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制服の話 [<薬のこと、ダメ薬剤師のこと、家のこと>]


つい先日、バリ島で日本人女性が悲惨な事件に巻き込まれて殺害された。いかにも平和そのものに見えるリゾート地にも危険が潜んでいると言う事だ。



彼女は警官の服装を着た男に呼び出されて連れて行かれたのだという。



テレビのインタビューで巷の日本人女性が「私も警官の格好した人から呼び出されたら、同じようについて行ってしまうと思う。警察って言われたら信用しちゃう。怖いですよねえ。」と答えていたが、その危険性は誰にもあるに違いない。



被害女性が騙された警官の制服だが、地元の人が見たら違いがわかったのだろうか?



日本人は平和な国に住んでいるから騙されやすいとよく言われる。英語で言うところのナイーブだ。

英語のnaiveナイーブは「繊細」ではなくて「騙されやすいバカな奴」という意味合いを含んでいる。



騙されるのは日本人ばかりかと思えばそうでもないらしいというのをこないだまたテレビでやっていた。

(九子さんって、どんだけテレビ見てるの?(^^;;)



ヨーロッパを舞台に熟年以上の女性富豪を狙った詐欺師の話だった。



最初は八十歳代の富豪の未亡人に言葉巧みに近づき、ダンディーな身なりと洗練された会話で淡い恋心を誘い、スイスの金融マンを巧みに装って信用させる。その時は深入りせず、しばらく経ってから悲痛な声で電話をかけ、マフィアがらみの交通事故に巻き込まれて窮地に陥っていると同情を買う。そして騙し取ったお金が5億円だそうだ。



次の相手はもう少し若い五十代のドイツの富豪経営者で、同じ手法で近づき8億円を騙し取ったが、更に17億円を騙し取ろうとして警察に通報されて御用となった。



彼の場合は「制服」とは言えないかもしれないが、いかにも高そうな洋服やかっちりしたスーツケース、そして事前につかんでおいたターゲットの趣向に合せた会話でいかにも敏腕で品の良い金融マンを装った訳だから、計算し尽くされた完璧な「それらしさ」だったと言えよう。





そもそも制服というのはいったい何のために誰がどうして作ったのだろうか?



っていう訳で、ネット検索をかけて見た。

「最初 制服」う~ん、あんまりそれらしいのが出てこない。

仕方が無いから「制服」だけで入れると・・・・。

エロ画像ばっかり。(^^;;



ネットが頼りにならないので仕方なく悪い頭で考えてみる。



それはたぶんかなり古い時代。戦争が起きて、見方と敵を識別するために作られたのではなかろうか?

・・・・なんて事はまあ誰でも思いつくよね。(^^;;



敵と味方というのは一番原始的な組織の構造だと思うが、とにかく攻撃すべき人間と守るべき人間を区別する目安というのが必要で、たぶんそれは最初は旗やのぼりであったものが、だんだん進化して来たと思われる。



ウィキペディアには制服の目的は「組織内部の人間と組織外部の人間、組織内の序列・職能・所属などを明確に区別できるようにすることである。また、同じ制服を着ている者同士の連帯感を強めたり、自尊心や規律あるいは忠誠心を高める効果が期待される場合もある。」とある。



そう言えばいつだったかニセ医者が逮捕された。

彼は医師免許を持たぬまま内科の医者として診療所に勤務して診察や投薬をしていたが、誰も彼が医者ではないなどと疑う者はなく、優しくて丁寧な先生だと評判が高かったのだという。



彼がニセ医者になった理由は良くわからないが、お金のためだけならもっと簡単に、それこそ警備員や警察の振りをして銀行の現金輸送車でも狙った方が手っ取り早かったに違いない。



医者というのはリスクが高すぎる。今の世の中患者さんは昔ほど優しく無いから、誤診で訴えられたり、そこまで行かなくても「あの先生ヤブ医者よ~。」などと言う噂が良く立たなかったものだ。

周りのお医者さんや看護師さんが気が付かなかったというのも変だ。



よほど医者になりたくて、それなりに勉強していたに違いない。

刑期が終ったら、本当の医者をめざしてもらいたいもんだ。(^^;;



