家が生むメダリスト [<九子の万華鏡>]
アテネ五輪で日本選手が連日の大活躍だ。リアルタイムで観戦してる人たちは、毎日寝不足で大変だろう。
当然の事ながら、九子は結果だけ次の朝見る派である。
だから、手に汗握ることなど無く、極めて冷静沈着に、かつ安心して見てる。(^^;
谷亮子選手が確か最初の金メダリストだったと思うが、彼女のお父さんが柔道の道場主(?)(例によって間違ってるかもしれませんが・・(^^;)という話を今回初めて聞いた。
そしてその後、特に女子柔道でメダルを取る選手はみんなと言っても良いほど、柔道一家の家に育ち、幼い頃から親の指導を受けて、厳しい練習を積み重ねて来たということを知った。
一番驚いたのは、誰のお父さんだったか、柔道選手に有利な大柄な体格の子供が出来るように、大柄な女性を探して妻にしたという話だった。
でも考えてみると、すでにそう言うことをやってのけているもっと有名な人がいた。
室伏広治選手のお父さんの重信氏である。
彼の場合はよりスケールが大きくて、お相手はルーマニア人のオリンピック選手だった。
「室伏広治応援同盟」によると、ご両親はすでに離婚されているそうだが、広治選手のあの体格は、どう考えても日本人のものではない。心は生粋の日本人かもしれないが、外見はまさに屈強なスラブ人である。
遠心力を使ってハンマーを投げるのだから、少なくとも腕が長いほうが半径が大きくなり有利だと言うことくらい、理系頭(りけいあたま)ではない九子にもわかる。(^^;
つまり、大きな体格が記録に貢献していることは明らかなのだ。
う~ん、なるほどなあ。計算されてるなあ。さすがというべきか・・・。
だけどさあ、親の方はそれでいいよ。自分の夢を子供に託すんだから・・・。
問題は、託されたほうの子供なんだよね。
最初に福原愛ちゃんが「天才卓球少女」として3才か4才でテレビに出て来た時、九子は思った。
「なんて可哀想なの・・・。子供のことを本当に考えたら、こんなことしちゃいけない!子供はサル軍団のサルじゃないんだから・・。その子なりの人生があるのだから・・・。」
そう考えるには訳があった。
立場は若干違うが、九子も一応17代続く薬局の一人娘として、大学入学までなんの疑問も抱かず親の敷いたレール通りに歩いてきて、はたと気がついて呆然とした過去があるからだ。
詳しくは薬局のHPの「笠原十子の証言」にも書いた通り、小さい頃から出来すぎ母に面倒なことは一切してもらって、勉強漬けって訳ではないが、とにかくテストの点数だけはなんとか上の方になる程度の勉強をして・・・・。あとはテレビばっかり見てお昼寝生活!(^^;
大学へ入った途端、今まで気がつかなかった「自分」および「自分の生き方」ってものに突然気がついてしまった。「親に言われるままにこうやって生きていって、自分は一体どうなるんだろう。」
それより何より、自分がテレビを見て、テスト前だけ勉強して、本も一冊も読まず、打ち込む事も無く何となく生きてきた間に、クラスの他の友達たちがいかに多くの事を考え、学び、経験しているのかに愕然とした。
当時九子は「巨人の星」に夢中だった。テレビばかりでなく、コミックスも十数巻集めた。その中で、父一徹に小さい頃から野球のスパルタ教育を受けて野球一筋で生きてきた主人公「星 飛雄馬」が、ある日突然自分の人生に疑問を持ち、初めて野球を離れて恋をし、デートをし、踊りに行き・・という巻がある。
九子は自分の人生と重ねた。
今考えてみると、軟弱な九子の人生を、強い肉体と精神力を持つ彼らの人生に重ねることは無意味であった。(^^;
世界を相手に戦う彼らは、頭だって当然良い。
そもそも自分がなぜ、誰のために戦うかに悩んでるようなヤワな神経じゃあ、ヒノキ舞台に立てるはずがない。
それでも、九子は願う。
女子柔道の選手たちが、卓球の福原愛ちゃんが、そして、何もわからない頃から練習漬けの毎日だった彼や彼女たちの今が、他の誰に決められたのでもなく、あれこれ悩んだ末に、自分で選択した今であることを・・・。
家が生むメダリスト。
そういう家がなかったら、これほど多くのメダリストの誕生はたぶん無かった。
アテネで、地元で応援する家族の姿を見ていると、九子の心配は杞憂だろうと思う。
JOCの谷亮子選手のプロフィールに、尊敬する人・・両親とあった。
そう書くまでにさまざまな紆余曲折があった方が、彼女の人生が豊かに見えてくる。
