ご縁があるとかないとか、いったい誰が決めるのだろう? [<九子の読書ドラマ映画音楽日記>]
先日九子は久しぶりに上京した。
16時23分の新幹線で行き、22時08分ので帰るという昔では考えられない行程。
つくづくオリンピックを機に長野にやってきた新幹線の威力を感じる。
それもそうだけど、たまたまいつもコンピューターのデスクトップに置いといた気になる出版社のHPを何気なくクリックしたら、女性社長の講演会が次の日あるということが分かった!
予約はみんな埋まってしまったが、当日券で参加出来るらしい。
これを見た時の九子の喜びようを想像して頂けるだろうか?
実は例の坐禅の本の出版がどうも思うように行かない。
お一人だけ激励して下さる編集長さんには出会ったが、残念ながら会議でボツになったという。その後負けが込んでいる。
女性社長は実は、その編集長さんと同じ会社に勤められ、そこを独立された方なのだ!
だからなんだかご縁を感じて、九子は必ずこの女性社長さんの会社にいつか頼んでみようと思っていた。
そのいつかが迫っている。
動き始めてからもう10数年が過ぎ、本を見せたかった恩人が一人、また一人と減っている。残り少ない彼らがまだお元気なうちにどうしても本を手渡したい。
だからこの会社をとりあえず最後にして、全国出版から地方出版へ、目を転じようと思い始めていた。
もちろんこのご時世だ。地方出版だって簡単じゃない。
最後はきっと電子出版だろう。
でも、誰でも出せる電子出版より、編集者さんの目にかなって出版に至ったというプロセスが欲しい。
とりあえずその女性社長さんのお話が聞ける。少しならお話も出来そうだ。
今まで、顔のない人々に向けて原稿を書いてきたけれど、この会社に原稿を出すときは、社長さんの顔が見える。社員の雰囲気が伝わる。
それは今までにないことに違いない!
そしてその講演会がまさに明日だったのだ!今日たまたま、それこそ何かのついでにHPを開いてみたからわかった!
これは運命ではなかろうか!
九子はだいぶ興奮していたらしい。
この九子が、一晩中眠れなかった!
眠れない夜の代償の、眠くてたまらない半日に悩むことは九子の場合稀有だ。
午前中ぐっすりお昼寝すればいい!(^^;;
あまりにもぐっすり眠っていて、笠原十兵衛薬局に買い物に来て下さった方にご迷惑をかけているかもしれない。「あら、どうしたのかしら?誰も出てこないわ!」
そういう方はたいてい後日来てくださって「こないだ来たけど留守だったわよ。」
と申告して下さるから、お詫びの生姜湯を差し上げながら平身低頭するのだ!(^^;;
社長さんにお会いするとき失礼なことがあってはいけないと、いつものようにお昼寝の後座坐禅をする。この日の坐禅もまあまあうまくいってたはずだった。
ところが雨交じりの天気のせいか、なれない都会の乗り換えで歩いて疲れたのか、うれしい気分と逆さまに、心の中は後ろ向き!
それが講演会で配られた質問用紙に出てしまった。
「9割の原稿と思っていつも提出するのに、なぜ落ちるのか!教えてほしい!」(^^;;
先方だってきっと迷惑だっただろう!
結局坐禅をやっても修業が足りないのだ。
それでも講演会に出られたことはとても有意義だった。
若い社員さんばかりの会社だと思った。
今までと違う目で原稿を読んで下さるかもしれない。
一番の収穫は、社長さんが最近出版された本を頂けたこと!
「楽しくなければ仕事じゃない」というタイトルの本で、
「視点を変える 明日を変える」が彼女の会社の本を作るコンセプトだと言う。
あ~ら、私の原稿にピッタリじゃないの!
なあんか、勇気が湧いてきた。「今度こそ大丈夫かもしれない!」
って、その言葉、あなたの口から何回聞きましたっけ?(^^;;
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- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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