Dr.林こと林公一先生に言わせると、ニセ医者になるなら精神科医になるのがよいそうだ。 第一金がかからない。診察といっても要するに話を聞くのがほとんどだから、診察室に机と椅子がひとつあればいい。内科だったら聴診器が必須だが、精神科の場合は不要だし、時によっては医者の「制服」である白衣も着ないほうがいい時もあるんだそうだ。



患者が求めるものは薬かカウンセリングかのどちらかだから、目の前の患者がそのどちらを希望しているのか素早く見抜く。

若干の薬の知識は不可欠だが、病名をつける時は必ず「自律神経失調症」にする。

ちなみに自律神経失調症という病名は今の日本に存在しないはずなのだが、こう言われて納得する人は数知れずだ。



その後「あなたがニセ患者になるなら・・」「あなたが本当の患者なら・・」と続き、現役の精神科医林公一先生の皮肉な観察眼の鋭さに唸らされる事必至だ。

「ココロの薬」とつきあう本―安定剤飲みますか?仕事やめますか? (別冊宝島 (432))の画像「ココロの薬」とつきあう本。林先生の文章はたった10ページほどだが、世の中にうつ病がやっと認知され始めた10年前のこれは面白本である。





ところで薬剤師の「制服」と言ったら・・・。なぜかお医者さんと同じ白衣なんである。

九子はこれが嫌でねえ。(^^;;



大学時代、実習の時間と言えば必ずこれを着せられた。

毎年、時期になると午後の時間はほとんど実習に明け暮れて、午後なんてもんじゃない、うまく出来なければ夜になる事も当たり前だった。(子供達に聞くと現在は遅くとも6時頃までには必ず終るようになったらしいが・・。)



九子は元気な時だって手を動かすのが苦手である。最初にもらう実習の手引き書を見てすぐに開始する回りの優秀な人々を尻目に、九子はあっちをうろうろ、こっちをうろうろ、周囲に眼をやって、まずは人と同じ事を同じようにしようとする。



ところがそれが出来ない!

当たり前だ!小学校5年生までコートを着るのに突っ立ったままのかかし状態で、出来すぎ母に着せてもらっていたこの九子に、手を動かせという方が無理なんである。



出来ないのは手が不器用なためばかりではなかった。とにかく実習なんていう代物が嫌で嫌でたまらなかったのだ。

少しでも興味が持てればまた結果は違っていたかもしれない。



所詮文系頭の薬局の一人娘が、親の言うなりに薬大に入っただけの話だから、まわりの、少なくとも自分の意志で薬剤師を志して来た人々にはどうやっても勝てない訳だ。



そして冬になるとウツも手伝って最悪の気分の中で白衣に手を通す。

ちなみにそのどうしようもない気分の悪さがウツ病であったと言う事に九子が気づくのはそれから後二十年もたってからであったが・・。



そう。白衣は九子にとってトラウマでこそあれ、他の何の感慨も抱かせない薬剤師の「制服」なのだ。



ところが世の薬剤師さんはほとんどと言っていいほど白衣を着ている。

薬剤師会も昨今、白衣を着て名札を付けるようにやかましく言ってくる。



そりゃあ処方箋調剤をする時は、いくらなんでもこの九子だって白衣を着るよ。

普段着の人間が調剤室で調剤していたらいかにも怪しいだろう。(^^;;



ところが、笠原十兵衛薬局には、幸か不幸か、(幸に決まってる!(^^;;)処方箋がそんなに来ないのよネエ。

来て下さるお客様の9割は雲切目薬のお客様だから、たまに処方箋だったりするとびっくりしたりする。(^^;;



この間、いかにうちに処方箋が来ないかを実感させられる出来事が起こった。



彼女は某問屋さんのMR(医療情報担当者)さんである。それでもこれでも毎週2回くらいは薬を届けに来てくれる。彼女がうちの担当になってから、もうかれこれ2年以上は経つと思う。



その彼女に言われたのだ。たまたまその時九子は調剤中で白衣を着ていた。



「先生!」と彼女は言う。九子の事らしいが、彼女に先生と言われるような薬の知識を九子が持っているはずがない。でもギョーカイの慣わしでそう呼ばれるものらしい。



もう少し若いころは「先生と呼ばないで。」と一々断っていたが、断るのも面倒くさいのでもう今は「はい。」と返事をしいている。彼女より先に生まれた事は事実であるからだ。(^^;;



