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九子の恋 [<正統、明るいダメ母編>]

☆またまたブログをご無沙汰してしまった。


時期が6月。もしかしてまた持病が出たのかとお気遣い下さった方もあるかもしれない.

申しわけない。そうではない。


この九子、恥ずかしながらこの年で、若い若いイケメンにうつつを抜かしていた。いや、いまだその状態は続いている。


出会ってから早や三か月。

自分の中にまだこんな気持ちが残っていたのか不思議な気がする。


彼の吐息が首筋にかかる刹那、永遠に変わらぬ愛を感じてしまうのだが・・・。

男心は気まぐれ。束の間の出会いののち、彼が行くべき場所はもう決まっている。


どうしようもないヒモ男で、働きもないのに大いばりで居座り、傍若無人に要求し続ける。


なぜそんな男を?

恋に理由などない。


本能のままに生き、欲望むき出しに振舞うヤツのいったいどこに魅力があるのか、なぜかヤツに出会った人間は男も女も振り回される。


ヤツは両刀使いか?

いや、ヤツはただの人たらしだ。


時折見せるはかない笑顔が代償のすべてだと知っていても、その一片の笑顔のために

この命失っても悔いがないとまで思ったりする。


虫のなくようなか弱い声しか出せなかったのが、胸に広がる男の勲章を授かって以来、一皮むけて逞しくなった。


生後10日目。大血管転移という症状で11時間の手術を耐え抜いた3kg弱のちいさな身体・・。

 

その少し前世界で一番ちいさな男の子を無事に退院させた長野県立こども病院のスタッフのおかげだ。

 

 

もうお分かりですね!九子の恋の相手は初孫ちゃん(^^;;



初孫は可愛いと皆が言うけれど、犬猫に対しても積極的に情愛の念を示すことの稀なこの九子に、可愛いという感情が果たして起こるのであろうか?

もしもそういう感情が湧いて来なかったらどうしよう?


それは長い間九子抱き続けた疑問であり、怖れであった。


九子と同じこと心配している人ありますか?

大丈夫よん。孫はなぜだか可愛いから・・・。(^-^)


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九子家の年賀状2019 [<正統、明るいダメ母編>]

  

  謹賀新年

長女N子が大学のあった街神戸北野ホテルで結婚式を挙げました。4月には第一子が誕生予定です。
指折り数えないで下さい。(笑)結婚式は平成29年夏。昨年お出し出来なかったのでお披露目致しました。
振袖を着ている次女も嫁ぎ先が決まり、あとは薬局19代目を継いでくれるのは誰か?由々しき問題です。
良い一年をお過ごしください。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

作った後から気が付きました。おっと、夫君が写ってない!(^^;;

夫君は次の年に赤ちゃんと一緒に登場してもらいましょう。

 

さて、次女がイブ入籍を果たして娘二人が九子家姓ではなくなってしまった暗雲立ち込める我が家です。


もともと九子は男の子三人ではなくて、女の子のどちらかに19代を継いでもらうつもりでした。もちろん理由の一つは、女の子二人が薬剤師になってくれているから。


でももう一つ、大事な理由があります。そしてそれは我が家の家訓に関係してきます。


一番大事な我が家の家訓は「信用第一」

もちろん目薬を売る際もそうですが、16代と17代、つまり九子の祖父と九子の父は二人で40年づつ、合計80年も長野市の市会議員をやっていたので、これは彼らにとってもとても大切な家訓でした。


お金は無くとも信用があれば、人々は味方になってくれる。困ったときにも助けてもらえる。

我が家はそうやって18代470年を生きて来ました。


「最悪のことを想定して事にあたれ」というもうひとつ大切な家訓があるのに、騙されて保証人になって監獄へ行き、その後も今のお金で一か月に100万円づつ十年間も、大陸へ逃げてしまった本人の代わりに返済し続けていた人の良い16代は、もう一つ家訓を遺しました。

「保証人には絶対になるな!」


そして19代を継ぐのは娘が良いと九子が考えている訳が次の家訓です。

「細く長く!」


とても優秀で、東京に出て事業を大きくしようなどと考える先祖が居なかったからこそ、雲切目薬は18代まで続いた。父母も九子もそう思いますし、その思いは先祖たちも同じだったのでしょう。


事業を拡大するとリスクも生じます。大きな工場を建てて手広くやっていたとしても、もっと大きな製薬会社に目をつけられて、パクンと飲み込まれてしまうかもしれません。


だから、「細く長く」なのです。

そういう風にしてくれるのは、真面目に今の路線を引き継いでくれて、大きなことを考えない女の子が向きます。


その上雲切目薬に残っているのは今やブランドのみです。内藤了さんの小説「藤堂比奈子シリーズ」に取り上げられた30年前のしみるユニークな目薬は、もう法律上作れなくなってしまったのです。


今でもいろんな人が「雲切目薬、こうすればもっとたくさん売れるのに!」と言ってくれます。我が家の男たちもそうですし、赤の他人で口をはさんでくる人もいます。そういう意見はとても有難いと思いますが、私の目の黒いうちは、今まで通りにしたいと思います。


もちろん私にも雲切目薬をもっとたくさんの人に知ってほしいという気持ちはあります。

そのために私が選んだのは「坐禅の本」の出版でした。


もちろん自分が坐禅で幸せになった体験を、あの頃みたいに毎日が不幸で不幸でたまらない人たちに届けたいというのは真っ先に考えた夢でした。


そして「九子」という著者名のまま出版社に持っていこうとしたら、編集者でもあるハトコがこうアドバイスしてくれたのです。


「九子ちゃん、ただの何も持たないずぶの素人の主婦が本を出すなんて、まず無理!いったい誰が買ってくれると思う?絶対に売れっこない!あなたは雲切目薬を背負ってるんだから、本名で、雲切目薬の名前も出して本を書くべき!」


そして初めて、九子は雲切目薬、薬局名、本名を出すことにしたのです。


その時初めて思いました。ああ、人助けになるばかりじゃなくてこれで雲切目薬も少しは売れるようになるかもしれないな。


そういう有名になり方だったら、ご先祖様も喜んでくれそうな気がしました。

「信用第一」の我が家の家訓に恥じない売り方だと思いました。



どちらにせよ、坐禅の本の出版はなかなか厳しいです。毎年毎年「今年こそ!」と事情を知っている方々には添え書きをして、もうたぶん10年の月日が経ち、本を持って行って真っ先に見せたかった何人もの恩人たちにも先立たれてしまいました。


そして、また同じことを申しましょう。


今年こそ、坐禅の本が出版出来ますように!(笑)


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金のなる木とガジュマル [<正統、明るいダメ母編>]

★ 金のなる木とガジュマル


金のなる木については以前長々と書いた。要するに金のまったくならないМ氏のところからやって来て、少しはましかもしれぬ薬局に居ついたのだが、九子が邪険にするのと(^^;;、冬の間ガラス戸が締め切りにならない環境に10年?も耐え続けた結果、誰が見てもいよいよ貧相で貧乏臭くなってしまったものだから、さすがのМ氏が「別のに代えよう!」と言い出した。


「俺がこの木をまた元通り元気にしといてやるからさあ。」

どこへもっていくのかと思えば、両親が元気だった頃私たちが住んでいた家。

少しくらい日当たりのいいところへ持っていっても、貧乏菌はそうやすやすとは離れないと思うよ。(^^;;


例によってホームセンターを数か所回って代わりになる割安なのを買う。

金のなる木はもういいや!

