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桜と別れ [<坐禅、仏教、お寺の話>]

もうすぐ桜が咲く。

長野の善光寺の東隣にある城山(じょうやま)公園には、もう馴染みの花見小屋が去年と寸分違わぬ場所を占め、古びたちょうちんをいくつも並べて、誰よりも花の咲くのを心待ちにしている。

桜の歌には名曲が多い。タイトルに「サクラ」が含まれるものだけでも、コブクロの「桜」、河口恭吾の「桜」、森山直太朗の「さくら」、ケツメイシの「さくら」、いきものがかりの「桜」、福山雅治の「桜坂」などなど。

サクラはつかないけれど、Orange Rangeの「花」も、九子は大好きだ。

こんなにいっぱい名曲があるのだから、これ以上はもう出ないだろうと思っていると、またポツリポツリと毎年のように新しい桜ソングが出る。

季節が卒業入学の春だからだろうか、それともはかない桜の命を、短い恋の思い出に重ね合わせるからだろうか。

たぶん日本人のDNAに深く刻まれているだろう桜好きは、桜が「美しい別れ」の記憶と隣り合わせにあるからのように思う。

一斉に散るからよくわかんなくなっちゃうけど、桜は5枚の花びらが1まい1まい別々に散るんだよね。つるんでなんか居ないんだ!
もしかしたら群れたがりやの日本人には、そんな姿も好ましかったのかもね。(^^;;


最初に書いたコブクロの「桜」は、歌詞を読んでから九子の中の一番のお気に入りになった。

追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは いつまでも変わることのない 
無くさないで君の中で咲く・・love

最後の 咲く・・love が「サク・ラ」にかかってる。

今、切ない片思いをしてる人は、この歌で報われるんじゃないかな?( ^-^)

言われてみると、なるほど!
追いかけるだけの悲しみほど、強く清らかな悲しみはないよね。
誰にも言わずに、ひっそりと心に秘めた恋。
その人がとても美しく見える。

言っとくけど間違ってもストーカーみたいになったりしないように・・!(^^;;


Orange Range に至っては、あの若さでよくここまで哲学的、宗教的な詞が書けたものだと感心してしまう。

あれをラップにしないで、そう、「千の風になって」みたいに秋川さんがソプラノでゆっくり歌ったりしたら、また別の年代層にも受け入れられそうな・・・。(^^;;


ちなみに外国の別れの歌を何曲か探して見たけれど、歌詞を読む限り、日本人のように花の散り方や、春の芽吹きに人生を重ねるという感覚は見受けられないようだ。
やはり日本人独特の感性なんだろうか?

あくまでも九子の趣味で、比較のために、Backstreet Boysのこの歌を聴いてみて! 九子の中でBackstreet boysは洋楽のExile。(^^;;


和訳

 ね?太陽とかはたまに出てくるけど、あくまでも背景に過ぎず、自分になぞらえてはいないでしょ?
どこまでもYou とIだけの世界なんだね。

九子はちょっと安心したんだけど、洋楽の世界でも男は弱っちくなってるのねえ。(^^;;(少しスクロールすると出てきます。)

別れの歌がなぜ美しいのか?

九子が思うに、恋人との別れは、誰の心の中にも、常に一つの情景として、いわば美しい一枚の絵として、留まり続けているからだと思う。

もしもその恋人と、思いが遂げられて結ばれたとしよう。
その瞬間に、二人の行為は壁に飾るべき「一枚の絵」ではなくて、生活と言う名の、混沌として流動するただの日常に変わってしまう。

決して動くことの無い、いわば裏切ることの無い「一枚の絵」として、恋人の心の中に生き続けた方がいいのか、それとも恋人の心を独占して恋の勝利者になるのがいいのか、まあ、普通には後者だとは思うけど、考えどころだよねえ。( ^-^)


別れの歌を探していて、びっくりすることがあった。
少なくともタイトルに「別れ」という文字がつく歌は、二、三十年前の「演歌」というジャンルがほとんどで、現代の曲の中では数えるほどしか探せなかった。

考えてみると今の曲のタイトルはカタカナや英語ばかりだからねえ。
それもそうだけれど、「別れ」という言葉が持つ否定的な印象を若者たちは毛嫌いするのだろうか?


