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午後零時のシンデレラ [<正統、明るいダメ母編>]


意味ありげなタイトルにつられて来て下さった方、申し訳ない。<(_ _)>
面白くも無いウツの話である。6月1日から、きっちりと九子はウツだ。

5月30日。九子は嬉々として両国駅に降り立った。
数年に一度のハトコ会。今年は両国から水上バスに乗り、浜離宮を見て銀座に向かいおいしいランチにありつこうと言う訳だ。

生まれて初めての両国駅には、巨大な横綱の額と、たくさんの力士たちの手形が飾られている。
九子みたいなケータイオンチでも、ここで写真とらないのは日本人じゃないでしょみたいな気にさせられて、思わずぱちりとしてしまう。

水上バスとは言え昔の釣り船をイメージしていたら、ガラス張りの立派なクルージングボート。これなら水がかかる心配も、日焼けの心配も無い。

スカイツリー、屋上のえもいわれぬ形のオブジェで有名なアサヒビールの建物、フジテレビの球体の建物などが次々に視界を流れるが、いまいち印象が薄いのは何年ぶりかのおしゃべりに夢中だからだ。(^^;;

浜離宮で船を降り、ほんの10数分縦断すれば、もう銀座。
浜離宮の、盆栽を十倍に拡大したようなあの松だけは、もう一度しっかり見てみたかった!
ずんずん進む面々にちょっと待って!写真がとりたい!と言えぬ日本人九子。

虎夢という店で創作料理のランチ。コースメニューは4000円弱。
グリーンピースの甘くないアイスクリームが印象的。

銀座の喫茶店で最後の二次会というので、言われるままに追いて行き、テーブルに坐ったところで1時間時間を間違えていたことに気づく。3時のつもりがもう4時!

あら、大変!肝心要の用事をするにはぎりぎりの時間帯!

あわてて地下鉄に飛び乗ったら、乗ってはいけない急行で、乗り越してタクシーにお守りされながらもなんとかぎりぎりセーフで飛び込み、会いたい人には会えずとも、案内してくれた人に思いのたけを話せて、願いのほとんどは成就!


なんでこういうパーフェクトな一日がウツにつながるの?
九子もさっぱりわからなかった。

あっ、あれだ!
上京の前日九子はプールからの帰り、普段よりもずいぶん疲れた。
そして明日の用意をするべく乗り換え路線だの地図だの調べていたのだが、ひどい頭痛で寝込みたいほどだった。

風邪の時にはPL顆粒!九子の特効薬。まず9割9分これを3,4回飲むうちには九子の風邪は治ってしまう。
(ちなみに風邪と聞くとこの薬しか出さないと言われてやぶ医者扱いされてる先生もいる。)

ドタキャンも考えた上京も、おかげで無事一日終了した。
もちろん食事の度ごとにPL顆粒は飲みながらだったが・・・。

そう。それがいけなかったのだ。

どこにも落ち込みや不安材料やストレスが無くても、身体を無理したり疲れさせるとウツが来る。そしてたまたま今は、ウツ最頻発の6月だったという訳だ。

午後零時のシンデレラ九子は、M氏を送り出してから、すやすやお休みする。
今日みたいに雲切目薬の注文の電話が一本も無い、店にお客さんが一人も来ない日が理想だ。

電話が鳴り、お客さんが見えたら、終わるが早いかまたベッドにもぐりこむ。
なぜと言われても困る。ただただ横になりたいのだ。

ところが不思議なもので、午後零時を過ぎると、身体が楽になる。さほど横になりたいと思わなくなる。
だからまあなんとか普通に近い生活が出来る。

午後零時のシンデレラと書いたけど、よく考えてみたら眠り姫かしら?
姫ってのも図々しかったかしらねえ。(^^;;

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