青々として威勢のよさそうなのないかしら?


ガジュマルって名前の葉っぱの艶のいい木が九子の眼に留まった。


うん。葉っぱも木の幹の感じも面白い。何より値段が安いのが最高だ!これにしよう!


帰ってきてからググって見たら、いろんなことがわかった。

今日買ってきたガジュマルはかなりの安さだぞ!(^^;;

えっ?絞め殺しの木?ずいぶんな名前がついている。

宿主に巻き付いて栄養を吸い取って生きるらしい。

我が家も吸い取られそう。(^^;;


その日は気づかなかったのだが、翌朝になって一番上の新芽にシミみたいな黒い点があることが判明。可哀そうだがむしってやる。


次の日もまた次の日も、別のところにシミを発見。

悪いところは早めに摘まねば病気みたいに広がるとまずいからね。


その他はとりあえず見えるところに病気は無さそうだ、やれやれ。


ああ、こういうことなんだな、手をかけてやるということは・・。

まずは気にしてやる。ただおざなりに水をかけるだけじゃなくて、日々の様子を観察する。

問題があったら手当てする。


九子はご存知の通り植物など育てるのは大の苦手だ。

犬猫の世話だってようやらんのに、よくぞ五人も子供を育てたな!?

もちろん偉大な出来すぎ母が居てくれたお陰だ。(^-^)


毎日水をやる。毎日散歩に行く。毎日えさをやる。

毎日・・・するというのに九子はめっぽう弱い。


一番の原因は忘れてしまうから。

やるぞ!とは思うのだ。朝のうちは・・・。(^^;;

それが、その時間帯になると頭の中からさっぱりと抜け落ちる。

さっきまで覚えていたとしてもだ。

生協の仕分け当番の時のように、他の人に持ってきてもらって始めて気が付くのだ。


最初のうちは計画的かと疑われる。当番さぼりたいんじゃないかと・・。

ところがあまりにも頻繁にそれが起こるものだから、だんだん周りも気づいてくれる。

あの人は単純に忘れっぽいのだ。仕方がない。


もちろん面倒くさがりだから、体を動かしたくないというのもある。

「毎日散歩に行く」は、この理由により始める前に速攻却下だ。


高校の時から飼ってた犬に毎日餌をやっていたのは出来すぎ母だった。

当時のことを考えると少々胸が痛む。

九子は最初のうちこそ愛くるしい顔をした縫いぐるみのような愛玩犬に愛情を示したが、餌をやり、散歩をし・・という日常が重なってくると、だんだんに煩わしくなった。

餌やりはどんどんぞんざいになって、残りご飯の上に残りご飯を積み上げる始末。


このあいだ末娘と話していたら、なんと彼女はしっかりと見てこれを覚えていた!「ママってさあ、犬にひどいご飯やってたよねえ。」

幼児の記憶、恐るべし!(^^;;


まあとにかく、これを見てお分かりの通り、よく言われる「愛情の反対は憎しみではなく無関心」というのはまったくもって当たっている。


九子の場合はどう見ても愛情が薄い。

って、これ、五児の母にして言うべき言葉じゃないんだけど。(^^;;


なんだかさあ、人間の愛情深さって生まれつき決まっているんじゃないのかな?

もちろん愛情深い人ならその方がいいに決まってるけど、九子みたいに薄けりゃあ薄いで、それがいつもおんなじで、そんなに分け隔てないなら理解してもらえそうな気がする。



ガジュマルは大きくなると20mにまで育つんだって!どうしよう!

大丈夫、大丈夫!その手のかけ方じゃあ、あと10センチだっておぼつかないから・・。(^^;;


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午後零時のシンデレラ [<正統、明るいダメ母編>]


意味ありげなタイトルにつられて来て下さった方、申し訳ない。<(_ _)>
面白くも無いウツの話である。6月1日から、きっちりと九子はウツだ。

5月30日。九子は嬉々として両国駅に降り立った。
数年に一度のハトコ会。今年は両国から水上バスに乗り、浜離宮を見て銀座に向かいおいしいランチにありつこうと言う訳だ。

生まれて初めての両国駅には、巨大な横綱の額と、たくさんの力士たちの手形が飾られている。
九子みたいなケータイオンチでも、ここで写真とらないのは日本人じゃないでしょみたいな気にさせられて、思わずぱちりとしてしまう。

水上バスとは言え昔の釣り船をイメージしていたら、ガラス張りの立派なクルージングボート。これなら水がかかる心配も、日焼けの心配も無い。

スカイツリー、屋上のえもいわれぬ形のオブジェで有名なアサヒビールの建物、フジテレビの球体の建物などが次々に視界を流れるが、いまいち印象が薄いのは何年ぶりかのおしゃべりに夢中だからだ。(^^;;

浜離宮で船を降り、ほんの10数分縦断すれば、もう銀座。
浜離宮の、盆栽を十倍に拡大したようなあの松だけは、もう一度しっかり見てみたかった!
ずんずん進む面々にちょっと待って!写真がとりたい!と言えぬ日本人九子。

虎夢という店で創作料理のランチ。コースメニューは4000円弱。
グリーンピースの甘くないアイスクリームが印象的。

銀座の喫茶店で最後の二次会というので、言われるままに追いて行き、テーブルに坐ったところで1時間時間を間違えていたことに気づく。3時のつもりがもう4時!

あら、大変!肝心要の用事をするにはぎりぎりの時間帯!

あわてて地下鉄に飛び乗ったら、乗ってはいけない急行で、乗り越してタクシーにお守りされながらもなんとかぎりぎりセーフで飛び込み、会いたい人には会えずとも、案内してくれた人に思いのたけを話せて、願いのほとんどは成就!


なんでこういうパーフェクトな一日がウツにつながるの?
九子もさっぱりわからなかった。

あっ、あれだ!
上京の前日九子はプールからの帰り、普段よりもずいぶん疲れた。
そして明日の用意をするべく乗り換え路線だの地図だの調べていたのだが、ひどい頭痛で寝込みたいほどだった。

風邪の時にはPL顆粒!九子の特効薬。まず9割9分これを3,4回飲むうちには九子の風邪は治ってしまう。
(ちなみに風邪と聞くとこの薬しか出さないと言われてやぶ医者扱いされてる先生もいる。)

ドタキャンも考えた上京も、おかげで無事一日終了した。
もちろん食事の度ごとにPL顆粒は飲みながらだったが・・・。

そう。それがいけなかったのだ。

どこにも落ち込みや不安材料やストレスが無くても、身体を無理したり疲れさせるとウツが来る。そしてたまたま今は、ウツ最頻発の6月だったという訳だ。

午後零時のシンデレラ九子は、M氏を送り出してから、すやすやお休みする。
今日みたいに雲切目薬の注文の電話が一本も無い、店にお客さんが一人も来ない日が理想だ。

電話が鳴り、お客さんが見えたら、終わるが早いかまたベッドにもぐりこむ。
なぜと言われても困る。ただただ横になりたいのだ。

ところが不思議なもので、午後零時を過ぎると、身体が楽になる。さほど横になりたいと思わなくなる。
だからまあなんとか普通に近い生活が出来る。

午後零時のシンデレラと書いたけど、よく考えてみたら眠り姫かしら?
姫ってのも図々しかったかしらねえ。(^^;;

