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徳永英明・・vocalist [<九子の読書ドラマ映画音楽日記>]


徳永英明を知ったのは、だいぶ昔だ。



たぶん駆け出しの頃田舎町の長野市なんかでコンサートを開いたと見えて、ポスターが張られていたのを記憶している。

なにせイケメンだった。この九子が見逃す手はない。(^^;;



ところが彼の声を聞いたのは最近のことなのだ。

たしか中居くんが出てた番組で、テレビ人間のM子によるとHEYHEYHEYだそうだが、ちょっと歌ってみてと言われて歌った声が、えも言えず魅惑的だった。 (注*「うたばん」という番組だったらしいです。m(_ _)m)



もちろん「壊れかけのラジオ」とか彼のオリジナル曲もたくさんあるのだが、その時歌ったのは女性歌手のヒット曲のいわゆる「カバー」だった。



カバーというのはほとんどが過去にヒットした名曲だ。名曲ばかりを集める訳だから、それなりに「おいしい」商品なのかもしれない。



しかし反面、オリジナル曲の魅力を皆がこぞって知っているのだから、生半可な事では売れない。



この番組がたぶんきっかけのひとつになって、徳永英明はブレイクした。



vocalistはアルバム1から3までで3百万枚に迫る勢いだと言う。

恐るべし! 徳永英明。



これを言ったら見も蓋もないのだけれど、彼の歌の魅力は、何よりその天性の声質の魅力だと思う。

(もちろん努力家の彼が、とことん極め尽くして歌っているには違いないのだけれど・・。)



きれいな顔としゃべる時のかすれ声の落差。そして、歌う声の女性的というよりは中性的な妖しさ。

徳永英明の魅力は、落差の魅力かもしれない。



九子が最初にはまったのは「シルエットロマンス」だった。

来生(きすぎ)えつこの作詞に弟の来生たかおの作曲。大橋純子の大ヒット曲だ。



なぜかこの歌を聞くと、森 瑤子さんの恋愛小説を思い出す。



「あなたのくちびる首すじかすめ

 私の声もかすれてた

 無意識にイヤリング

 気づいたらはずしてた

 重なり合うシルエット」



わずか5行ですべてを語り尽くす。ぞくっとするほどうまい詞だ。



そこに来生たかおの切ない曲が乗っかり、徳永英明の妖艶な声がつむぐ。



徳永英明は女性の心で女性の気持ちを歌っているはずだ。

でも九子の心の中で、彼は女性の首すじにくちびるをかすめて何事かささやくイケメン男の役まわりだ。



えっ?九子さんってヤラシイのねえって?

いえいえ、ヤラしいのは徳永英明さんですって。(^^;;



でもこう言う時、彼の落差は生きてくる。



例えば男性で高いきれいな声というと、さだまさしだってそうだ。

むしろ声の美しさから言ったら、透明なさださんの声の方が上かもしれない。



だけど彼は男と女のなまめかしい恋愛の歌など歌わないし、あんまりしゃべりが過ぎて謎がないし、残念なことにイケメンではないのだ。(^^;;





一番人気があると言われるvocalist3のジャケットで、徳永英明は優しい顔をしゃきっとした紺のスーツに埋めているが、血管の浮き出た節くれだった手は、彼が男であるという事実を否応なく見せつける。



または彼の公式ブログに垣間見える素顔の彼は、妻子ある中年男である。

彼は自分の男の部分を隠そうとはしない。いや、むしろ男を主張する。



そしてその彼が歌う声は、女性よりも雄弁に女性の気持ちを奏でる。





九子は車の中でvocalistを聴くのが好きだ。

ガソリンの高騰に伴って極力車は使わないようにしているのだが、わがままM子はそんなこと一切おかまいなしに「ママあ、今日雨降ってきたから(学校まで)迎えに来てえ。」とか、しょっちゅう電話をかけてくる。

(子供も末っ子ともなると、親も年をとってついつい甘くなる。(^^;;)



もちろん校門に着くわずか手前まで、シルエットロマンスをリピートさせて大音量で聴くのが九子流であるのだが(^^;;、さすがに校則の厳しい私立高校の中で同じ事をする勇気がないし、娘の手前カッコ悪いので、学校が見える直前でリピートをはずして音量も下げる。



結果娘が最初に聴くのは、「シルエットロマンス」の次の「Love Love Love」と決まっている。

「あれっ?またこの曲?」

(そりゃあそうよ。(^^;;)



「この前の曲、シルエットロマンスだっけ?いい曲なのに・・。」



九子はそんな曲知りませんわと言わんばかりに話を「Love Love Love」の方に無理やり持っていく。



「この曲作った人知ってるでしょ?ドリカムの・・。」

「あっ、吉田さんだっけ?」

「そう。彼女、ご主人を亡くしたばっかりなの。こんなに好きだった人と一緒になって幸せの絶頂だったのにね。癌だったんだって。そう思って聞くと、なんだか泣けるよね。」

と、九子はこともなげに語る。



心の中では「いくら5人兄弟の末っ子で耳年増のM子であろうとも、君がシルエットロマンスを語るのは10年早い!」と舌打ちしながら・・・。(^^;;



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コメント 4

eiko

[ごぶさたぁー♪]
山の写真の編集がたくさんあって、仕事もあって
何かと個人的にも忙しくて....と言い訳です^^

徳永英明さんの中性的な声は、気持ちがリラックスしますよね。
シルエットロマンスは、タイトルもいい感じです。

<img src='/image/hammy/m001.gif'>
by eiko (2008-06-02 13:41) 

九子

[eikoさん!( ^-^)]
いえいえ。いつもお出で頂き、心より御礼申し上げます。m(_ _)m

eikoさんのお忙しいっていうのは、私の「忙しい気がしてる」のとは大違いで、とことん忙しいのだと思います。
お付き合いも広いし、大変よねえ。

あっ、eikoさんも徳永英明ファンなのね。

>シルエットロマンスは、タイトルもいい感じです。

今回歌詞をじっくり読んでようやくタイトルの意味が良くわかりました。

大人の世界なんだよねえ。(^^;;
by 九子 (2008-06-02 22:27) 

ケロ

[昔、好きでした。]
私は、徳永英明が流行っていた頃、よく聞いていました。
カラオケで歌ったりもしてたなぁ。

カバー曲も聞いてみたけれど、私はオリジナル曲の方が好きです。
そのへんはもう、それぞれの好みの問題ですけどね♪
でも、徳永さんが自分で作った曲も、いいものですよー。

九子さんは、徳永英明の顔がお好みなのね♪
私は、同じ時期に流行ってた米米CLUBのカールスモーキー石井の顔が、大好きでした。
米米は、ファンクラブにも入ってたんだー。
by ケロ (2008-06-03 16:43) 

九子

[ケロさん!( ^-^)]
>でも、徳永さんが自分で作った曲も、いいものですよー。

そうなんですってね。一度「壊れかけのラジオ」以外も聞いてみたいと思ってます。

>九子さんは、徳永英明の顔がお好みなのね♪

言われてみると、その一言に尽きる・・。(^^;;

カールスモーキー石井さんもイケメンですね。最初見た時の鮮烈な印象は忘れられません。

でもみんな、なんだかんだ言いながらイケメン好みなのかしらね。
( ^-^)
by 九子 (2008-06-03 20:30) 

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