九子が若かりし頃の名曲「別れの朝」を、さっきyoutubeから引っ張り出して聴いた。

高橋真梨子のボーカルはさすがに迫力がある。
歌詞は なかにし礼で、繰り返しが多いのでほとんど一番の歌詞しかないような短いものだ。

 

あの頃は繰り返し聴いていたが、今聴いたら「あれ?」と思うことがあった。

別れの朝二人は、冷めた紅茶を飲み干し、さよならの口づけを笑いながら交わして、駅につづく小径を何も言わず歩くのだ。

さよならは言わないで、涙をさそうから。この指にもふれないで、心が乱れるから。

そして汽車は出て行き、あなたはちぎれるように私に手を振り、私はあなたのその目をじっと見ていた・・というのが歌詞のあらかただ。

女は男に手を触れられるだけで心が乱れ、男は女に汽車の窓からちぎれるように手を振り続ける。
こんなにお互い、未練たらたらなのに、なんで別れるの?

あっ、そうか!もしかしたらこの歌は、別れとは言いつつも、彼が短期出張かなんかで出かける時の歌?(^^;;

別れに伴うはずの悲壮感っていうの?ちょっと希薄な気がする。
お互いにまだ気持ちに余裕があるよね。

別れって言うのは、もっとひりひりするものじゃないのかな?
まあ、そんなに多くの別れを経験した訳じゃない九子に言えたセリフじゃないんだけれど・・。(^^;;

 

日本人が割合淡白で、別れに関してもきれいな身の引き方を身上にしているように思えるのは、やっぱり桜の散り際を美しいと感じる美意識だからなのかもしれない。

咲いても美しい、散っても美しいと感じるのは、桜がそういう稀有な花であるからという事ばかりではなく、「負けるが勝ち」とか、判官贔屓(はんがんびいき)とか言われた、弱者に対する日本人の優しい気持ちと無関係ではないのかもしれない。

そしてその根底にあるものは、「散る桜、残る桜も、散る桜」という教訓。
読み返してみると、九子もいい事書いてたね。(^^;;
2006年10月と言えば、父が亡くなって半年。それから2ヶ月ほどで母も逝ってしまう悲しい年だった。

すばらしいコメントを下さったawayさんMuranさんに改めて感謝申しあげます。m(_)m


諸行無常の世の中に生きる私たちに、生きるための、そして死に臨んでの先祖たちからの智恵を、美しくはかない姿で、静かに、そして雄弁に語ってくれる桜。

そしてそのメッセージを、軽薄と言われがちなラップ歌手の若者たちであってすら、心のど真ん中に的確に受け留める事のできる私たち日本人。

みんな、自信を持とうよ。私たちは誰にも負けない素晴らしい、美しい資質をもっている!
毎年毎年桜と一緒に、何かを捨て去ってはまた新しく生まれ変わる強さもある。

何が正しいのかを、よく見極めよう。
正しいもの、美しいものを追い求めよう。
人と同じだからと安心することをもうやめよう。

自分の頭で考えよう。
誰かへの気遣いは少々お休みにして、自分が何をしたいのかを一番先に考えてみよう。

勇気を持って「変だよね。」って口にしよう。
その時を逃したら、もう永久に口にする機会はないかもしれないのだから。

勇気ある一言を口にする人が正しいと思ったら、積極的に応援しよう。
その人の意見が、大勢の圧力につぶされてしまう前に。


そしてこういうことがやっぱり私には無理!と思ったら、坐禅をしましょうね。
九子だって昔は何も出来なかった。でも少しは強くなれました。( ^-^)

 