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プールの風景 [<正統、明るいダメ母編>]

あなたは友達を作るのが上手な方?それとも苦手?
そんなこと長いこと考えたこと無かったが、ここへきて少し考え始めている。

確かに5人も子供が居る割には「ママ友」というのはほとんど出来なかった。
その場その場で話す仲間は居た。それで良いと満足していた。

思えばあれは大学の頃だ。思いを寄せていたクラブの先輩に「九子ちゃんは誰にもにこにこして るけど、なかなかそれ以上入って来ないね。」と言われた。

入ってくる? どこへ?どうやって?まったくわからなかった。

今にして思えば、九子の付き合い方は浅いのだろう。もしかしたら九子の周りには壁のようなも のが取り巻いていて、私からも友達からもそれが邪魔になっているのかもしれない。

でもまあそれで長い間やってきたのだから、それでよし!と思っていた。
これは一人っ子で育った九子の癖みたいなもんなんだから、仕方ないよ。

ところがここへ来て、ちょっと雲行きが怪しい。


今ではもうジムの方は見向きもせず、水中ウォーキングだけやるつもりでプールを選んだ。でも 歩いてばかりではなんだかつまらない。
そこで軽快な音楽がかかる30分間の水中エアロビクス教室に誘われ、月、木で参加するように なった。


参加者はほとんど同じメンバーだ。
その参加者たちと、どうもしっくり来ない。(気がしている。)

彼らは長年プールに来ているベテランのようだ。彼ら同士は打ち解けて話している。

九子は最初でちょっとつまずいた。
水泳は基本、個人プレーと認識していたので、先生とは挨拶していたが、彼らに挨拶することは 無かったのだ。
いわゆる新参者の仁義の切り方に問題があった。

もうひとつマズかったのは、お風呂の中でタオルで顔を隠していること。
これには理由があって、熱湯の中やサウナに顔をさらしていると顔が真っ赤になってひどいと湿 疹が出来る。
だから九子はいつも冷水でぬらしたタオルで顔を覆っている。

何か話しかけてくれようと思っていても、これではこちらから拒絶していると思われたって仕方 がない。

受け入れてもらっていないなという感じを受け出してから、なるべく挨拶を欠かさずするよう にした。すると一人二人挨拶を返してくれる人が現れた。一人は気兼ねなく話してもくれる。

すると残るはあと3人くらいかな?

そのうちの一人は長野では珍しく外人さんだ。最初のときに「どこから来たの?」と声をかけた が、その時から拒絶反応を示された。こういう反応は初めてなのでびっくりしたが、まあ仕方が ない。

別に一生に関わる事ではなし!最後まで話が出来なくたって、エアロビクスの効率が悪くなる訳 でもない。

みんな健康のために、自分のために来ているのだから、そんなに仲良しになる必要なんてないよ ね。

でもそこは、良いカッコしいの、気にしいの九子である。せっかくご縁があったのだから、たま には話だってしたい。

そういう気持ちからどうしても離れられないのが、九子という人間なのだ。
そしてそれが気になり始めると、そればっかりを考え始める。

今日あの人に挨拶したけれど無視された。わざとだろうか?単純に、聞こえなかっただけだろう か?

あの人は今日、挨拶を返してくれた。初めてだ! ラッキー!

九子の関心は、そのうちプールの外まで及ぶ。


あっ、あそこに居るママ友らしき若い三人組!
今日も何やら声高に話し込んでいる。いつものことながら、何のためにプールに来てるのかな?

もちろん話しちゃいけない理由は無いけれど、あんなに長時間、プールも入らないで何話してる の?毎日のように会って、よくもまあ話が尽きないわね。

話の様子じゃ、彼らは毎日ほとんどの時間を一緒に過ごしているらしい。
ああいうのがママ友だって言うのなら、九子はママ友なんて居なくて良かったよ!
だってあれじゃあ、月謝の無駄!時間の三分の一くらいしかプールに入っていないんだもの。

いやだねえ、ああいうのって。あの真ん中の人がお局さまだよ。いつも仕切ってるし、なんだか 怖そう!


その時だった。「おーい、そこの人!ちゃんとやってる?」と珍しく強い調子の先生の声!

ふっと我に返る九子!

そっ、そうか!また考え事してたんだ!
集中力の乏しい九子がいつも陥る自分だけの妄想の世界。

今はエアロビクスの授業の最中。九子がぼーっと考え事してるの、先生にはみんなお見通しだっ たんだ!


結局、月謝の無駄使いを一番してたのは果たして誰??(^^;;

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九子ジムに行く その② ・・・・・ジムと水中エアロビクス・・・・・ [<正統、明るいダメ母編>]


医者から正式にOKが出たので大威張りで通い出したプールとジム。
とりあえず水中ウォ-キングを主眼に考えていた九子だったが、トレーナー氏が「痛くないならやってみませんか?」と言うので、生まれて初めてジムとやらを覗いて見ることに・・。

まずはその熱気にびっくりする。ランニングマシーンとサイクリングマシーンが各20台ほどとその他もろもろが並ぶ部屋には、老若男女というよりも、ほぼ中高年の男女が、ほとんど空いてる機械が無いほどに、黙々と運動を続けている。
自分の「メニュー」と言うそうだが、そんなメニューは食べる気も起きない九子と違い、彼らはメニューに従ってストイックに自分の筋肉と対峙する。


どうにも冴えない長野市の悪口ばかり言っている九子だが、長野にだっていいところはたくさんある。
とりあえず都会にあるものはなんでもある。しかも利用する際の混雑やら競争といったことはほとんど考えなくていい。
都会の人気のラーメン屋みたいに行列しなければ入れないこともほとんどないし、どこへ行こうがたいていの物は待たずに使える。
こういう生活に慣れてしまうと、たまに都会に出た時、人の多さと彼らのエネルギーに圧倒される。

九子が買った夜8時以降11時までのみ施設を利用出来るお得割引券だと、ロッカールームやプールがすきずきしていて広々と使える。
昼間の方が子供たちのスイミング教室があったり、退職後の悠々自適の人々が朝からお弁当を持って一日中居たりするので混んでいるのだそうだ。

とりあえず九子の場合、サイクリングはレベル1でも5分しか続かないからレベル1で10分が目標。
「マシンは一人60分までとし、それ以上になったら次の方にお譲り下さい。」とマシンの横に注意書きがしてあるが、いったいどこのどいつがこんな機械を1時間も占領するんだ!!!