「先生が白衣着てる!初めて見ました!」



ああ、白衣はやっぱりトラウマだ。

(^^;;(^^;;


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イエローポスト

[一張羅]
制服といえがきりりと引き締まった感じがします。最近のオマワリさんの制服のデザインは気に入らない。とくにシャッポのような帽子が・・。
 学生時代には、衣服といえば学生服でこれしか持っていなかった。生地の良し悪しはあっても、それは気にならない。逆に破れ帽子とか汚い格好に凝っていた。学生服は貧乏も金持ちもほとんど差がない服装でした。上着の襟にはセルロイドの白いカラーをつけて、襟の乱れ防止と洗濯回数を減らすためだったのでしょう。
それとわざと汚い格好をするものの、ズボンプレッサーのない時代で、アイロンの手間省きで、一方ズボンは布団のしたに新聞をしき、寝押しと称して折り目をつけていたが、畳の編目がついたり、寝像の悪さで、歪んだ折り目がついて、折角の努力が無駄になったり。貧乏節約と平等の象徴の時代もありました。
by イエローポスト (2009-10-19 11:48) 

九子

[イエローポストさん!( ^-^)]
>学生服は貧乏も金持ちもほとんど差がない服装でした。上着の襟にはセルロイドの白いカラーをつけて、襟の乱れ防止と洗濯回数を減らすためだったのでしょう。

ああ、学生服。子供達の中学や息子達の高校のかつての制服でしたが、かなり薄く軽く作られているみたいだったし、仰るとおりの首の白いカラーは特に高校では無かったような気がします。

黒い生地がなぜかてかてか光るのが気になったのですが、昔はきっとそんなことお構いなしで、でも布団の下で寝おしをしたり、それなりに気を遣っていらっしゃったんでしょうね。( ^-^)

現代では制服は子供達にあんまり人気がありませんね。自由な私服の学校の方が好まれるようです。

これもみな、世の中が自由で平和になった証拠でしょうか?
でも自分が幸せだと思ってる子が少ないみたいで悲しいですよね。
by 九子 (2009-10-19 17:28) 

eiko

[白衣は好きです]
私の友は、やや肥満傾向でして彼女は
『白衣で体型が隠れるから便利』と喜んで着てますヨ。(^^;
白衣を着ると締まった顔になるのも面白いです。笑


それから、海外で起きたニセ警官の呼びだしですけどね....
なぜに、誰かに声をかけなかったのかな???

海外では、ガイドから警察官でも信用をしないように!!
といつも注意されている私にすれば、一人ででかけることが
考えられません。 

ナイーブ=”繊細」ではなくて「騙されやすいバカな奴」という意味合いを含んでいる。” これは面白いと辞書で調べたら 
ありましたよ。 『世間知らずの.......』この点・点がバカな奴
なんでしょうね~ 笑
by eiko (2009-10-19 20:53) 

九子

[eikoさん!( ^-^)]
>私の友は、やや肥満傾向でして彼女は
『白衣で体型が隠れるから便利』と喜んで着てますヨ。(^^;
白衣を着ると締まった顔になるのも面白いです。笑


なるほど!そういう効用もあるのですね。( ^-^)
でも引き締まるのかなあ?(^^;;

>海外では、ガイドから警察官でも信用をしないように!!
といつも注意されている私にすれば、一人ででかけることが
考えられません。 

さすが!海外通のeikoさん!
そうなんですか!警官まで信じられない国も結構あるんですね。

本当にeikoさんみたいなお友達が一緒だったら彼女も事件に遭う事無く無事に過ごせたのにね。

海外に行く時には、情報を得てから行くってすごく大切ですね。
私もいつかまたどこかへ行く機会があったらせいぜい気をつけなくっちゃ!ナイーブさでは誰にも負けないので・・。(^^;;
by 九子 (2009-10-19 22:42) 

三ねんせい

[制服]
身分証明書的な意味がありますよね,例えば駅で駅員さんを見つける手掛かりは制服.
ふつう制服だけで駅員さんとかお巡りさんとか判断して,証明書見せてくれとまでは言わないですよねえ.外国に行くときはよほど用心しないといけないんですね.