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伊閣蝶

情感あふれる素晴らしい文章に、朝から胸を打たれました。
桜の花に対する日本人の想いと、それをモチーフにした数多くの歌から、「別れ」という、人にとって避け得ぬ悲しみと葛藤にまで広がる世界、思わず引き込まれてしまった次第です。
それにしても、確かに「桜」や「別れ」に起因する詩や曲には枚挙のいとまがありませんね。
西行や芭蕉を取り上げるまでもなく、多くの表現者はこの花をモチーフに様々な作品を作り上げています。
この九子さんの記事もそうしたものの一つなのではないか、と改めて感じたところです。
私にはそうした感性の持ち合わせがないので、本当に羨ましい限りです。
「散る桜、残る桜も、散る桜」にも感動しました。
by 伊閣蝶 (2012-04-19 10:18) 

九子

伊閣蝶さん、こんにちわ。
過分なお褒めの言葉を賜り、穴があったら入りたいようです。(^^;;

人には皆個性がありますから、私には伊閣蝶さんのような格調高いわかりやすい文章は書けません。それこそ羨ましいです。

音楽をされる方々は、皆さん本当に文章がお上手ですね。その秘密を、いつか解き明かしたいです。(^^;;

「散る桜、残る桜も、散る桜」
誰でもわかる簡単な歌の中に隠れている大きな教え。
それをわかろうと努力するのが、もう一つの日本人の優れた性質かもしれませんね。( ^-^)
by 九子 (2012-04-19 15:14) 

さきしなのてるりん

九子さんの文章も格調高い。単純を旨とする(笑)、てるりんの手にはおえないほどの。どうすりゃこう書けるか勉強させていただきます。
by さきしなのてるりん (2012-04-19 16:47) 

マチャ

桜は名曲が多いですね。
高橋真梨子さん、一度コンサートに母を連れて行って
あげたことがあります。
情感あふれる歌唱で、素晴らしかったです。
by マチャ (2012-04-19 18:33) 

九子

てるりんさん、こんばんわ。
てるりんさんみたいに、自分の思ったことをすぱっとすぐに書けてしまう人は凄いなあといつも思います。それできれいな文章になっちゃうんだから凄いですよ。
時間をかければ誰でも書けます。
by 九子 (2012-04-19 22:14) 

九子

マチャさん、こんばんわ。
お母様孝行な息子さんですね。( ^-^)
きっと彼女は今でもとてもよい声で歌っていらっしゃるのでしょう。
私もいつか行きたいと思ってます。
毎日努力を怠らないで歌を続けている人は、若い頃よりずっと上手になってますよね。努力は伊達じゃありません。
by 九子 (2012-04-19 22:16) 

youzi

こんばんは♪いつもありがとうございます。
別れの朝、好きな歌です。
でも、どの曲もって感じですが、あまり歌詞を気にしていないような。
globeの以前、CMで使われていた曲、CMで流れていた分だけ
よくその当時口ずさんでいました。
歌詞はそこだけしか知らなく・・・。
中国人の友人が「それ、不倫の歌だよ」って教えてくれました。
「踊る君を見て、恋がはじまって♪」知っていたのはここだけ。
by youzi (2012-04-19 22:53) 

九子

youziさん、こんにちわ。( ^-^)

別れの曲、名曲だと思います。今の高橋真梨子さんでもう一度聞きたいです。( ^-^)

歌詞気にしないほうがいいのかもね。メロディーが心にすっと入ってきたらそれでもう一番ですよね。

私も興味があったのでさっき調べてみました。
”can't falling love ”
ですって!

http://www.youtube.com/watch?v=4ctWvVAmQpo&ob=av2e

gloveの全盛期ですね、たぶん。( ^-^)

by 九子 (2012-04-20 13:49) 

ダイナ

Backstreet Boysの、この曲
初めて聴くけど、切なくて私の好みです♪
Exileって感じ、わかります(*^^*)
by ダイナ (2012-04-20 15:46) 

九子

ダイナさん、こんばんわ。( ^-^)
いいでしょ?Backstreet Boys.
どの曲聴いても同じようにいいっていうのは、やっぱりExileだよね。(^^;;
試しにyoutubeで聴いてみて!
ハズレ無しだと思うから。( ^-^)
Michaelにも通ずるかもね。( ^-^)
by 九子 (2012-04-20 16:35) 

Muran

桜といえば
坂口安吾の「桜の森の満開の下」でしょう。
by Muran (2012-04-20 23:45) 

九子

Muranさん、こんにちわ。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」、読ませて頂きました。
素晴らしい作品を教えて頂き、感謝に耐えません。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42618_21410.html

坂口安吾って、たくさんの作品を書き散らすように量産した人で、推理小説まで書いて、それが駄作だったというのが頭にあったので、いまひとつ読む気がしなかったのですが、これはもう素晴らしい名作ですね!