当然の事ながら、九子は結果だけ次の朝見る派である。
だから、手に汗握ることなど無く、極めて冷静沈着に、かつ安心して見てる。(^^;
谷亮子選手が確か最初の金メダリストだったと思うが、彼女のお父さんが柔道の道場主(?)(例によって間違ってるかもしれませんが・・(^^;)という話を今回初めて聞いた。
そしてその後、特に女子柔道でメダルを取る選手はみんなと言っても良いほど、柔道一家の家に育ち、幼い頃から親の指導を受けて、厳しい練習を積み重ねて来たということを知った。
一番驚いたのは、誰のお父さんだったか、柔道選手に有利な大柄な体格の子供が出来るように、大柄な女性を探して妻にしたという話だった。
でも考えてみると、すでにそう言うことをやってのけているもっと有名な人がいた。
室伏広治選手のお父さんの重信氏である。
彼の場合はよりスケールが大きくて、お相手はルーマニア人のオリンピック選手だった。
「室伏広治応援同盟」によると、ご両親はすでに離婚されているそうだが、広治選手のあの体格は、どう考えても日本人のものではない。心は生粋の日本人かもしれないが、外見はまさに屈強なスラブ人である。
遠心力を使ってハンマーを投げるのだから、少なくとも腕が長いほうが半径が大きくなり有利だと言うことくらい、理系頭(りけいあたま)ではない九子にもわかる。(^^;
つまり、大きな体格が記録に貢献していることは明らかなのだ。
う~ん、なるほどなあ。計算されてるなあ。さすがというべきか・・・。
だけどさあ、親の方はそれでいいよ。自分の夢を子供に託すんだから・・・。
問題は、託されたほうの子供なんだよね。
最初に福原愛ちゃんが「天才卓球少女」として3才か4才でテレビに出て来た時、九子は思った。
「なんて可哀想なの・・・。子供のことを本当に考えたら、こんなことしちゃいけない!子供はサル軍団のサルじゃないんだから・・。その子なりの人生があるのだから・・・。」
そう考えるには訳があった。
立場は若干違うが、九子も一応17代続く薬局の一人娘として、大学入学までなんの疑問も抱かず親の敷いたレール通りに歩いてきて、はたと気がついて呆然とした過去があるからだ。
詳しくは薬局のHPの「笠原十子の証言」にも書いた通り、小さい頃から出来すぎ母に面倒なことは一切してもらって、勉強漬けって訳ではないが、とにかくテストの点数だけはなんとか上の方になる程度の勉強をして・・・・。あとはテレビばっかり見てお昼寝生活!(^^;
大学へ入った途端、今まで気がつかなかった「自分」および「自分の生き方」ってものに突然気がついてしまった。「親に言われるままにこうやって生きていって、自分は一体どうなるんだろう。」
それより何より、自分がテレビを見て、テスト前だけ勉強して、本も一冊も読まず、打ち込む事も無く何となく生きてきた間に、クラスの他の友達たちがいかに多くの事を考え、学び、経験しているのかに愕然とした。
当時九子は「巨人の星」に夢中だった。テレビばかりでなく、コミックスも十数巻集めた。その中で、父一徹に小さい頃から野球のスパルタ教育を受けて野球一筋で生きてきた主人公「星 飛雄馬」が、ある日突然自分の人生に疑問を持ち、初めて野球を離れて恋をし、デートをし、踊りに行き・・という巻がある。
九子は自分の人生と重ねた。
今考えてみると、軟弱な九子の人生を、強い肉体と精神力を持つ彼らの人生に重ねることは無意味であった。(^^;
世界を相手に戦う彼らは、頭だって当然良い。
そもそも自分がなぜ、誰のために戦うかに悩んでるようなヤワな神経じゃあ、ヒノキ舞台に立てるはずがない。
それでも、九子は願う。
女子柔道の選手たちが、卓球の福原愛ちゃんが、そして、何もわからない頃から練習漬けの毎日だった彼や彼女たちの今が、他の誰に決められたのでもなく、あれこれ悩んだ末に、自分で選択した今であることを・・・。
家が生むメダリスト。
そういう家がなかったら、これほど多くのメダリストの誕生はたぶん無かった。
アテネで、地元で応援する家族の姿を見ていると、九子の心配は杞憂だろうと思う。
JOCの谷亮子選手のプロフィールに、尊敬する人・・両親とあった。
そう書くまでにさまざまな紆余曲折があった方が、彼女の人生が豊かに見えてくる。
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