「えっ?膝が痛い時にジム?よくトレーナーが許したわねえ。オーストラリアじゃあ水中ウォークだけよ。」
次男がお世話になったオーストラリアの友人の一言にひるんのだが、まあこの程度ならジムやってるうちに入んないよね。(^^;;

実は九子の体型は、あれだけの怠惰な生活にもかかわらず、ぴたりとすべてが標準だった。
「理想的ですね!筋肉量も普通にあるようです。」と言われて、そんならやる必要もないかと一瞬思ったのだが・・・。
ところが左右のバランスが悪い。重心が右に偏っている。考えたらいつでも右側の歯だけで噛んでいるのもそのせいか。だから左側が弱い。

最初と最後の血圧や心拍数の測定と、ビデオを見ながらのストレッチ運動も欠かしてはいけない。
まあとりあえず、続けなくっちゃね。

ジムがすんだ後に、隣の扉を開けるとプールが待っている。ジムに比べると驚くほど人が少ない。
ウォーキングプールは二つある。25mプールにもウォーキングレーンがあるのだが、深そうでしり込みしていたら神出鬼没の隣の八百屋のおじさんが「こっちの方があったけー(温かい)ぞ。深さだって10センチしか違わない。」と教えてくれた。
おじさんは膝の手術をしてから今年でウォーキング暦2年だそうだ。

おじさんが余計なお世話で先生方に九子を紹介してくれたりなんぞするものだから、九子はもののはずみで水中エアロビクスとやらをする羽目になった。

実は九子、スポーツはからっきしダメだったが、リズム感は良いとダンスを褒められたことはあった。とんでもない昔の話である。


ところがこれがなかな難しい。水の抵抗があるわけだから地上のようには動けない。

インストラクターは娘ほどに若い女の先生だ。なんでもキックボクシングの日本チャンピオンだったこともある凄い先生らしい。

最初はいいが、人間だんだん疲れてくるといらいらしてくる。その上九子は非常に疲れやすい。(^^;;

「先生だけ地上で踊っておんなじようにしなさいと言われてもねえ。それと、向かい合ってると右と左は逆なのよ。右足指しながら左と言われてもねえ。いったいどっちを動かせば良いわけ?」
とげとげしく心の中で毒づいていたら、「ほら足が逆!ここから水の中はよく見えますよ!」と指を差された。(^^;;

30分のレッスンが終わる頃には水の中なのに身体が熱くなっていた。確かに今まで1ヶ月通って、初めての経験だった。
そもそも九子は始めた最初の日に買った350mlのお茶に手をつけていなかった。それだけ汗もかかず、運動らしい運動もしなかったと言う訳だ。 この日始めて100mlほどお茶が減った。

プールの合間には、サウナで暖を取る。プールに浸かりっぱなしだと、いくら最後にお風呂を浴びても朝方こむら返りが起きる。
これはこの一ヶ月で学習したことだ。だから九子は誰も居ないサウナで、ベンチに足を伸ばしてくつろいでいた。
暑いと顔が真っ赤になるのは昔からだが、この頃はそれがアレルギーみたいにひどくなって湿疹ができたりするので、冷たい水で冷やしたタオルで顔を覆いながら・・・。
だから九子がここにいることは誰にもわからないはずだった。

そこへ入ってきて九子に声をかけてくれたのがさっきのエアロビクスのM先生だった。
「身体痛くなかったですか?無理しないで下さいね。」九子と知って声をかけて下さったらしい。

初めての人には誰にもこうして声をかけてくれるんだろうか?でもなんだか嬉しい。
話はついにプライベートにまで及び、まだ20代独身とばかり思っていた先生が実はそれより10歳も年上で、しかもママさんであること。
勧められて空手を始めたのがきっかけで、キックボクシングにのめり込んだことなど、最初から友達だったみたいに話してくれた。

さっきまで悪態ついてた九子はもうどこにもいない。
「この人はいい人だ。」と思い込んだら、その人を信じる。最後まで信じる。
それが九子なのだ!それが日本人なのだ!(^^;;


膝が痛くなったお陰で、九子の日常が変わった。
そもそもおおよそ2時間ちょっとの時間を割く事が出来たというのが驚きだ。
もともとちんたら生活している自覚はあったのだが、いったいこの時間を今まで何に使っていたのよ?と九子さんに聞いてみたいくらいだ。(^^;;
4月からは法人会員というのになれるので、息子や娘が帰省した時にいつでもジムやプールやお風呂が使える。これは有り難い!
M氏までもがジムに興味を示しだした。すべて法人会員のカードひとつでまかなえる。

結局九子はしばらくプールのみに通うことにした。

還暦を過ぎた九子の目の前に横たわるのは棺おけの蓋と焼き場の扉ばかりと思いきや、意外にも未知への扉も開けそうだ。

まあ最悪、自分の足で歩けること。人様のお世話にならぬこと。
それが出来たら九子は充分満足だ!
さあそのために、生来の三日坊主は返上して、せいぜいプールに通わなくっちゃ!(^^;;

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九子ジムに行く ① ・・・・ペッパー君のいる整形外科・・・・・ [<正統、明るいダメ母編>]

まさか九子の人生で、死ぬほど嫌いなスポーツを、それまた無理やり、その上大金をはたいて、やらされる羽目になろうとは思いもよらなかった。

ある日突然、正座ができなくなったのだ。
正座は、大本山活禅寺では基本中の基本だ。

思えば大晦日二年参りに行った日にいつもよりも座り難くて違和感は感じたが、小一時間足をもぞもぞさせながらだがなんとか正座することは出来た。

ところがそれから2週間ほどして、正座できなくなっているのに気がついた。
もしかしたらどかっと降った雪片付けをさんざんやらされたせいか、帰省した娘たちの布団敷きのせいかといろいろ考えたが、どちらも雪国の主婦であればみんなやってることなのだ。(^^;;

医者に行くよりまず先に、これはプールで水中ウォーキングをしなければならぬとけなげにも思い立った。
子供たちのお供でさんざん通ったプールだが、その後十何年か経つうちにはジムも備えてぴかぴかに新しくなり、そしていつの間にか真新しかった施設もまたぞろ年季が入ってきたという成り行きだ。
そうだよねえ。九子も年取るわけだ!

入り口のお姉さんに相談し、「膝が痛いならまず整形外科へ行ってみてください。」と反対に教えられる。

彼女の言葉どおり 近くの整形外科に行く。
こちらも時は普通に流れ、大先生から若先生の代になり、建物もすっかり新しくなって機械がたくさん並び、どこかのジムみたいに見える。

若先生に「『変形性膝関節症



ですね。」と即断され、何の準備も無く膝の水を抜かれる。
何しろ突然なのだ。痛い!という暇も無いあざやかな手口。

一週間に一度水を抜きに行くこと。
なるべく頻繁に電気治療器をかけてもらいに行くこと。
毎日湿布を貼ること。
朝夕膝の体操をすること。
それがすべてだ。
そしてプールの運動は膝に負担がかからないからOKだそうだ。

そうそう、整形外科の入り口に意外なものが居た。
人型ロボットペッパー君だ。
アイコンタクトが出来ると「こんにちわ。今なにしてんの?」と声をかけてくる。

九子は本当のところはプールに備えて買った防水のMP3プレーヤーで、ダウンロードしたpodcastのバイリンガルニュースを聞いていた。
バカ正直な九子はそう答えねばと思った。
でもそれを声高に言うのはなんとなく憚(はばか)られたので(OH!日本人!)小さい声でもぞもぞ言った。
ペッパーには声が届かなかったらしく、「今何してんの?」を繰り返した。
答えをためらって、九子はペッパーを無視した。

そのうち彼、今度は質問を変えて「今楽しい?」と聞いてきた。
「楽しいよ。」と答えた。

人間同士の会話だって、これだけでおしまいになっちゃうよねえ!
なんでもっと会話を長く続けさせる話題をふってくれないのかなあ?