京都、盗人、というキーワードは、芥川の羅生門を思わせますね。それに匹敵するか、もしかしたら上を行くかも・・・。

「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という一言で有名になった梶井基次郎の作品も短いので読みましたが、
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427_19793.html

これを読んだ時は、繊細で傷つきやすい青年の頭から生まれた妄想みたいなもの・・という受け取り方しか出来なかったのですが、こちらはもう、人間の不条理というか、すごく深いものを感じました。

特に、下人・・じゃなくて、男が、女を自分の化身だと気づくところは凄いと思いました。
私はその時、女と男とどっちが残酷なのだろうとか考えていた時だったので、思わず「すごい!」と声が出てしまいました!

考えるのが嫌いな粗野で野蛮な男が本質を見抜くわけですから・・。

> 桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。なぜなら、男はもはや孤独を怖れる必要がなかったのです。彼自らが孤独自体でありました。

最後に近いこの部分もすごく仏教的ですね。

もちろん女が消えてなくなる部分にも空しさが漂いますよね。
いや、この作品全体が空しさそのものかもしれませんが・・。

極悪非道の限りを尽くしても、罰せられずに救われてますね。

それも、仏教的・・・なのかな?


桜の美の中にも醜悪なものがある・・・という、日本人の中庸というか、バランス感覚の話かと思えば、最後はあくまでも深く、美しく・・・。

いやあ、すごいです!
本当に素晴らしい作品を教えて頂き、有難うございました。m(_)m
自分の中の名作の、もしかしたらベスト1かもしれません。
by 九子 (2012-04-21 11:51) 

Muran

もうひとつ。
日本歌曲に「さくら横丁」という作品があります。
ひとつは中田喜直さんの作曲、そしてもうひとつは
別宮貞雄さんの作曲。いずれも素晴らしい作品です。
日本人として誇りに思う作曲家であり、
日本の美を歌い上げることのできた稀有な才能でしたね。
坂口安吾の作品は、劇場で演劇としても上演されるものです。
漱石の「夢十夜」や、黒澤明の「夢」、そして鏡花文学や
ご指摘の羅生門にも同じ世界がありますね。

日本人はこの国の風土のなかで
おそらく見えないものを楽しんでいるのです。
でも見えないものを語ることができなくなったのでしょう。
語ってはいけないのです。

桜の季節。語れないものを、もう一度語る季節なのかもしれません。
本当は世界の誰よりも日本人の感性が優れているのです。
それを封じ込めているのも
われわれなのだと思います。

もう一つの作品、梶井氏のことばは有名ですが
読んだことはありませんでした。
龍之介や坂口安吾を読みながら
さくら横丁を聴いたら面白いですね。

八幡さんにお参りがてら
鎌倉にある横丁のコーヒー専門店にちょっと立ち寄って
清水焼のデミタスでコーヒーを飲むような感覚でしょうか。
by Muran (2012-04-21 14:21) 

away


九子さん、こんにちは。
当方の記事を取り上げて下さったエントリー「散る桜、残る桜も、散る桜」を
懐かしく再読させて頂きました。もう5年以上前のやりとりと思うと月日の
経つ早さに驚きます。
取り上げて頂いた僕の当時のエントリもリンク切れになってしまいました。
現在のブログでのエントリ先を下記させて頂いておきます。

「ダブルスタンダード」
http://d.hatena.ne.jp/away_sw/searchdiary?word=%BF%C6%F3%C2
by away (2012-04-21 14:35) 

