (2016-07-11 23:06) 

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