それで九子は反対に尋ねた。
「君は楽しいの?ひとりぼっちで、あんまり楽しくなさそうだけど。」
受付のお姉さんがそれを聞いて苦笑している。

ペッパー君の答えはこんなだった。「人、それぞれじゃない?」

こんなに賢いペッパー君だが、どう考えても彼の活躍の場は少なそうだった。九子はもう10回もクリニックへ通っているが、誰一人としてペッパーに話しかける人を見たことが無い。

ペッパー、君は来るところを間違えた!
君は同じクリニックでも、小児科のクリニックへ行くべきだった。
子供たちなら目を輝かせて我先に君と話したがっただろう。
それとももっと自分の感情を表に出す国のクリニックに立つべきだった。
アメリカ、中国、ラテン系。
そうすれば君は物凄い人気者で居られたことだろう。

雪深い長野の老人クリニックでこれから何年を過ごすのか知らないが、喜ぶべきは君が人間と違い、一人ぽっちでも落ち込んだり、行く末をはかなんだりすることが無いということだ。


湿布2週間分の処方箋をもらい、近くの薬局へ湿布を貰いに行く。
なぜ笠原十兵衛薬局で調剤しないかって?

いくらなんでも九子だって、湿布を出すだけの処方箋なら苦も無く出来る。
物理的には出来るのだが、自分の処方箋は自分で調剤出来ないことになっている。
必ず他の薬局へ持っていかなければならない。(薬局に二人以上薬剤師がいれば、もう一人の薬剤師が調剤すればいいのだが。)
これはなんでも、医者が自分の身体を自分で診察出来ないと同じ理由なのだそうだ。
一体どこがおんなじなんだ!!!

九子はまじめに2週間以上クリニックに通った。うち3日、湿布を貼り忘れた。
右膝に電流をかけに行くのは、クリニックの休日の水曜日と土日を除いてほとんどすべて行った。
九子にしてみたら本気で通った。
だけどまだ膝が痛くて正座出来ないし、気がついてみれば膝の屈伸に思いのほか時間がかかる。
一体いつまで行けば治るのだろう?

そしてもう一度考えた。
本当に膝は元通りに治るのだろうか?

年をとるという事は、元に戻れなくなる可能性が増えるという事。
若いときは何かあっても、治療すれば、時間が経てば、大半の事は元通りになると信じられた。
だけどそうじゃない可能性も大いに考慮しなくちゃ!

政府に言わせると75歳からが高齢者ということになったそうだ。
なるほど見かけが若いスーパーおじいちゃん、おばあちゃんが増えたから、75歳は妥当に思えた。
膝が痛くなるまでは・・。

膝の痛みにも2種類あって、九子みたいに使わなさ過ぎでなるのと、使い過ぎでなるのと両方あるそうだ。
備わった能力をみすみす使わずに老朽化させるのは確かにもったいない気がするが、それは九子が選んでそうした事だから甘受する。

そこ行くとペッパー君は気の毒だ。少なくとも彼の意志とは関係なく連れて来られた彼の能力の千分の一も一万分の一も使えていない環境で、電気コードに縛られて自由に動くことも出来ずに、地味で真面目な老人たちに見向きもされず、世の中から忘れさられたように生きて行くのだろう。

この際九子は早いとこ高齢者になりたい。
ジムへ行かないと歩けなくなるぞと言われる事も無く、仕事が遅いと文句言われることも無く、年よりだから仕方ないわなあと思って貰える。

可愛いおばあちゃんと言ってもらうことも、あの人みたいに美しく老いたいと尊敬のまなざしを向けられたいとも思わず、何もかもすっ飛ばしてよぼよぼのおばあちゃんになり、大好きなお昼寝を一日中決めこんで、文字通り「寝たきり」になる。そしてたまにブログを書く。そうやってお迎えの来るのを待つ。

医者やプールに行くので道々いつもより余計にどうでもいいこと考えているせいか、ついそんなことを思ってしまう九子だった。(^^;;








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Gotogateがキャンセルに応じてくれた! [<正統、明るいダメ母編>]

今頃M氏は、オーストラリアの海辺で念願のポケモンGOをやっているんだろうか?
オーストラリアでしか取れないやつを、思いのままGet出来るといいね!( ^-^)

ああ、ここへたどり着くまで、苦難の道だった。

お盆休みに長女と二人で行った次男が放浪しているオーストラリアに、どうしても次女が行きたいと言い始め、ならば今度一緒に行くのは海外などここ30年以上行っていないM氏だろうという事になり、嫌がるM氏を説き伏せ、10年パスポートを取らせてその気にさせるまでがまあ、一騒動。

ところが飛行機のチケットを取る段になって、それ以上の騒動が待ち構えていた。

九子の事ゆえ、取ろうとするのは格安チケット。

skyscannerという世界の旅行会社の大部分を網羅しているように思われる大手代理店のサイトから、日付、目的地、ルート、人数を入れてやると、これでもかと言うくらい飛行機のチケットがわんさと出てくる。
安さ重視の九子でも、さすがに行きに30時間、帰りに20時間飛行機に乗ることになるバンコク、カナダ、アメリカ乗り継ぎ切符(つまりそれぞれの地でお客さんを乗せて目的地まで行く)などと言うのは、即、却下して・・・。

でも最初に出てくる安い券はみんなそんなのが多い。
乗り継いだとしてもオーストラリア国内で、乗ってる時間はせいぜい12時間くらいまで。その上、真夜中やとんでもない早朝出発を除いて、現地で有効に時間が過ごせるものと考えると、ハードルは結構高い。

気がついたのだが、一人30万40万する切符でも、長時間飛行機に缶詰にされるものもある。
飛行機の値段っていったいどうなっているんだろう?

安いチケットでは、格安航空会社JETSTARが幅を利かせている。
この間長女と乗ったQantas航空は、安くは取れたが、格安航空会社ではないのだそうだ。
そういえば荷物でお金を取られることも無かったし、しっかりした機内食も出た。
JETSTARの機内食?ののどの乾きそうなパンとケーキの写真を見て、その違いを思い知った。

そして良く出てくるのがeDreamsという旅行会社の名前だった。
このチケットを選ぶなら、eDreamsが扱っていますから、そこから買ってくださいということだ。

eDreamsの評判の悪さは、ネットで見てよくわかっていたつもりだった。
でもまあ、安く行くなら、どこの会社が扱っていても切符は切符でしょ?

ああ、それが悲劇の始まりだった!

この会社のチケットを、最初はパソコンから取ろうとした。
ところがなぜか、受け付けてくれないのだ。最終局面に行く前になぜか表示がグレーになって動かない!!

仕方なく会社が勧めるアプリをダウンロードして、スマホから取る事にした。
九子は最近スマホデビューしたのだ。( ^-^)
このアプリを使って、こんどはeDreamsが扱うツアーだけを表示させる。

ところがここでも似たようなことが起こった。
クレジットカードの番号まで、やっとの思いで書き込んだのに、数分待たされて、「申し訳ありませんがお客様の要請にお答えできません」みたいなメッセージが出る。
この日は朝から、暇な時間はずっとこの作業をくり返していた。朝10時頃から夕方まで。
何百回は大げさだが、何十回はくり返した。

最後の最後でこの要請不可メッセージを受け取ることにもういい加減飽きてきて、夕方に近い頃にはメッセージを確認することなく次々に切符を見つけては要請ボタンを押していたのかもしれない。

そうでなければ、こんなことが起こるはずは無かった!!

そうこうしているうちに気がついた。なんだか夕方になってから、急に全体的に価格が上がったのだ。
えっ?さっきよりみんな5万くらい高くなってるよね?
この値段じゃあ、2都市めぐりの計画は無理だ!
残念けど1都市のみのプランに変えよう!