白衣トラウマですか.仰るとおり調剤するときは着てて欲しいです.これも身分証明書みたいなものですよね.
汽車に乗ってて,平服の人から「切符拝見します」って言われたらたじろぎます.

私は制服によい思い出も悪い思い出もないんですが,制服によい思い出を持ってる人もいます.高校のセーラー服を未だに大切に持ってるアラフォー女性を知ってます.
by 三ねんせい (2009-10-20 02:28) 

九子

[三ねんせいさん!( ^-^)]
>身分証明書的な意味がありますよね,例えば駅で駅員さんを見つける手掛かりは制服.

なるほど!確かに身分証明書と同じ効果ですよね。逆にだからこそ、それを悪用して人を騙す人がいるんですね。

>仰るとおり調剤するときは着てて欲しいです.

はい!我が家では昔から白衣は調剤室にかかってて、調剤の時は、(だけは!(^^;;)着る習慣になってます。
本当はずっと着てなきゃいけないらしいのですが、目薬屋にはどうも馴染まなくて・・。(^^;;

>高校のセーラー服を未だに大切に持ってるアラフォー女性を知ってます.

高校の制服って特別なんですよね。私のはさすがに母が処分してると思いますが、子供達のはなかなか処分出来ずにまだ取ってあります。なんか彼らの青春が詰まってるような気がして・・。

私服校だったらそんなこと思いもしないのでしょうが・・。
by 九子 (2009-10-20 17:01) 

あずーる

[制服って誰でもだまされますよね~]
よくドラマとかで目撃者とかいうけど、
普通のときは他人のことそれほど覚えてなくて
思い込みみたいなものがありますよね。

私なんて健忘症がひどくて、
いろんなものの場所がわかりません;;

ナイーブの英語の意味はあんまり良くないと
知ったときには驚きました。
日本では「うぶな」みたいな感じでつかわわれいるような気がします。まぁ、うぶな人は考えが浅いともとれますが。

>同じ制服を着ている者同士の連帯感を強めたり、自尊心や規律あるいは忠誠心を高める効果が期待される場合もある。

これはいえているかも。
米国の公立高校が日本にまねて制服を導入したところ、教育効果があがっているというニュースをみたことがあります。

でも、制服って着るもの考えなくてもいいけど、
しょっちゅう洗えないし、私のころは服装検査なんてあって最悪でした。
by あずーる (2009-10-20 17:12) 

九子

[あずーるさん!( ^-^)]
>よくドラマとかで目撃者とかいうけど、
普通のときは他人のことそれほど覚えてなくて
思い込みみたいなものがありますよね。

あっ、これすごく危ないらしいです!
最初は正しく覚えてるのに、いろんな人からいろんな事いわれてるうちに、全然違う記憶に摩り替わっちゃうんだって!
もっとも九子は全くといっていいほど覚えて無いので関係ないけど・・・。(^^;;


>いろんなものの場所がわかりません;;

私も全くわかりません!たぶんあずーるさんよりかなりのハイレベルで。(^^;;


>米国の公立高校が日本にまねて制服を導入したところ、教育効果があがっているというニュースをみたことがあります。

なるほどねえ。だから上に立つ側にすると管理しやすいんだねえ。
アメリカに制服ってそぐわない感じ・・。

>しょっちゅう洗えないし、私のころは服装検査なんてあって最悪でした。

服装検査はどこにもあるんですね。特に男の子たちからは評判悪かったなあ・・。
でも過ぎてみればいい思い出かもねえ。( ^-^)
by 九子 (2009-10-21 00:00) 

あずーる

[白衣の九子さん・・・]
ちょっとコメント忘れたので追記です。

九子さんは、トラウマだというけど、
子どものころの保健室の白衣の先生は
ほっとする存在でした。

研究者の先生のうすよごれた白衣姿は
目に当てられませんが・・・
by あずーる (2009-10-23 14:46) 

九子

[あずーるさん!( ^-^)]
>子どものころの保健室の白衣の先生は
ほっとする存在でした。

たしかにい~。

考えてみるとあずーるさん、私、人が白衣を着るのを見るのは全然いいのよ。自分が着るのがトラウマなんだよね、きっと。(^^;;
by 九子 (2009-10-23 21:26) 

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