扶侶夢

男女の別れのシーンで真っ先に思い浮かべるのは、映画「ひまわり」のソフィアローレンとマストロヤンニの切なく苦いテルミニ駅での“別れ”ですね。
by 扶侶夢 (2012-04-21 20:40) 

九子

awayさん、こんばんわ。( ^-^)
すみません。御報告に行かなきゃと思っていて・・。
リンク切れ、早速直させて頂きました。( ^-^)

ダブルスタンダートというタイトルだったのですね。
改めて読ませて頂くと、awayさんの生きる覚悟と言うか、厳しさというか、並々ならぬものが伝わってきます。

こちらからトラックバックを送りたかったのですが、まだ送れていない・・というか、送れない設定になっているのでしょうか。

どちらでも構いませんが、とにかくとても感動したことだけお伝えしたかったので・・。

本当に有難うございました。m(_)m
by 九子 (2012-04-21 21:13) 

九子

扶侶夢 さん、こんばんわ。( ^-^)
「ひまわり」曲と一面のひまわりの様子はすぐに浮かぶのですが、ストーリーそのものが出てきません。(^^;;
でもこれだけの名作ですから、どこかの動画サイトで見つけて見たいと思います。
ソフィア・ローレンは、正直きつい顔立ちで、そんなにきれいと思わなかった記憶があります。美人といったら私の中ではカトリーヌ・ドヌーブでした。( ^-^)

それから、nice!をたくさん、有難うございました。m(_)m
by 九子 (2012-04-22 00:10) 

九子

Muranさん、こんばんわ。( ^-^)

Muranさんって、優しい音楽の先生かと思ってましたが、宿題をたくさん出す厳しい国語の先生だとは知りませんでした。(^^;;

「桜の森の満開の下」は、やはり演劇になっているのですね。どこかでかかってたら見たい気がしますが、原作には勝てないかもしれません。

教えて頂いた「さくら横丁」、中田さんと別宮さんそれぞれで聴きました。
私としては別宮さんのほうがぐっと来る感じでした。
(別宮さん、先日亡くなられましたよね、確か。私の記憶にあった珍しい御苗字は、たしか弟さんの翻訳家さんの方でした。)

「恋人はもうここにも居なくて、あるのは桜ばかり、しばらくね、その後どう、言ったって始まらないから花でも見よう。」と言うのは究極のマイナス志向のようですが、それが日本人の感性なのでしょうね。

漱石の「夢十夜」や、黒澤明の「夢」、そして鏡花文学や・・

中で一番手近に手に入る、三度青空文庫です。(^^;;
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html

十夜まで読みましたよ。嘘じゃありません。(^^;;
でも、結局一夜が一番好きでした。

なんでだろう?
男が誠実だからかしら?
なんか浦島太郎みたいなところも感じますが、なんの見返りも無く、というか、見返りは女に会うことだけで、百年・・。

Muranさんなら待てますか?
いや、誰だって無理ですよね。

だから夢なのか。

でもこの作品でも、日本語が大変美しいのに感心しました。
夏目漱石はたしか、芥川龍之介の先生ですよね。

この作品を読むと、芥川が師事したというのがよくわかります。

>龍之介や坂口安吾を読みながら
さくら横丁を聴いたら面白いですね。

私はMuranさんと違って、一度に二つのことは出来ないのでそれは無理ですね。子供たちの世代は大丈夫かもしれません。(^^;;
by 九子 (2012-04-22 01:04) 

九子

Muranさんとのお話で、坂口安吾の推理小説はよくないなどと、読みもしないで申しあげてしまい、反省しています。

「不連続殺人事件」という長編は、かなり面白いものらしいですし、青空文庫で読める「・・殺人事件」も、がっかりさせられるものではありません。

ただ、「桜の森の満開の下」を読んでしまうと、この人は推理小説を書くために生まれてきたんじゃない!と思ってしまいます。

坂口安吾先生にお詫び申しあげます。
そして、皆様も是非「桜の森の満開の下」をお読みください。m(_)m
by 九子 (2012-05-10 20:56) 

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