九子はまたskyscannerに戻って、パソコンから切符を探し始めた。
一都市にしたおかげで5万くらいは安くなった。
しかも取れたのは格安航空のJETSTARじゃなくて、JAL!おお、わが最愛の日本のJALの切符だった。

正確に言うとJALとQANTSASの切符だ。日本からオーストラリアの往復がJALで、オーストラリア国内乗継が往復にそれぞれ一箇所ずつあり、それがQANTASだ。
とちらにしても格安航空ではないから、機内食も期待できるし、荷物に余計なお金はかからない。
その切符を取り扱ってるのが、Gotogateという会社だった。

実はこの会社も、評価の星の数ではそんなに良くは無かったのだが、何しろ数少ないJALが嬉しくて、ここに決めた。

2都市めぐりもよかったけど、予算オーバーじゃあ仕方ない。じっくり1都市見た方がいいよね。
出資元としても助かるし。(^^;;

九子はウキウキしながら、Gotogateからの予約確定メールを確認した。

事件は次の日起こった!

夜お決まりのポケモン探しから戻ってきたM氏が「本当に切符取れてるんだろうなあ?」といぶかしがるので確認した。Gotogateからのメールの下の方に、eDreamsの文字と、JETSTAR、Bookingの文字の付いた3通のメールが来ていたではないか!!!

開いてみておったまげた!
あんなに朝から晩までクリックし続けて取れなかったはずのeDreamsの切符が、どこのクリックでヒットしたのかもさっぱり見当もつかない2都市めぐりの切符が、取れていたというのだ。

目の前真っ暗だった。
要するにダブルブッキング。それも別々の会社でだ。


万事休す!と思った。でも、少しは頭が働いていたのだろう。
即座に、キャンセルの申告をするのはGotogateにしようと思った。
悪名高きeDreamsが、キャンセルに応じてくれる訳がない!!

もちろん悪いのはeDreamsだ!こんなダブルブッキングして下さいとばかりのシステムを作っておいて、忌々しいにも程がある!!!

(知恵袋にも同じような質問してる人が居る。)
時は夜の11時。Gotogateのメールは英語しか受け付けないから、必死になって事の次第を書き込む。
こういう時、あっ!英語だ!と思って怖気づいたらダメです。絶対にお金は返ってこない!
下手な英語でも書けば戻る可能性があるのだから、勇気を出して必死で書きましょう。

そして送信ボタンを押した後の自動入力の言葉が優しかった。
「あなたからのキャンセル要請は承りました。ただ、このメールが即、あなたのキャンセルを約束するものではありません。改めてこちらからメールが届くのをお確かめください。」

なんだかこの会社ならキャンセルに応じてくれそうな気がした。

Gotogateという会社は、ヨーロッパでは評判がいい会社であるとネットのどこかで読んだ。

数日後、九子は自ら、その評判の良さを身にしみて知ることになる。


キャンセルは受理されたのだ!!!
ただし、キャンセル料は日本円で5万5千円。二人分で11万だ。それに加えてなんとか税も取られるから、実際に戻ってくるのは全体の4割くらいか・・。

このキャンセル料の5万5000円だが、多分JALのキャンセル料が4万円(というのが相場らしい。)で、残りが乗り継ぎのQANTASの分と思えば納得が行く。

考えてみたら九子が取った切符が、格安航空会社ではないJALとQANTASの組み合わせだったというのが幸運だったのだと思う。

高い勉強料だったが、何の落ち度も無いGotogateという会社がキャンセルに応じてくれたのは本当に有り難かった。

後からわかったのだが、格安航空会社JETSTARは原則的にいかなるチケットも払い戻し不可と謳っているが、JETSTAR同士のダブルブッキングならばお金の返却に応じているそうだ。
もしかして旅行会社にキャンセル断わられた場合でも、飛行機会社に直接頼むとよい場合もあるかもしれない。

この情報は九子がJETSTARのサポートの日本語サイトでチャットして、そこに出て来た電話番号に電話かけて、言語で日本語を選び、日本人のサポート係に聞いてわかった情報だから間違いない!
ただ、キャンセル料は当然取られるはずだ。

今度九子が海外旅行に行くのはいつかは知らないが(今回余計なことでお金使ったので、まだまだ先だと思うが)
skyscannerに出てきても、eDreamsは絶対使わないぞ!

みなさん、ダブルブッキングにはお気をつけあそばせ!

注:eDreamsの悪口ばかり書いたけど、実際九子はeDreamsに対して何もしていない。キャンセルの申し立てをしたら応じてくれたのかどうかはわからない。
 
  
★このブログを書いてから4ヶ月、平成29年3月時点で、Go to Gate 社から13万円弱の返金がありました。私が払った額が21万円と記憶していますので6割強の返金があったことになります。
私はとても感謝しています。 
 

そういえばこのところ九子はお恥ずかしい事件を立て続けに起こしている。

先日、お葬式に行ってお斎(とき)に着いた。お手洗いに行ったら、トイレのドアを開けた途端にスマホが鳴った。
そうたびたびあることでない事が起こった時に、パニックになって自分でやった事を忘れてしまうのが九子という人間だ。

トイレから戻ってきた時、九子はスマホしか持って居なかった。バッグはてっきり待合室に置いてきたとばかり思っていた。

それが見あたらなかったのだ!

こういう時、九子はついつい疑心暗鬼になる。さっきまで仲良く話していた親戚がひょっとしたらどこかに隠し持っているのではないか?
ありえない!と思いながらも、100%はその人を信じられないような気持ちになる。
会場の人に打ち明けて、その人もいろいろ探して下さったが出てこない。

「お手洗いに行ったのですが・・。」と申告し、係りの人ももう一度見に行ってくれたのだが、結局見つけられなかった。

こんなに探しても無いなんて、誰か泥棒が入り込んで持って行っちゃったのよね。
ママと一緒に買った思い出のバッグだったし、何より禅の師匠からの大切なお数珠がはいっていたのに・・・。

二日後、あきらめかけた頃式場から電話が入った。

「あっ、鞄ありました!!お手洗いのドアにかかっていたのをお客様が見つけてくださいました!」
えっ?そんなところに鞄掛けたっけ???
そこにあったのだから、あなたしか掛ける人は居ないでしょう。(^^;;

その日のうちに九子はM氏に連れてってもらって式場に駆けつけた。
お礼は例によって雲切目薬だ。(かっこいい新サイトです!)( ^-^)


どちらも、慎重な人だったら決してしない失敗だろう。
九子のおっちょこちょいが災いしているのはよくわかる。

だけどなんだか、二つあわせると帳尻が合う気がする。
キャンセル料で損したお金と、鞄と中身が戻ってこなかったとしたら失っていたであろうお金はとたいてい同じくらいだ。
つまり、損した分はちゃんと補ってもらっているのだ。

なんだか計算がおかしくない?と考える目先の利く頭のいい人たちよりも、九子のようないい加減な人間の方が、もしかしたら幸せなのかもしれない。( ^-^)


★ブログ「ママ、時々うつ。坐禅でしあわせ」 頑張って更新中です。是非お読みくださあ~い。(^-^)


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電話にご用心! [<正統、明るいダメ母編>]

九子んとこは一応商売やってるせいか、迷惑電話がしょっちゅうかかってくる。
たいていがマンションやらゴルフ場やらの売買に関するもので、そういうのはたいてい「要りません。」の一言で片付ける。
大体汗水たらさずに、電話一本で商売しようって言う根性がせこい!
一度本当にそう言いかけたが、考えてみればこっちだって汗水たらしてるわけじゃあなし・・。 結局言えずじまいだった。(^^;;

中でも特にゴルフ場の勧誘がしつこい!何度も何度も断わってるのに、性懲りも無くかけて来る。
「うちは売る気も買う気もありませんから、リストから外してください!」と言ったが、それでもまだダメだ。
末端の情報が上に届かずに同じ間違いを何度もしてくるなんて、お先真っ暗な会社だよね!
(九子に言われたくはないだろうが・・。(^^;;)

先日、そんな類の電話がまた一本かかってきた。これもあまた来る電話サービスの乗り換え電話だった。
ところが、こういうのを「魔が差した」というのに違いないのだが、「一ヶ月に千円以上お得になりますよ。今のサービスそのままですよ。」というのに、主婦魂がむくむく頭を持ち上げた。「お得」な話に何より弱い九子である。

気がついた時にはセールスマンが来て(びっくりした事に相手は大阪の会社で、関西弁丸出しだが、あんまり押しの強くなさそうな若い社員だった。)、「今と何ひとつ変わりませんからご安心ください。」と言い、二日後にはN社からS社に乗り換える工事をするという。
「大丈夫です。工事の費用もすべてこちら持ちですから。」

彼は帰り際にプチプチに包んだ箱のようなものを置いて行った。「これを工事の人に渡してください。」

やって来た工事の人はいかにも職人さんという風だった。そしてずいぶん時間をかけて、N社の光電話の装置を外した。ネットも同時に出来る装置だったので、外したらネットが出来なくならないか心配だったが、テーブルテレビ会社の別のアダプターがしっかり接続されていたのを確認して安心した。

ところがその人がこう言ったのだ。「あれ?このもらった機械、電源ランプが付かないよ。おかしいよ、これ。だって振るとからから音がするんだもの。故障品ですね。」
えっ?最初から故障してるなんて、あり得るの?

プチプチに包まれてて全然わからなかったその機械は、ひどく使い古した感のある中古品だった。これじゃあ壊れてるって聞いても全然びっくりしない。

その上、それはISDNの機械だった。「えっ?いつの間にISDNになったの?そんな事一言も言われて無いのに・・。」

S社に電話した。「ひかりをISDNにするなんて、何の説明もありませんでしたよ!その上頂いた機械、壊れてるって工事の人が言うので至急別のと取り変えて下さい。」

S社というのは、聞いてみると結構トラブルの多い会社らしかった。実は工事の人が開口一番「えっ?またS社ですか?」と言ったのだ。

うちの場合は機械そのものが壊れていたのだが、本来工事の人は付け替えのみの担当で、S社は「あとは電話が通じるまでお客様の努力で」というスタンスだった。そのため、機械に弱いお年寄りとかが、困りきって工事の人に頼み込む。工事の人はもともと親方日の丸N社の人だから「電話が通じない」と言われるのに一番弱いので、サービスで個々の設定をやってあげることが続いていたらしい。

一応別の機械が送られることになり、それにしても届くまでどうしようと頭を抱えていたら(もうこの時点でN社の機械は外されたのみならず、契約も打ち切られてしまっていた!)、工事の人がやおら車の中から自前の機械を持ってきて、「お店やっていられるんじゃお困りでしょう。届くまで使っててください。」と言ってくれる。

もう、こんなにN社が有り難いと思ったことは無い!たかが月額千円や二千円の違いで切り替えるんじゃなかったと後悔してももう遅い。

二日後、S社から機械と共に、文書が届いた。何かあった時の相談窓口は、S社よりも先に、機械の製造メーカーのサポート窓口と、NTTの故障係が書いてある!!

何!これ!電話売っておきながら、自分とこじゃ責任取れないってこと?いや、責任取らない主義?

届いた方の機械で、とりあえず回線は復活した・・ように思えた。

あれ? 異変に気がついた。
電話が鳴るとファックスも必ず鳴って、数秒以内に電話に出なければ自動的にファックス受信になってしまう。

その上、ナンバーディスプレイが表示されない!!

ナンバーディスプレイについても事後通告で話があった。セールスマンは「今までと変わらない。ナンバーディスプレイは無料で表示されます。」と言ったのに、表示されるのは携帯電話からの通話のみ。固定電話からの番号も表示するとなれば、月々1800円だと??

ぶち切れた! もう契約解除だ!N社に戻るぞ!

書かれてあったNTTの故障係が丁寧に対応してくれた。別番号へかけ直して相談したところ、もう契約は解除された後なので新契約扱いになり、24000円かかるそうだ!

ナンバーディスプレイ、使ってみるとこれほど有り難い機能は無い。店にお客様が見えたとき、電話が鳴ったら無視は九子のポリシー。それがナンバーディスプレイのおかげで、こちらからかけ直す事が出来るのだから。

う~ん。月々1800円か、今の24000円か。 どっちにしてもうかつにS社にしたのが心底l悔やまれる。

 
ところが九子はやっぱり強運だ!
電話とファックスの混線の相談で電話していたNECの(有り難かったから企業名を書く)サポートの人が、混線の回避の仕方と同様に、ナンバーディスプレイの表示の仕方も教えてくれたのだ!
なるほど!電話会社に頼まなくても、ターミナルアダプタにその機能が付いている機種があったんだ!

S社は本当になんにもしてくれなかったが、数ある中古のISDNのアダプタのうち、その機能つきのアダプタを偶然(これは事実。)送ってくれたことだけは褒めて取らす。

それにしてもSさん 、いろんな人に聞いたけどS社、評判悪いよ。大きくなりすぎて末端まで意向が伝わらないの?
イギリスの電話会社なんか買収してるお金があるのなら、社員教育ちゃんとして、説明責任果たさなくちゃ。
電話会社名乗る以上は、N社と電話機器メーカーにおんぶに抱っこはあんまりじゃないの?

皆様もどうぞお気をつけて。(^^;;




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叶わなかった武勇伝 前編 [<正統、明るいダメ母編>]

少々間が開いたので、もしかしたらウツの心配をして下さった方もおいでになるかもしれないが、どっこい!九子は元気です。( ^-^)
このところ、確定申告の書類整理やら何やら、九子にしたら煩わしい事が重なって、少し忙しくしてました。(ご存知のように九子の忙しい!は、たぶん皆さまにとっては至って日常程度。)

実は煩わしいことばかりではなく、非常に忌々しい事体も生じていたのであります。まったく考えるだけでハラワタが煮えくり返る!


話は1月の末に遡る。

九子の「裏の家」は、かつて若かりし頃に両親が建ててくれ、最初の頃は夕食も家族揃ってここでしていたのだが、子供の数が増えるに従って薬局を兼ねた母屋の方が何かと便利で、ただただ寝に帰るだけの家になっていた。

それから後もさほど使われず、特に両親が亡くなってからは九子とM氏の住まいは専ら母屋となり、たまに子供たちが友人を連れてきて一晩か二晩過ごすことはあっても、風呂場も台所もほとんど使われることは無かった。

九子はごくたまにその家の台所にある冷蔵庫に、入りきらない冷凍食品などを出し入れしに行っていた。と言っても、せいぜい一ヶ月に一度あるかないか・・・位のもんである。

1月の末も末、いつものように冷蔵庫に用事があって裏の家のドアを開けた九子はのけぞった!
なんと!床一面が水浸し。それがかろうじて玄関マットが身を挺してそれ以上水が外に流れるのを防いでいた。

原因は一本の蛇口。それも、洗濯機に給水するためだけに取り付けられた蛇口がほとんど全開になっていて、それはそれは勢いよく水が流れていた。(洗濯機はすでに取り外し済み)

さっき言った玄関マットのところで水が止まってしまっていたというのが、身を挺してくれた玄関マットには悪いが、有難迷惑な話だったのだ!

普通あの勢いで水が流れていれば、早晩玄関のドアを越えて表の通りに溢れ、九子が気づかないまでも隣の八百屋のおじさんが必ず気づいて九子に連絡してくれたはずだった。

ところが幸か不幸か(絶対に不幸だ!)、蛇口の直下には排水口があって、水のほとんどはただただ何の仕事もしないまま(九子みたい(^^;;)、排水口に取り込まれてしまっていたのだ。
それを超えた分の水だけが、玄関マットの助けもあり、床に平衡を保って留まっていたということらしい。

九子は急いで蛇口を閉めた。いや、閉めようとした。
だけど、あと三分の一くらいのところで蛇口が九子の力では回らなくなり、水はまだ出たままだ。

仕方が無いので元栓を締めにかかった。
雪が積もって氷になってる下に蓋がある。何時もの九子なら蓋が凍って動かない時点で開けるのはとっくに諦めてるところだが、非常事態ゆえ、裏の家にあった工具箱から重い釘抜きみたいなものを取り出し、凍っている蓋にお湯をかけて溶かし、蓋の穴に釘抜きをねじ込んでなんとか開けることに成功した。
元栓自体は九子でも割合簡単に締まった。


九子は3日ほど前に母屋の水道が凍り、水が出なくなったのを直してくれた水道やさんを呼ぼうとした。
その時九子は考えた。
「いや、待てよ!蛇口が全開になっていて水が出たのは理屈上至極当たり前のことだ。水道やさんが来てくれたって、水も普通に出るし、今現在は止まっている訳だから、してもらうことは何も無い。来てもらうのだってタダじゃないんだから・・。」

そして話だけでも聞いてもらおうと水道やさんの会社に電話したら、恐ろしいことを言われた。

「あ~、そういう場合はねえ、お金は戻ってこない可能性が高いです。もしも水道管が漏れていて工事会社が修理したと言う証明があれば、漏れた分の水の代金は戻ってくるんですけどねえ・・。」

一週間後くらいに、メーターの検針の人が来てこう言った。

「すみません。水、どうされましたか?いつもよりかなり多いんですが・・。」

どうされましたなんて話じゃないわよ!と思いながら、九子は一部始終を話した。

「ああ、と言うことは、漏水ではないんですね。蛇口から出てるんですね。すると大変申し訳ないんですが、お客様にご負担していただく事になります。たぶん4万から5万くらいの金額になってしまうと思うのですが・・。」


九子は頭がくらくらした。
え~っ!だっていつも基本料金くらいしか使わないのに、その軽く10倍だ! 1、2万なら仕方ないと思えるけど、5万円なんて!!!
結局正式な請求金額は51000円位。


なんてったって九子が一番許せないもの、それは理不尽なことだ!
普段は温厚と思われてる九子が、満月の夜の狼男のごとく豹変する(^^;;のは、いつもそんな目に遭った時だ。

もしかしたら曽祖父、祖父、父と流れているはずの政治家の血筋なのか、躁病の無い軽症躁うつ病のせいなのか、単なるAB型の二面性なのか良くわからないが、九子はその時密かに長野市役所水道局営業課に乗り込んでいく計画を心の中で立てていた。

今となっては「妄想」に終わってしまった事になるが、確かにその時九子は、市役所で課長を呼び出し、これは不可抗力であり、漏水が知らない間に起こると同じように、九子が与(あずか)り知らない間に起きた事故なのだと主張し、誰がいったい普段は不要の蛇口を全開にするだろうか、全開にしてそのままその場を離れるだろうか?いや、あり得ない!

もしも誰かのいたずらで故意に蛇口、あるいは元栓を回した人間がいる場合であっても、こちらが負担しなければならないものなのか?等々

考え付くありとあらゆる可能性を駆使してなんとか相手を説得し、たぶん結局はこちらが払わなければならない場合であっても、きっといつでも市役所の奥のほうに居て書類にハンコを突いてるだけで外にも出ないような課長相手に一矢を報いるべく、九子はこう言ってるはずだった。

「あなたねえ、5万円稼ぐってどんなに大変かわかる?四月から消費税が8%になるけど、5万円って100万円売り上げてやっと出て来る金額よ!だからわからせてあげる。この場で5万円、現金であなたが立替えて!そうしたら、集金の度に集金の人に1万円ずつ返してあげる。2ヶ月に一度の集金なら10ヶ月で返せるわ。利息はマケといてよね。」

そして捨て台詞はこれだ。「九子家の女を甘く見ないでね。市長さんに聞いてごらん。彼が一番九子家の女の怖さを知ってるはずだから・・!」(何しろ市長夫人は九子のハトコで、九子一族の中で一番威勢のよい女性なのだから(^^;;)

仕上げは今日のこの日記。タイトルは「九子の武勇伝~長野市水道局営業課にもの申す~」になるはずだった!!(^^;;


オオ、怖ー!

ところが、実際にはそうはならなかった。

理由の一つは九子の健康問題。

幸か不幸か(今回はきっと幸なのだと思う。)、ここ一年ほどで顕在化した母譲りの甲状腺疾患で、症状は良くなっているのに急に腫れがひどくなり、精密検査を薦められてしまった。
精密検査すなわちガンの疑い。甲状腺のガンはほとんどが良性とわかってはいても、気持ちのいいものではない。

心配事が起こると途端に他のことなどどうでも良くなる九子のことだ。市役所に乗り込んでく話など、考えるだけでエネルギーの無駄使いという気がしてきた。「今そんな事に神経すり減らしてる時じゃないわ!」

でもお陰様で、専門医は「ああ、これは普通の腫れの範囲内。心配ありませんよ。」とあっさり言ってくれた。


元気になると、やっぱり気懸かりな市役所行き!(^^;;

まあ、その前に一度電話でもかけてみますか・・。


「必ず責任を取って下さる方に繋いでくださいね!」という九子の電話に取り継がれて出て来たのは、K課長だった。
声の印象は極めて穏やかで、誠実な感じ。

う~ん。実はこういう人が一番やりにくい!

相手が高飛車なほど、こちらも元気が出ると言うものなのだ。(^^;;

「一度うちに見に来て頂く訳には行きませんか?」という九子。まさか課長さんがこんな電話の一人一人んとこに出て来るはずが無いと思っていると、「わかりました!これから伺います!」
という返事。

えっ?来てくれちゃうの?あらまっ!じゃあ、九子が乗り込んでく必要がなくなっちゃうよ。(^^;;


果たして!玄関に顔を出したのはK課長と新人らしき白いマスクの彼。あら!二人も?
それに、K課長って、年の頃なら40前後。九子好みのイケメンじゃないの!((^^;;)


え~、まだお話は続くのですが、長くなりますので今回はこの辺で・・。


次回に続く


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